膝痛にはさまざまなタイプがあります。それぞれ原因も違えば、治療法も異なります。

症状の特徴からさまざまなタイプの膝関節疾患について詳しく解説します。

現在の症状から、ご自身の痛みのタイプを下から選んでください。

膝の内側に痛みを起こす6疾患

▼症状が当てはまるものをクリックしてください。

高齢者で膝の内側が痛い(変形性膝関節症)

膝の内側のやや下が痛い(鵞足炎)

膝の内側の痛みやしびれ(ハンター管症候群)

高齢者の突然の膝の痛み(大腿骨顆部骨壊死)

炎症を伴った急な膝の痛みや腫れ(偽痛風)

ランニング中のすねの内側の痛み(シンスプリント)

高齢者で膝の内側が痛い 変形性膝関節症の原因や症状、治療

変形性膝関節症でやってはいけないこと!

✔ 膝を酷使する動作

✔ 無理なしゃがみ込み

✔ 無理な正座

✔ 膝を捻る動き

変形性膝関節症とは

長年の繰り返される負担、けがなどによって、関節の軟骨がいたんだり、骨の変形が生じたりする病気です。女性に比較的多い病気で、年齢とともに多くなります。

変形性膝関節症の膝の構造

変形性膝関節症の膝の状態

変形性膝関節症の症状

初期

  • 膝のこわばり
  • 歩き始めの痛み
  • 階段の昇り降りの痛み
  • 長時間歩いたり立ち仕事のあとなどの痛み

進行期

  • 正座ができない
  • 膝が伸びきらなくなる
  • O脚・X脚
  • 関節のれ、半月板損傷はんげつばんそんしょう、ベーカー嚢腫のうしゅなどの合併

変形性膝関節症の原因

原因がはっきりしない加齢による関節の変形と、骨折や靱帯損傷じんたいそんしょうや半月板損傷などの外傷、関節の炎症などが原因で生じる関節の変形があります。
関節軟骨かんせつなんこつが加齢とともに水分量を失い変性することが多く、肥満や遺伝とも関与します。

変形性膝関節症は進行するとどうなるの?

軟骨は、弾力に富み柔軟で、荷重を吸収・分散する能力に優れています。
しかし衝撃が何度となく繰り返されることによって、軟骨の表面に小さな傷がつきます。
軟骨の変性へんせいが進行すれば、次第に弾力性・柔軟性が失われてきます。
放っておくと関節の隙間は狭くなり、最終的には軟骨は完全になくなってしまい、軟骨の下の骨が露出した格好になります。

変形性膝関節症進行すると

変形性膝関節症が進行すると・・・

変形性膝関節症の検査

問診や触診、関節の動きの範囲、腫れやO脚変形などを調べ、場合によっては病院でレントゲン検査を行います。
当院でとても大切にしているのは、正確な痛みの原因部位の特定です。

膝関節の圧痛

膝関節周囲の圧痛

変形性膝関節症の治療法

  1. 患部の安静
  2. 超音波療法・温熱療法
  3. ストレッチ
  4. サポーター・テーピング
  5. 筋力トレーニング
  6. 徒手療法
  7. インソール療法
  8. 減量
  9. 末期は手術

変形性膝関節症に対する筋力トレーニング

最近の研究によって、運動療法によって関節の中に炎症をおさえる作用をもつ物質が出てくることがわかってきました。
適度な筋力トレーニングは、変形性膝関節症の方に自信をもって勧められる治療法の一つです。

変形性膝関節症に対するトレーニング

変形性膝関節症に対するトレーニング

変形性膝関節症に対するトレーニング

変形性膝関節症に対するトレーニング



変形性膝関節症の特徴的な歩き方

変形性膝関節症の方の多くは、特徴的な歩き方をしています。
歩行中、片足立ちになる瞬間に急激に膝が外側に動揺します。
これをラテラルスラストといいます。
膝が外側に動揺した瞬間に痛みを示すことが多く、歩行の中で痛みを訴える症例ではこの動揺を改善させることが重要です。

ラテラルスラストとは

変形性膝関節症の方の特徴的な歩き方(ラテラルスラスト)

靴合わせ・インソール療法

前述のように、変形性膝関節症の方は外側にバランスを崩す特徴的な歩き方をしています。
他の治療と並行しながら、靴とインソールで悪い動きを修正すると痛みの軽減も早く、再発予防にも効果的です。

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 膝の内側のやや下が痛い 鵞足炎・鵞足包炎の原因や症状、治療

鵞足炎でやってはいけないこと!

