足根管症候群の原因と治療法

足根管症候群とは

足にあるトンネルの中を通る神経が圧迫されて起きる疾患です。
後脛骨神経こうけいこつしんけいは内くるぶしの後ろを通ります。
その内くるぶしと、かかとの骨をまたぐ屈筋支帯くっきんしたいとよばれるバンドの中を後脛骨神経が通ります。
その屈筋支帯と骨との間で構成されたトンネルを「足根管そっこんかん」といいます。
足根管の中では、いろいろなけんや血管が神経のそばを走っています。
なんらかの原因で足根管の中が窮屈となり、後脛骨神経が圧迫されると、
足の裏の痛みやしびれという症状が起こるものをいいます。


(図;www.myojin-kan.jpより引用)

 

症状

  • 足の裏の焼けるような、あるいはチクチクするような痛み
  • 立ったり、歩いたり、また特定の種類の靴を履いたりすると痛みが生じる
  • 足首周囲(通常は内側)の痛みがつま先に広がり、歩くと悪化し、安静にすると軽減する
  • ときには、安静にしているときも痛みがある

 

原因

主な原因はガングリオンや神経鞘腫しんけいしょうしゅなどの腫瘍しゅようによるもので、
ほかにはネンザや骨折後の内くるぶしの変形やれ、静脈瘤じょうみゃくりゅう腱鞘炎けんしょうえん、スポーツ障害などがあります。

 

どんな検査をするの?

足の裏の感覚障害かんかくしょうがい、足根管部を押さえて痛い、チネル徴候ちょうこう
dorsiflexion-eversionドルジフレクションエバーションテストなどで陽性になれば足根管症候群が疑われます。


(図;関節機能解剖学に基づく 整形外科運動療法ナビゲーションより引用)

 

どんな治療があるの?

  1. 患部の安静
  2. 鎮痛処置:湿布や超音波治療など
  3. 筋膜治療
  4. 後脛骨神経の滑走・伸張訓練
  5. テーピング
  6. インソール、靴合わせ

 

超音波療法

足根管内部に超音波治療器を使い1秒間に100万回(1MHz)または300万回(3MHz)の高速度の振動刺激を与えます。神経や筋肉の柔軟性や血流の改善により疼痛軽減効果、炎症をおさえる効果などがあります。

詳しくは、超音波治療・ハイボルテージ治療・微弱電流治療(EU910)をご覧ください。
アルコット接骨院超音波ハイボルテージeu910

 

最先端の筋膜リリース

関節まわりの痛みには、筋肉や靭帯などが通常よりも硬くなりその周辺の組織と癒着してしまう障害があります。
最近の研究で、従来の治療法(消炎鎮痛剤・従来の電気治療)では、このような周辺組織との癒着による痛みの回復には効果が低いということがわかってきました。
リハビリテーションの先進国である欧米では、筋肉や靭帯などの癒着障害に対する治療として、IASTM Tools(Instrument-Assisted Soft-Tissue Mobilization)がここ数年で台頭してきました。
IASTMは軟部組織機能障害を探し、治療することを可能にする全く新しい治療ツールです。


痛みがある部分では、筋膜組織の癒着や肥厚がみられます。




筋膜の癒着や肥厚部分を特殊な器具を使って分解することで、ヒアルロン酸が排出され、筋膜組織間の正常な滑りを回復させます。



癒着や肥厚部分が改善するとわずかな発赤がみられます。血流が改善した証拠です。
即時的な効果があり、通常は施術後すぐに効果がみられます。

詳しくは、最先端の筋膜治療 IASTMのページをご覧ください。

 

足部の変形と足根管症候群の関係

かかとが内側に倒れる回内足では、バンド(屈筋支帯)の緊張が強くなり、
その中を通る神経を締めつけてしまいます。
外反母趾などのゆびの変形があると、さらに状態を悪化させます。


(図;http://www.indiamart.com/jaipurfootrehabilitationcenter/shoe-orthosis.htmlより引用)

靴合わせ・インソール療法

詳しくは、オーダーメイドインソールの作製のページをご覧ください。