足の骨のでっぱりが痛い 有痛性外脛骨障害とは

足には本来なら存在しない余分な骨があることがあります。
外脛骨がいけいこつは足部中央の内側にある過剰骨かじょうこつのひとつです。
痛みや腫れなどの症状がなければ問題ありません。
しかし、激しいスポーツを行うと、外脛骨に痛みを生じることがあり、これを有痛性外脛骨障害ゆうつうせいがいけいこつしょうがいといいます。
小学校高学年以降に多く見られる疾患です。

有痛性外脛骨障害【金沢市のアルコット接骨院の疾患解説】
有痛性外脛骨障害とは

有痛性外脛骨障害の症状

  • 内くるぶしの前方が隆起してくる
  • そこを押さえると痛い
  • 運動を繰り返しているうちに痛みが強くなってくる
  • スポーツ活動が盛んな10~15歳に発症することが多い

有痛性外脛骨障害の原因

舟状骨しゅうじょうこつには後脛骨筋こうけいこつきんという筋肉がくっつきます。

捻挫ねんざや繰り返される後脛骨筋の牽引力によって、外脛骨部分が舟状骨からはがれるようになって、その部分で炎症をおこすことで痛みが発生します。

有痛性外脛骨障害 筋の付着【金沢市のアルコット接骨院の疾患解説】
有痛性外脛骨障害 後脛骨筋腱の付着

有痛性外脛骨障害はどのような人に多いの?

女子に多く発症し、扁平足へんぺいそくが発症に関与しているといわれています。サッカー選手に多いのも特徴です。

有痛性外脛骨障害 足部の回内【金沢市のアルコット接骨院の疾患解説】
有痛性外脛骨障害 足部の回内

有痛性外脛骨障害の検査

内くるぶしの前方に骨の膨隆が認められ、そこを押さえると痛い場合は有痛性外脛骨障害が疑われます。

必要に応じて、病院でレントゲンを撮り舟状骨の変形を確認します。

有痛性外脛骨障害の治療法

症状を繰り返すことはありますが、15~17歳の骨の成長が止まることには自然に治癒することが多い疾患です。

アーチの低下や足部の変形との関連があるため、アーチをサポートするテーピングや外脛骨部への刺激を軽減する目的でインソール(中敷)を使用します。

有痛性外脛骨障害 インソール【金沢市のアルコット接骨院の疾患解説】
有痛性外脛骨障害 インソール

有痛性外脛骨障害に対するテーピング

次のような目的でテーピングを巻きます。

  • かかとの骨が内側に倒れないようにする
  • 土踏まずをサポートする
  • 舟状骨が落ち込まないようにする

有痛性外脛骨障害に対する体外衝撃波(圧力波)治療

拡散型体外衝撃波(圧力波)療法とは、日本ではまだ導入の少ない治療法ですが、近年、欧米を中心に注目されています。

圧力波(強い振動)を患部へあてることで、痛み(知覚神経)を麻痺させます。また患部やその周辺の細胞を活性化させ、組織の再生・治癒(回復)を促進させます。

圧力波によって、血流や組織代謝を増加させることで、有痛性外脛骨のような慢性化した治り難い痛みを取り除くことができます。

靴合わせ・インソール

扁平足などの足の変形があると、外脛骨の痛みの原因になります。そのためインソール(中敷)で足のアーチを支え安定させます。

また、成長期は「どうせすぐ小さくなるから」とサイズの大きめの靴を履くことが多く、足の負担になります。

足のサイズ計測をしっかりおこなって自分に合った靴を選びましょう。詳しくは、オーダーメイドインソールの作製のページをご覧ください。

オーダーメイドインソール作製について
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インソール回内補正【金沢市のアルコット接骨院の疾患解説】
インソールによる回内足の補正