✔ 膝を酷使する動作

✔ 無理なしゃがみ込み

✔ 無理な正座

✔ 膝を捻る動き

鵞足ってなに?

膝の内側には、縫工筋ほうこうきん薄筋はっきん半腱様筋はんけんようきんという筋肉のけんが集中しています。
腱が集まった状態を後ろ側から見ると、ガチョウの足のような形に見えることから、この部分を鵞足がそくと呼んでいます。

鵞足とは

鵞足とは

鵞足炎とは

この鵞足の部分に何らかの原因で炎症が起こったものを鵞足炎がそくえんといいます。
高齢者によくみられる変形性膝関節症へんけいせいひざかんせつしょうにも合併したり、使いすぎによるスポーツ障害でもみられます。

鵞足包炎とは

鵞足の下には内側側副靱帯ないそくそくふくじんたいという関節を支える靱帯があります。
その靱帯と鵞足の間には鵞足包がそくほうという滑液包かつえきほう(中に液体が入っている平らな袋)が存在します。
その袋は筋肉のすべりをよくし、摩擦まさつを減らす役割をしています。
その部分が何らかの原因で炎症を起こしたものを鵞足包炎がそくほうえんといいます。

鵞足炎と鵞足包炎の違い

鵞足炎と鵞足包炎の違い

鵞足炎の症状

  • 鵞足部を押さえると痛い
  • 鵞足を構成する筋肉が引き伸ばされると痛い
  • 鵞足部が腫れて熱をもっている

鵞足炎の原因

鵞足を構成する筋の腱と鵞足包への繰り返される摩擦や引き伸ばされるストレスが痛みの原因となります。

鵞足炎の検査

前述したとおり、鵞足は3つの筋肉の腱で構成されています。
その3つの筋肉のうちどの筋肉が痛みの引き金になっているのかを検査し、ターゲットを絞り治療していきます。
また、しゃがむ動作などで膝が内側に入っていないかなど、間違った動きがないチェックします。

鵞足炎の治療法

  1. 患部の安静・アイシング
  2. 鎮痛処置:湿布や超音波治療など
  3. テーピング
  4. ストレッチ
  5. 筋膜リリース
  6. 運動療法
  7. インソール療法

鵞足炎に対する筋膜リリース

上述した通り、鵞足は3本の筋肉の腱で構成されます。鵞足炎では、この3本の腱のいずれか、または複数に炎症を起こした結果、腱が癒着してしまいこの腱同士がうまく滑らない状態(滑走不全)に陥ります。
この腱の滑走不全を解決するのが、欧米で開発されたIASTM Tools(Instrument-Assisted Soft-Tissue Mobilization)です。特殊な金属で作られた器具で患部を刺激することにより、筋膜や腱周囲の組織を正常な状態へと導きます。


詳しくは、最先端の筋膜治療 IASTMのページをご覧ください。

靴合わせ・インソール療法

スポーツでみられる鵞足炎の症例では、ひざが内側に入った姿勢やつま先が外側を向いて土踏まずが潰れている方が多くみられます。
反対に高齢者でみられる鵞足炎では、すねの骨が外側にズレてしまっている方が多いです。

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 膝の内側の痛みやしびれ ハンター管症候群の原因や症状、治療

伏在神経ってなに?

伏在神経ふくざいしんけい大腿神経だいたいしんけいという腰から続く太い神経から枝分かれして膝の内側まで続いています。
その途中でこの神経はハンター管というトンネルを通過し、最終的に膝の内側の感覚を司っています。
その後、この神経は膝の内側で2つに枝分かれし、さらに下方へと伸びていきます。

伏在神経とは

伏在神経とは

伏在神経とは

伏在神経とは



ハンター管ってなに?

