【まとめ】膝の前面が痛い7つの疾患 症状別にみる原因や治療法【金沢市アルコット接骨院のコラム】 

あなたの症状の特徴は?

症状が当てはまるものをクリックしてください。

若い女性で膝の皿まわりの痛み(膝蓋軟骨軟化症)

年配の方で膝の前面が痛い(膝蓋大腿関節症)

成長期でスポーツをすると膝の下の骨のでっぱりが痛い(オスグッド病)

ジャンプ系のスポーツをしていて膝の前の腱が痛い(ジャンパー膝・膝蓋靭帯炎)

成長期で膝の皿の外側が痛い(有痛性分裂膝蓋骨)

成長期で膝の皿の下が痛い(シンディング・ラーセン・ヨハンセン病)

膝全体の違和感・痛み、音が鳴る(タナ障害)

 

若い女性で膝の皿まわりの痛み 膝蓋軟骨軟化症の原因や症状、治療法

ひざの構造

ひざの関節は2つの関節で出来ています。

1つは、ひざから上の骨「大腿骨だいたいこつ」と、ひざから下の骨「脛骨けいこつ」からなる「大腿脛骨関節だいたいけいこつかんせつ」です。

もう一つは、膝蓋骨しつがいこつ(ひざの皿)と大腿骨(ふともものほね)からなる「膝蓋大腿関節しつがいだいたいかんせつです。

膝蓋大腿関節とは
膝蓋大腿関節とは

 

 

膝蓋軟骨軟化症しつがいなんこつなんかしょうとは

膝蓋骨(膝の皿)の裏側にある軟骨なんこつがすり減って柔らかくなってしまう病気のことです。
ランニングなどをする人によくみられるスポーツ障害です。

膝蓋骨の変形
膝蓋骨の変形
膝蓋軟骨骨軟化症とは
膝蓋軟骨骨軟化症とは

 

症状

  • ひざを曲げ伸ばしをすると引っかかる感じがしたり、パキッと音がする
  • スポーツ時や階段昇り降り時にひざの皿まわりの痛み
  • ひざの皿を押した時の痛み

 

 

原因

ひざの皿と大腿骨がこすれ合い、摩擦によって炎症を起こし、ひざの皿の裏にある軟骨が変性していきます。

ひざの使いすぎやけがなどにより発症します。

 

どんな人に発症しやすいの?

10~20歳代の女性に多くみられます。
女性ホルモンの影響で男性と比べて関節が緩いことや筋力が弱い、不安定な靴を履くなどの若い女性特有の問題が理由としてあげらます。

 

 

どんな治療があるの?

  1. 患部の安静・サポーター
  2. 鎮痛処置:湿布や超音波治療など
  3. ストレッチ・筋力強化エクササイズ
  4. テーピング
  5. 各種徒手療法
  6. インソール、靴合わせ

 

ストレッチと筋力強化

ひざの皿には大腿四頭筋だいたいしとうきんという筋肉が付着しています。
この筋肉の外側の柔軟性が低下したり、内側の筋力低下が起こるとひざの皿が外側に引っ張られてしまいます。
そのため、外側の組織のストレッチと内側の筋肉の筋力強化が重要です。
X脚や不自然な歩き方などがある場合は、その矯正・改善を図ります。

 

テーピング

膝蓋大腿関節症に対するテーピング
膝蓋大腿関節症に対するテーピング

(図;理論と実践! 治療的テーピングより引用)

 

靴合わせ・インソール療法

土踏まずが落ち込むと(へんぺい足)、ひざが内側に入り、ひざの皿が外側に引っ張られる力が強くなってしみます。
それを改善するために、土踏まずをサポートする中敷き(インソール)を入れると症状が和らぎます。
ヒール靴やパンプスに合わせたインソールの作成が可能です

膝蓋骨が外側へ不安定な理由
膝蓋骨が外側へ不安定な理由
関連記事
詳しくは、オーダーメイドインソールの作製のページをご覧ください。

 
 

高齢者で膝の皿まわりの痛み 膝蓋大腿関節症の原因や症状、治療法

ひざの構造

こちらのページに詳しく記載してあります。

詳しくは、膝蓋軟骨軟化症のページをご覧ください。

 

