腰椎すべり症でやってはいけないこと!

✔ 腰を反らせる動作

✔ 肥満

✔ 歩きすぎる

腰椎ようついすべり症とは

腰の骨は第1腰椎から第5腰椎まであり、何らかの原因により骨がずれてしまうことがあります。これを腰椎すべり症と言います。
その原因によって、「形成不全性けいせいふぜんせいすべり症」、「分離ぶんりすべり症」、「変性へんせいすべり症」、と大きく3つのタイプがあります。

分離すべり症とは

椎弓の疲労骨折である分離症が原因となり骨がずれるものです。
分離症とは、骨折により背骨が割れ、背骨の前と後ろが離れ離れになった状態です。
これにより、連続性を失った椎体が前方へすべってしまうのが分離すべり症です。
分離すべり症は、第5腰椎に多くみられます。

腰椎分離すべり症とは
腰椎分離すべり症とは

変性すべり症とは

すべり症の中で最も多いのは、「変性すべり症」です。
変性すべり症は第4腰椎に多く見られ、次に第5腰椎、第3腰椎に見られます。
50~60歳くらいの女性に多い疾患です。
原因としては、女性ホルモンの影響や、閉経による女性ホルモンの減少によって骨粗しょう症が進行することなどがいわれていますが、詳しい原因はまだわかっていません。

腰椎変性すべり症とは
腰椎変性すべり症とは

すべり症の症状

分離すべり症

  • 繰り返す腰痛
  • 慢性的な腰痛と足の痛み
  • 通常、排尿排便障害は認めない

変性すべり症

  • 腰痛
  • 足の痛み、足のしびれ
  • 歩くと足の痛みやしびれ感が出現し、休むと軽快する(間欠性跛行)
  • 会陰部のしびれ感や、排尿排便障害

すべり症が悪化するとどうなるの?

すべり症が悪化すると神経が通るトンネルである脊柱管せきちゅうかんが狭くなり神経を圧迫してしまいます。
特に馬尾神経ばびしんけいという神経の束が圧迫を受けると症状が重篤化じゅうとくかします。
両脚のしびれやマヒが広範囲に及び、足の脱力感も見られます。
馬尾神経は膀胱ぼうこう直腸ちょくちょうの働きにも関係しているため排尿はいにょう排便はいべんの異常が見られたり、会陰えいん部のほてりや異常感覚、男性では異常な勃起ぼっきが起こることがあります。
この馬尾神経の圧迫は、変性すべり症があると起こりやすいことがわかっています。

腰椎変性すべり症神経の圧迫
腰椎変性すべり症が悪化すると・・・

すべり症の検査

一般的には、病院でレントゲン検査で診断されます。
圧迫されている部位、神経の圧迫の度合いなど詳しい診断にはMRI検査を行います。
ただし、すべり症があっても無症状の例も存在します。
つまり骨がズレて神経を圧迫しても、痛みやしびれを起こさないこともあります。
そのため症状が本当にすべり症が原因なのかを詳細に調べる必要があります。
当院では問診や触診を大切にしており、筋肉の緊張、精神状態や生活背景などレントゲンやMRIではわからない部分を診ていくことを心掛けております。

すべり症の治療

  1. ストレッチ・マッサージ
  2. 筋力トレーニング
  3. 電気治療
  4. 筋膜治療

すべり症では「反り腰」姿勢は危険!!

腰椎すべり症と腰椎過前弯の関係
腰椎すべり症と反り腰の関係

健常な腰の骨はなだらかなカーブを描いています。そのカーブが強くなると、「反り腰」の状態になります。腰が反っていると腰椎には常に前方にすべる力が働いてしまいます。ではなぜ腰が反ってしまうのでしょう。1つはお腹とお尻の筋肉が弱ってしまうことです。2つ目は腰の筋肉が過剰に緊張してしまうことと、股関節の前側を走る筋肉が縮こまってしまうことです。弱ったお腹とお尻の筋肉を鍛えることと、緊張して硬くなった腰と股関節の筋肉をストレッチで伸ばすことが治療になります。

すべり症に対する筋膜リリース

反り腰が強くなった結果、腰の筋肉は強く緊張してしまいます。
緊張状態が続くと、筋膜(筋肉を包むサランラップのようなもの)が分厚くなったり、他の組織と癒着して身動きが取れなくなってしまいます。

このような癒着障害は、これまでの湿布や電気といった治療法では効果があまり見られないことがわかってきました。当院では、筋肉や靭帯などの癒着障害に対する治療として、IASTM Tools(Instrument-Assisted Soft-Tissue Mobilization)を使用しています。
IASTMは癒着障害を治療することを可能にする全く新しい治療ツールです。

腰背部へのIASTM
腰背部の筋癒着に対するIASTM療法

腰背部の筋癒着に対するIASTM療法。

つっぱり感などの症状は劇的に改善し、赤みは2日ほどで消えます。

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詳しくは、最先端の筋膜治療 IASTMのページをご覧ください。