ハンター管とは内転筋管ないてんきんかんとも呼ばれ、太ももの下の方の内側にあります。
大内転筋だいないてんきんという筋肉が太ももの骨に付着する部分にある筋肉の膜でできたトンネルです。
そのトンネルの中を伏在神経と血管が通過しています。

ハンター管症候群

ハンター管とは

ハンター管症候群とは

ハンター管症候群とはハンター管の中で伏在神経が圧迫を受けてしまう神経障害です。

ハンター管症候群の症状

  • 膝の内側やすねの内側の痛み、しびれ、感覚異常
  • ハンター管の部分を押さえると膝の内側やすねの内側へ放散するような痛みが走る
  • 知覚神経であるため、麻痺がおこって動かなくなったり筋肉が痩せてくることはない

ハンター管症候群の原因

タイツやスパッツなどにより太ももの内側が締めつけられるようなことがある場合や
ハンター管周辺の筋肉が硬くなって緊張が強くなることによって圧迫される場合などがあります。
また、膝の人工関節の手術を受けた際にも合併症として発症することがあります。

ハンター管症候群の検査

膝の内側の痛みは、加齢とともに膝の関節が変形しておこる変形性膝関節症へんけいせいひざかんせつしょうでも頻繁にみられます。
痛みの部位はよく似ていますが、ハンター管の部分を押さえることで痛みが再現されれば、ハンター管症候群が疑われます。
また、膝の内側のしびれや感覚異常かんかくいじょうは、腰で神経が絞めつけられても起こります。
腰で神経が締めつけられた場合、しびれや感覚異常とともにマヒや筋肉の萎縮いしゅくも同時に診られることが多いですが、
ハンター管症候群の場合は麻痺などはなく感覚異常だけが起こります。

ハンター管症候群の治療法

  1. 直接圧迫されている場合は、原因を探り圧迫を取り除く
  2. 運動療法
  3. ストレッチ
  4. テーピング
  5. 筋膜リリース
  6. 超音波療法

ハンター管症候群に対する運動療法

まず始めに、硬くなった大内転筋の緊張をとる必要があります。
筋肉の緊張を取り除くには、反復収縮はんぷくしゅうしゅくというテクニックを用います。
筋肉は正しく収縮した後は必ずリラックスして緩むという性質を利用したものです。
大内転筋の緊張がとれたら、次に伏在神経がトンネルの中をきれいに動けるように滑りをよくする治療をしていきます。

ハンター管症候群に対する運動療法

ハンター管症候群に対する運動療法



(図;関節機能解剖学に基づく 整形外科運動療法ナビゲーションより引用)
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高齢者の突然の膝の痛み 大腿骨顆部骨壊死の原因や症状、治療

大腿骨顆部だいたいこつかぶってなに?

太ももの骨は、膝のすぐ上で大きく膨らんでいるところがあります。内側を内顆ないか、外側を外顆がいかといいます。

膝の外側顆、内側顆

大腿骨顆部とは

大腿骨顆部骨壊死とは

大腿骨顆部骨壊死とは

大腿骨顆部骨壊死とは

大腿骨顆部骨壊死だいたいこつかぶこつえしは、太ももの骨のふくらみ部分が壊死する病気です。
主に60歳代以上の女性に発生し、内側の方に多くみられます。

大腿骨顆部骨壊死の症状

  • 突然の鋭い痛みで発症する
  • 歩行時の痛みが非常に強い
  • 歩行しなくても持続性の痛みを感じる
  • 歩行や階段の昇り降りが困難
  • 鋭い痛みはしだいに軽快する
  • レントゲンで骨が透けたり陥没したりする像が確認できる

大腿骨顆部骨壊死の原因

他の病気の治療でステロイドを使用することによって発生することが知られています。
「特発性」というのは明らかな原因がなく発症することです。
特に60歳以上の女性に多く高齢で骨が弱くなっているところに力が加わり、
小さい骨折がおこりそれがきっかけとなり、壊死が起こるのではないかといわれています。

大腿骨顆部骨壊死は進行するとどうなるの?

一時的に痛みは改善する場合もありますが、基本的には進行するにしたがって痛みはより強くなり、
関節がはれてひざに水がたまり、膝の動きが悪くなります。最終的には長い距離の歩行が困難な状況に至ります。

大腿骨内側顆骨壊死進行すると

大腿骨内側顆骨壊死が進行すると・・・

大腿骨顆部骨壊死の検査

問診や触診、関節の動きの範囲、歩き方、足の長さの違いなどを調べ、
壊死が疑われる場合は病院でレントゲン検査を行います。

大腿骨顆部骨壊死の治療法

  1. 患部の安静(体重をかけない)、杖の使用、減量
  2. 超音波療法
  3. ストレッチ
  4. 筋力トレーニング
  5. インソール療法
  6. 病院で薬や注射、場合によっては手術

