肋骨骨折とは

肋骨ろっこつは12本あって、かごのような形をしており内臓を守る働きをしています。
肋骨の前の部分は軟骨なんこつで出来ており、柔軟性があります。
この肋骨が、なんらかの原因で折れてしまった状態が肋骨骨折ろっこつこっせつです。

肋骨骨折とは
肋骨骨折とは

肋骨骨折の症状

  • 骨折部位に一致した痛み、圧痛あっつう(押さえると痛い)、れ、皮下出血ひかしゅっけつが現れる
  • 骨折部を軽く圧迫した時に軋轢音あつれきおん(骨折部で骨がきしむ音)が生じることがある
  • 寝返りを打つと肋骨部分が、激しく痛む
  • 横を向くと痛いため横を向けない
  • 深呼吸すると、激痛が走る
  • 内臓の痛みのように感じることもある
  • せきやくしゃみをすると、肋骨部分にひびく
  • 痛くて冷や汗がでる

肋骨骨折の原因

どこかにぶつけたなどの軽い力によるものと、交通事故や高いところからの転落などの大きな外力によるものがあります。
また、体を捻ることを繰り返すことで発生する(疲労骨折ひろうこっせつ)こともあります。
高齢者ではせきをするだけで骨折することもあります。

肋骨骨折はどんな人に多いの?

高齢者では骨粗鬆症のため骨がもろくなっているため、わずかな外力でも肋骨骨折を起こします。

肋骨骨折の検査

触診と病院でレントゲン検査を行います。
レントゲン検査では骨折が判明しないこともあります。
また、肋骨の前方は軟骨でできているため、レントゲンではわかりません。

肋骨骨折のレントゲン
肋骨骨折のレントゲン

肋骨骨折の治療法

  1.  患部の安静
  2.  バストバンド固定
  3.  2週間ほどして痛みが治まったら軽いリハビリ
  4.  骨粗鬆症こつそしょうしょうがある場合は、骨粗鬆症の治療

肋骨骨折の特徴的な姿勢

肋骨骨折の姿勢
肋骨骨折の特徴的な姿勢

呼吸をするだけでも痛みが増強するため、痛みがある側に体を側屈させることで、胸郭きょうかくがあまり動かないようにする特徴的な姿勢をとることが多くみられます。

肋骨骨折はどのくらいで治るの?

①外傷による骨折の場合
骨折してから1週間後位経って、炎症が胸膜(肺の膜)まで及んでくると痛みが強くなります。
肋骨の下には肺があり、骨折自体の痛みよりも、この炎症が広がってくると激痛が走ります。
およそ4~6週で治りますが、何本かまとめて骨折している場合は、治癒が遅くなります。

②疲労骨折の場合
2~3週間程度の安静を保つことで痛みは軽減します。
その後、徐々にリハビリを始めます。
疲労骨折を起こしてしまう原因を見つけ出して、低下した筋力を戻したり、柔軟性を改善させたりなどの治療が必要です。

バストバンドの正しい巻き方

バストバンド(リブバンド)を装着する目的は、「胸郭の動きを抑えて、肋骨が動かないように固定すること」です。

正しく装着するには、「息を吐いて胸郭をもっとも縮小した状態で固定する」ことです。

リブバンドの正しい巻き方
リブバンドの正しい巻き方

1.息を軽く吸う

2.息を最後まで吐く

3.もう一息頑張って吐く

4.その状態のまま患部を覆うようにバストバンド(リブバンド)を巻く。
患部には伸縮性のないパッド部分が当たるようにする。
ただし、過度な締め付けは避ける。