ジョガーズ・フットとは
足には脛骨神経という神経があります。
この神経は、足の内くるぶしの近くで内側足底神経・外側足底神経・踵骨枝の3つに分かれます。
このうち内側足底神経が母趾外転筋という筋肉の下を通るときに、圧迫を受けることにより神経が障害されることをジョガーズ・フット(遠位足根管症候群)といいます。

ジョガーズ・フットの症状
- 足の親ゆび・人差しゆび・土踏まず部分のしびれ・うずき・灼熱感
- ランニングにより症状が強くなる

ジョガーズ・フットの原因
原因は骨と筋肉の間で内側足底神経が圧迫を受けることです。圧迫を受ける理由として次のことが挙げられます。
- 偏平足
- 長距離を走ることにより筋肉が硬くなる
- 繰り返す足首の捻挫
- 足首が内側に倒れる捻挫
- サイズの合わないシューズの着用
- 合わないインソール
- 糖尿病・甲状腺疾患
ジョガーズ・フットの検査
ランニングにより増悪する足のうらのしびれ、母趾外転筋部を押さえて痛い、母趾外転筋部を叩くと足の親ゆびと人差しゆびに痛みが放散する(チネル徴候)、dorsiflexion-eversionテスト陽性などの症状がみられればジョガーズ・フットが疑われます。
母趾外転筋により神経が圧迫されている可能性があるため、その理由を探っていきます。

ジョガーズ・フットの治療
- 患部の安静
- 超音波療法・温熱療法
- 筋力トレーニング
- テーピング
- 靴合わせ・インソール療法
- 筋膜リリース
足のアーチを支えるテーピング

靴合わせ・インソール療法
ジョガーズ・フットの原因として合わない靴、合わないインソールでのランニングが挙げられます。
足のサイズをしっかりと計測し、一人一人に合ったインソールを選びましょう。
靴とインソールで悪い動きを修正すると痛みの軽減も早く、再発予防にも効果的です。