筋力トレーニング

こちらのページに詳しく記載してあります。

詳しくは、変形性膝関節症のページをご覧ください。

特徴的な歩き方

こちらのページに詳しく記載してあります。

詳しくは、変形性膝関節症のページをご覧ください。

大腿骨顆部骨壊死に対する超音波療法

関節内に超音波療法による1秒間に100万回~300万回という高速度ミクロマッサージを患部に直接与えます。
これにより壊死部分の血流の改善による痛みの緩和や微細振動による炎症の早期治癒などが期待できます。

靴合わせ・インソール療法

歩いているときの膝の痛みは、膝の外側へのぐらつきが原因で起こります。
膝の骨壊死を起こすと、骨と骨のかみ合わせが悪くなり、さらに外側へのぐらつきがひどくなります。
靴とインソールで悪い動きを修正すると、痛みの軽減も早く、進行予防にも効果的です。

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詳しくは、オーダーメイドインソールの作製のページをご覧ください。

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炎症を伴った急な膝の痛みや腫れ 偽痛風の原因や症状、治療

偽痛風とは

偽痛風とは

偽痛風とは

偽痛風ぎつうふう」は、「痛風つうふう」と症状は似ていますが、異なる疾患です。
「痛風」は尿酸塩にょうさんえんの結晶が関節に沈着し炎症を起こします。
それに対して「偽痛風」はピロリン酸カルシウムの結晶によって起こる炎症です。
とくに膝に多くみられます。60歳以降に多く認められ、男女差はありません。

痛風の症状とはどう違うの?

偽痛風と痛風の違い

偽痛風と痛風の違い

偽痛風の症状

  • 関節の炎症症状(はれ、痛み、発赤、熱感など)
  • 前兆なく、関節または関節周囲が赤く腫れる
  • 半数以上が膝に症状が出る(手や足首に症状がでることもある)
  • 発熱、体重減少などの全身症状を伴うこともある

偽痛風の原因

ピロリン酸カルシウムの結晶が関節のなかの軟骨なんこつに沈着し、炎症が起こるとされています。
ほとんどが原因は不明です。
加齢によって軟骨の傷んだ部分に結晶が沈着しやすいことも関係があるといわれています。

偽痛風の検査

病院で血液検査をして、炎症反応がみられます。
レントゲン検査で軟骨や半月板はんげつばん石灰化せっかいかが認められますが、骨自体は破壊されません。
関節のなかの水を抜いて検査して、ピロリン酸カルシウムの結晶があると、偽痛風と診断されます。

偽痛風はどのような経過をたどるの?

偽痛風による変形性膝関節症の膝の状態

偽痛風による変形性膝関節症の膝の状態

命を左右する疾患ではありません。ほとんどの場合、予後は良好です。
しかし、高齢者の発症が多いため、高齢者特有の骨のもろさが影響して関節が破壊されたり、軟骨が傷んだりします。(変形性関節症へんけいせいかんせつしょう

偽痛風の治療法

  1. 患部の安静(体重をかけない)、杖の使用、減量
  2. 超音波療法
  3. 温熱療法
  4. ストレッチ
  5. 筋力トレーニング
  6. インソール療法
  7. 病院で薬や注射、場合によっては手術

筋力トレーニング

こちらのページに詳しく記載してあります。

詳しくは、変形性膝関節症のページをご覧ください。

特徴的な歩き方

こちらのページに詳しく記載してあります。

詳しくは、変形性膝関節症のページをご覧ください。

靴合わせ・インソール療法

歩いているときの膝の痛みは、膝の外側へのぐらつきが原因で起こります。
膝の軟骨がいたんでしまうと、骨と骨のかみ合わせが悪くなり、さらに外側へのぐらつきがひどくなります。
靴とインソールで悪い動きを修正すると、痛みの軽減も早く、進行予防にも効果的です。

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詳しくは、オーダーメイドインソールの作製のページをご覧ください。

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ランニング中のすねの痛み シンスプリント

シンスプリントとは

シンスプリントの正式名称は、過労性脛骨骨膜炎かろうせいけいこつこつまくえん過労性脛部痛かろうせいけいぶつう脛骨内側症候群けいこつないそくしょうこうぐんなどといいます。
スネの骨の内側に付着する筋肉が疲労することによる柔軟性低下を起こします。特にヒラメ筋、後脛骨筋こうけいこつきん長趾屈筋ちょうしくっきんはスネの骨に付着するため、骨の表面を覆う骨膜を刺激して微細損傷びさいそんしょう骨膜炎こつまくえん)をきたし、スネの内側に痛みを発生させると考えられます。

