膝のひっかかりや痛み・正座ができないなどの症状 半月板損傷の原因と治療法【金沢市のアルコット接骨院/疾患コラムvol.023】

半月板ってなに?

半月板はんげつばんは膝関節にかかる衝撃を吸収するためのクッションの役割をする軟骨様の組織です。太ももの骨とすねの骨の間に存在します。内側・外側にそれぞれ1つずつあります。

半月板とは

 

 

半月板損傷とは

強く膝を捻ったときに、半月板を損傷します。損傷した際に膝の中で音がすることがあります。
また、高齢者では加齢により半月板が変性して、わずかな外力で損傷することもあります。

半月板損傷とは

 

症状

急性症状

  • 膝関節の隙間の痛み
  • 引っかかり感
  • 膝くずれ
  • 膝が伸ばせない状態となる(ロッキング症状)
  • 断裂がひどいと激痛や可動域制限が起こり、歩行困難になる

慢性症状

  • 膝に水や血がたまる
  • 太ももの筋肉が萎縮

原因

①スポーツ外傷で生じる場合
荷重下でひねりが加わることで損傷します。

②加齢により生じる場合
加齢により水分量の減少とともに半月板は変性します。わずかな外傷でも損傷することがあります。
半月板損傷受傷機転

 

 

どんな検査をするの?

前述の症状があり、ApleyアプレーテストやMcMurrayマックマレーテストで痛みが出る場合は、半月板損傷の疑いがあります。
一度、整形外科に受診して損傷の程度を確認することをお勧めします。
レントゲン写真、関節穿刺かんせつせんし(関節内出血の有無をみる)、MRIを行い診断がつきます。

アプレーテスト、マクマレーテスト

 

どんな治療があるの?

  1. 患部の安静・アイシング
  2. 運動療法・リハビリテーション
  3. テーピング・サポーター
  4. 超音波療法
  5. インソール療法
  6. 医師の判断により手術も考慮

 

テーピング

膝にひねりが加わらないように、また不安定にならないようにテーピングで補強します。

アルコット接骨院で行う前十字側副靭帯損傷に対するテーピング
①膝の上下にアンカーテープ(黒色)を巻きます。


アルコット接骨院で行う前十字靭帯損傷に対するテーピング
②もう1本重ねます


アルコット接骨院で行う前十字靭帯損傷に対するテーピング
③らせん状にスパイラルテープ(赤)を巻きます。


アルコット接骨院で行う前十字靭帯損傷に対するテーピング
④反対側からスパイラルテープ(青)を巻きます。


アルコット接骨院で行う半月板損傷に対するテーピング
⑤アンカーテープ(黒)貼って完成。

リハビリ? 手術?

リハビリとしては、膝まわりの筋力訓練(特に太ももの筋力訓練)が有用です。
しかし、強い痛みがあったり、半月板が関節に挟まりこむ症状や関節に水がたまったりを繰り返す場合には、
漫然とリハビリを繰り返してゆくと、引っかかった半月板により軟骨の損傷などを引き起こすことがあるため、
医師の判断のもと手術を検討します。

 

本当に半月板の痛み??

痛みがない膝を調査した研究があります。痛みがないにも関わらず関節の変形や半月板の損傷が見られます。
「60歳以上では41.7%の方が断裂している」という研究結果もあります。
60歳以上の約半数に半月板の断裂があるにも関わらず、まったく痛みのない無症状の方もいらっしゃります。
このことは痛みの原因が半月板の損傷ではないことがあることを示唆しています。
半月板の治療と並行して膝の周りの筋肉や筋膜きんまくにもアプローチしていくとよいでしょう。

 

(筆者;麻多 聡史 アルコット接骨院院長、柔道整復師、オーソティックスソサエティ認定フットケアトレーナーマスターライセンス、ペディグラス社認定足爪補正士、3M社認定テーピングマイスター、Smart tools認定IASTMマニュアルセラピスト、FMS ,SFMA)