膝蓋大腿関節症とは

膝蓋大腿関節に炎症が起こるものが膝蓋大腿関節症です。
ひざの皿が外側に傾き、軟骨がいたんだり、骨のトゲができたりして痛みが発生します。

膝蓋大腿関節症とは
膝蓋大腿関節症とは

 

症状

  • ひざの皿の上部に痛みを感じる
  • ひざの皿が大きく動くような感じがする
  • ひざの腫れやこわばりが見られる

 

原因

加齢によって骨がもろくなったり、長年ひざを使い続けて負担が蓄積することによって骨が変形したりすることで起こります。
そのほか、ひざの皿がズレることによっても生じます。通常、ひざの皿と太ももの骨はうまくかみ合っています。
しかし、ひざの皿が本来あるべき場所から外側へズレると、ズレによる摩擦で軟骨がいたんでしまいます。

膝蓋大腿関節症とは
膝蓋大腿関節症とは

どんな検査をするの?

問診、視診、触診で、ひざの痛みやひざの皿の位置のズレなどの症状を確認します。
場合によっては病院でひざのレントゲンを撮り骨の変形などの異常を確認して診断します。

 

どんな治療があるの?

  1.  患部の安静・サポーター
  2.  鎮痛処置:湿布や超音波治療など
  3.  ストレッチ・筋力強化エクササイズ
  4.  テーピング
  5.  各種徒手療法
  6.  インソール、靴合わせ

 

ストレッチと筋力強化

ひざの皿には大腿四頭筋だいたいしとうきんという筋肉が付着しています。
この筋肉の外側の柔軟性が低下したり、内側の筋力低下が起こるとひざの皿が外側に引っ張られてしまいます。
そのため、外側の組織のストレッチと内側の筋肉の筋力強化が重要です。

膝蓋骨と筋肉による牽引力の関係
膝蓋骨と筋肉による牽引力の関係

テーピング

こちらのページに詳しく記載してあります。

詳しくは、膝蓋軟骨軟化症のページをご覧ください。

 

靴合わせとインソール療法

土踏まずが落ち込むと(へんぺい足)、ひざが内側に入り、ひざの皿が外側に引っ張られる力が強くなってしみます。
それを改善するために、土踏まずをサポートするインソールを入れると症状が和らぎます。

膝蓋骨が外側へ不安定な理由
膝蓋骨が外側へ不安定な理由
関連記事

 
 

膝の下の骨のでっぱりの痛み オスグッド病の原因や症状、治療法

オスグッド病とは

オスグット病とは
オスグット病とは

ひざの皿の下の骨が徐々に突出してきて、痛みが出ます。
正式名称はオスグッド・シュラッター病(Osgood-Schlatter disease)といいます。
発育期のスポーツ少年(大半が10〜16歳の男子)に起こりやすい疾患です。

 

症状

  • ひざの皿の下の骨がでっぱってくる
  • 出っ張った部分を押さえると痛い
  • 腫れたり、熱をもったりする
  • 休むと痛みはなくなるが、スポーツをすると再び痛くなる
  • ダッシュやジャンプをすると痛い

 

原因

成長期の骨は急激に成長しますが、筋肉や腱などはその急激な成長に追いつきません。
そのため、骨に対して筋肉の長さが足らず、一時的に硬い身体になってしまう時期でもあります。
その結果生じる大腿四頭筋の柔軟性低下をきっかけに、ジャンプやダッシュなどの繰り返しの動作による引っぱり力がひざの皿の下の骨に加わります。
成長期のひざの皿の下には骨が成長するために必要な骨端核が存在していますが、
大腿四頭筋による強い牽引力が負担となり、骨端核の発育が阻害されます。

 

どんなスポーツに多いの?

陸上競技、サッカー、バレーボール、バスケットボール、バドミントンなどに多くみられ、
動作ではジャンプ、ダッシュ、キック、フルスクワットなどで好発します。

 

どんな検査をするの?

