種子骨とは
種子骨とは親指に付け根にある小豆くらいの大きさの骨です。
種子骨は通常二つあり、走ったり跳んだりする時の蹴り足の衝撃を吸収してくれる役割があります。
その他、親指を動かす筋肉の腱がくっついていて、筋肉の作用の効率を高めています。
また、種子骨の下を趾神経が通っています。

種子骨障害とは
種子骨に炎症を起こし母趾球に痛み発生させるものです。
中には骨折したり足趾の間を通る神経の障害を起こしたりすることもあります。
陸上やバスケット、空手や剣道など、ランニング動作や踏み込み動作の多い競技によくみられます。
種子骨障害の症状
- 母趾球が痛い(走る、踏み込むなど)
- 種子骨近辺を押さえたり、足の親指を反らすと痛い
- 炎症がひどいと足をつけただけで痛くなる
種子骨障害の原因
走ったり、強く踏み込んだりするスポーツで繰り返し外力や強い外力がことで発症します。
甲高の足など足の形にも影響を受けます。

種子骨障害に対する体外衝撃波(圧力波)治療
拡散型体外衝撃波(圧力波)療法とは、日本ではまだ導入の少ない治療法ですが、近年、欧米を中心に注目されています。
圧力波(強い振動)を患部へあてることで、痛み(知覚神経)を麻痺させます。また患部やその周辺の細胞を活性化させ、組織の再生・治癒(回復)を促進させます。
圧力波によって、血流や組織代謝を増加させることで、種子骨障害のような慢性化した治り難い痛みを取り除くことができます。

種子骨障害に対する足底パッド作製・テーピング法
種子骨障害では、母趾が過剰に反ってしまうことが頻繁に見られます。

健側と比べると一目瞭然。

ソルボ素材を使って、種子骨を保護するパッドを作製します。

母趾の過伸展を抑制するテーピングを巻きます。

靴のチェックポイント
かかとまわりがしっかりしていること
かかとの骨をまっすぐな状態に保つためには、かかとのまわりがしっかりした靴を選ばなければなりません。
かかとの骨が内側や外側に傾いていると、歩行中に足首が不安定になります。
靴のかかとが軟らかいと、この傾きを防ぐことができません。
靴のかかとがしっかりフィットして強さがあると、足首の不安定性を防ぐことができます。

ゆびが曲がる位置で靴も曲がること
靴を手で折り曲げてみると、指が曲がる関節の位置で靴が曲がることが大切です。

足と靴が一体化していること
足と靴をフィットさせるためには靴紐やマジックテープなどの調整具がついていることが重要です。
調整具の目的は、足首で靴を固定し足を安定させることです。
調整具のないパンプスなどの靴は、フィット感が悪くなります。