シンスプリントの原因

使いすぎ症候群の1つであり、ランニングやジャンプを繰り返し行うスポーツによくみられる疾患です。
運動量が急激に増える新入部員などに多く見られます。

次の要因がみられる場合は、さらに発症する危険性があります。

  • 多すぎる運動量
  • 運動内容、運動量、フォームの変更
  • 路面が硬い
  • 薄いシューズ
  • O脚、回内足かいないそく扁平足へんぺいそくなど
  • ふくらはぎの筋肉の柔軟性低下
  • 足首が硬い
  • 股関節や膝関節、足関節がうまく使えていない

2つのタイプのシンスプリント

シンスプリントは2つのタイプに分けられます。
すねの内側が痛くなる「後内側型こうないそくがた」が一般的ですが、すねの前側が痛くなる「前外側型ぜんがいそくがた」もあります。
それぞれ痛みを引き起こしている筋肉が異なるため、治療方法も変わってきます。

後内側型シンスプリントについて

後内側型シンスプリントの症状

  • 初期のものはスポーツ後の違和感(スネの内側)
  • 進行すると、スポーツ中にも痛みが出る
  • 重度になると安静にしていてもうずくようになる

後内側型シンスプリントの検査

片脚でジャンプし片脚で着地すると踏切時または着地時にいつもと同じ痛みが再現された場合、
後内側型シンスプリントが疑われます。
また、痛みの部位を正確に特定します。通常は、長さ5㎝以上の線状に認められます。


シンスプリント痛みの部位

前外側型シンスプリントについて

前外側型シンスプリントの症状

  • 痛みやだるさ、つっぱり感(スネの外側)
  • 和しゃがむ姿勢を継続すると痛い
  • ランニング・ウォーキング、スキー、柔道などでみられる

前外側型シンスプリントの検査

和式トイレに座っているような姿勢でしゃがんでいるといつもと同じ痛みが再現された場合、前外側型シンスプリントが疑われます。


シンスプリント(前外側型)の疼痛誘発姿勢

シンスプリントの治療法

  1. 患部の安静・アイシング
  2. 鎮痛ちんつう処置:湿布や超音波治療など
  3. テーピング
  4. ストレッチ
  5. 筋膜リリース
  6. 靴合わせ・インソール療法

シンスプリントに対するストレッチ



(図;IDストレッチ 第2版より引用)

シンスプリントに対する超音波療法

シンスプリントの引き金となる筋肉はふくらはぎやすねの深層に位置することが多く、従来の電気治療ではなかなか刺激が到達できずにいました。超音波療法では1秒間に100万回(1MHz)または300万回(3MHz)の高速度振動であるため、深部の筋にまで刺激を与えることができます。
患部の筋肉の柔軟性の改善や血流の改善による痛みを軽減、筋肉のスパズムの改善、炎症の治癒を早めるなどの効果があります。

シンスプリントに対する靴合わせ・インソール療法

シンスプリントの原因の一つにかかとの骨が内側や外側に倒れてしまうことがあげられます。
かかとの骨が内側に倒れると、土踏まずが落ち込み扁平足になります。
それを防ごうとネに付く筋肉が引っぱられたり過剰に収縮したりして痛みを引き起こします。
一方、かかとの骨が外側に倒れると、スネの骨の中で捻れが発生します。
ちょうど捻れが交差する部位で痛みが出ます。インソールを使い、これを是正することが有効です。


シンスプリント受傷機序

シンスプリントに対する筋膜リリース

すねの骨(脛骨)の内側や後面には、たくさんの筋肉が付着するため組織が炎症を起こすと、癒着や滑走障害が発生してしまいます。
特に後面の筋肉は何層にも重なっているため、丁寧なリリースが必要です。
これらの筋や筋膜の障害には、IASTM toolsが有効です。

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Writter
麻多 聡史 アルコット接骨院院長、柔道整復師、オーソティックスソサエティ認定フットケアトレーナーマスターライセンス、ペディグラス社認定足爪補正士、3M社認定テーピングマイスター、Smart tools認定IASTMマニュアルセラピスト、FMS ,SFMA