スポーツで増悪するひざの皿の下の骨の痛み、圧痛、骨のでっぱりがあるとオスグッド病を疑います。
場合によっては、病院でレントゲン検査を行い膝の骨の突出、不整、分離、小骨片などが認められることで診断されます。

オスグット病圧痛
オスグット病の圧痛部位

どんな治療があるの?

  1.  患部の安静・アイシング
  2.  鎮痛処置:湿布や超音波治療など
  3.  オスグッドバンド
  4.  テーピング
  5.  インソール療法

 

太ももの前のストレッチ

オスグット病ストレッチスタート姿勢
オスグット病に対するストレッチ スタート姿勢

スタート姿勢

反対側の膝(図では右足)をしっかりと抱え込み動かないようにします。

ストレッチする側の足(図では左足)の膝は完全に曲げます。

オスグット病ストレッチスタート姿勢
オスグット病に対するストレッチ ストレッチ姿勢

ストレッチ姿勢

ストレッチする側の足を後ろに引っ張ります。

体幹と足が一直線になることが目標です。

オスグット病に対するストレッチ 横から見た姿勢
オスグット病に対するストレッチ 横から見た姿勢
オスグット病に対するストレッチ 間違ったポジション
オスグット病に対するストレッチ 間違ったポジション

横から見た姿勢

足が上に上がらないように注意してください。

 

 

太ももの前だけじゃなく後ろも硬い

ジャックナイフストレッチ

  1. 足を肩幅に広げてしゃがみ込み、膝と胸をつけた体勢になります。
  2. 足首をつかみ、膝と胸が離れないように注意しながら足を伸ばします。
  3. これ以上足が伸びないポイントで10秒間保持します。
  4. 上記①~③の動作を3セットから5セットおこないます。
オスグット病に対するストレッチ ジャックナイフストレッチとは
オスグット病に対するストレッチ ジャックナイフストレッチとは

 

テーピング

アルコット接骨院で行うオスグッドに対するテーピング
オスグッド病に対するテーピング



大腿四頭筋の走行に沿ってキネシオテープを貼付します。
テープを引っ張らずに貼るのがコツです。

 

関連記事

 
 

ジャンプ系のスポーツをしていて膝の前の腱が痛い ジャンパー膝(膝蓋靭帯炎)の原因や症状、治療法

ジャンパー膝とは

ジャンプ動作を多くするスポーツ競技で、大腿四頭筋だいたいしとうきんの収縮する力が膝蓋骨しつがいこつ(ひざのお皿)と膝蓋靭帯しつがいじんたいの間にストレスを与え、それが繰り返されると腱の微小断裂びしょうだんれつが生じる疾患です。膝蓋靭帯炎しつがいじんたいえんともいいます。
骨の成長が完了した15歳以降で発症が多くみられます。

膝蓋靭帯炎とは
ジャンパー膝 膝の構造

 

 

症状

主に、膝蓋骨の下の腱の痛みであり、症状は4期に分類され、症状を放置しておくとしだいに進行していきます。

ジャンパー膝 病期分類
ジャンパー膝 病期分類

 

原因

大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)の柔軟性低下が原因となります。
特に成長期では、骨の成長が著しいため筋肉の長さが追いつかず、骨よりも筋肉が短い状態が続きます。
そのストレスが膝蓋腱にかかるために発症します。
ジャンプやダッシュなど、体重がかかった状態での膝の曲げ伸ばし動作を頻繁に行うと、牽引力が膝に過剰に加わり、膝蓋腱に微細損傷びさいそんしょうを引き起こします。

 

どこが痛くなるの?

大きく分けて次の3つの部位が痛くなります。

  • 膝蓋骨上極から大腿四頭筋腱付着部が約20%
  • 膝蓋骨下極から膝蓋靭帯付着部が約70%
  • 膝蓋靭帯中央部から脛骨結節付着部が約10%
ジャンパー膝(膝蓋靭帯炎)の痛くなる場所
ジャンパー膝(膝蓋靭帯炎)の痛くなる場所

 

どんな検査をするの?

