膝関節後外側回旋不安定性の原因や治療法【金沢市アルコット接骨院】

膝関節の後外側回旋不安定性こうがいそくかいせんふあんていせいとは、膝の裏の外側を支える靱帯などが損傷することにより膝が不安定になってしまう疾患です。
英語でpostero-lateral rotatory instabilityポステロラテラルローテーショナリーインスタビリティというため、頭文字をとってPLRIとも呼ばれます。

膝の裏の外側を補強する組織は、膝窩筋しつかきんという膝の裏の筋肉の腱けんをはじめ、いくつかの靱帯じんたいで構成されています。これらの緩ゆるみは不安定性の原因となります。

後外側回旋不安定性が存在すると、膝が外側にねじれる方向に動き過ぎてしまいます。
そのため、歩いたり走ったりするときに、膝が過剰にねじれるのを防ごうと膝の裏の筋肉（膝窩筋）が強く収縮してそれに抗します。
こうした状態を続けていると、膝窩筋の腫はれや微細損傷びさいそんしょうを引き起こし、痛みが生じます。

①外旋反張テスト

②後外側引き出しテスト

③リバースピボットシフトテスト

④リバースジャークテスト

⑤ダイヤルテスト

①アンカーテープ（黒）を膝の上下に巻きます。

②膝の外側から内側に向けてアンカーテープ（赤）を巻きます。

③外側から内側に向けてのスパイラルテープ（赤）だけでは、バランスが悪くなる恐れがあるので、反対方向にもスパイラルテープ（水色）を巻きます。基本的には、外側からのテープ（赤）を多めに巻きます。（例：赤２本、水色１本）

④アンカーテープ（黒）を巻いて完成。

膝関節後外側回旋不安定性をもつ方の多くは、歩く際に過剰にすねの骨が外側にねじれてしまいます。
インソールを用いてスムースな体重移動が行えるようにコントロールしていきます。