専門的な話になりますが、
単に「ひざの皿の下が痛い」といっても痛みの原因となる組織はたくさんあります。
そのため正確に手で触れて痛みの原因を探る必要があります。

ジャンパー膝(膝蓋靭帯炎)の検査方法
ジャンパー膝(膝蓋靭帯炎)の検査方法



(図;関節機能解剖学に基づく 整形外科運動療法ナビゲーションより引用)

 

どんな治療があるの?

  1. 患部の安静・アイシング
  2. 鎮痛処置:湿布や超音波治療など
  3. テーピング
  4. ストレッチ(オスグッド病に準じて行う)
  5. 徒手療法
  6. 運動療法
  7. インソール療法

 

徒手療法

ジャンパー膝では、膝蓋靱帯の膝蓋骨に付着する部分の深層の炎症と、
さらにその下にある脂肪体しぼうたいの炎症が見られることが多く、
脂肪体の柔軟性と滑走性の改善を目的に徒手療法を用います。

ジャンパー膝(膝蓋靭帯炎)の軟部組織リリース
ジャンパー膝(膝蓋靭帯炎)の軟部組織リリース


(図;関節機能解剖学に基づく 整形外科運動療法ナビゲーションより引用)

 

運動療法

ジャンプからの着地、スクワット動作、しゃがみ込み動作などで、
左図のように背中が丸くなり骨盤が後ろに倒れると、大腿四頭筋の負担が増えてしまいます。
足の付け根に自分の指を置き、その指を骨盤と太ももの骨で挟み込むようにスクワット動作を練習します。
反復練習をして、痛みの出ない動作を学習していきます。

スクワット悪いフォームとは
ジャンパー膝(膝蓋靭帯炎) スクワットの悪いフォームとは

 

テーピング

アルコット接骨院で使用するテーピング
ロイコテープ



①ジャンパー膝のテーピングにはロイコテープという特殊なテープを使用します。

ジャンパー膝テーピング
ロイコテープを使ったジャンパー膝に対するテーピング①
ジャンパー膝テーピング
ロイコテープを使ったジャンパー膝に対するテーピング②

②膝蓋靭帯の部分にアンダーラップの一種(カバーロール)を貼付します。

ジャンパー膝テーピング
ロイコテープを使ったジャンパー膝に対するテーピング③
ジャンパー膝テーピング
ロイコテープを使ったジャンパー膝に対するテーピング③

③ロイコテープを「人」の字のようにくっつけます。
膝蓋靭帯を持ち上げるように上に引っ張ります。

ロイコテープを使ったジャンパー膝に対するテーピング
ロイコテープを使ったジャンパー膝に対するテーピング④

④引っ張りながら内側に倒しこみます。(完成)

 

関連記事

 
 

膝の皿の外側が痛い 有痛性分裂膝蓋骨の原因や症状、治療法

有痛性分裂膝蓋骨ゆうつうせいぶんれつしつがいこつとは

成長期におけるスポーツ障害の1つです。膝のお皿(膝蓋骨)が、2つ以上に分裂してしまっている状態をいいます。
お皿自体が成長(骨化)していく時に1つの骨になれず大小2つ以上に分かれてしまったものです。
男子に多くみられます。多くは痛みがないため、無症状のものはとくに治療の必要はありません。
しかし、過度のスポーツや打撲などが引き金となって、膝蓋骨の周囲に痛みが現れることがあります。

有痛性分裂膝蓋骨とは
有痛性分裂膝蓋骨とは

 

症状

  • 膝蓋骨の外側もしくは下端の痛み
  • その部位を押さえると痛い
  • 痛みは運動で強くなり、安静にすると軽快する。

原因

原因は生まれつきのもの、スポーツ動作で膝蓋骨にくっついている筋肉(大腿四頭筋)によって繰り返し引っぱられることで負荷が蓄積したり、事故や転倒などの怪我で膝を強くぶつけた時に発症するケースもあります。

有痛性分裂膝蓋骨大腿四頭筋の牽引力
有痛性分裂膝蓋骨

有痛性分裂膝蓋骨の分類

レントゲン検査をして分裂が膝蓋骨のどこにあるかでⅠ~Ⅲ型に分類されます。
このなかでⅢ型が最も多く全体の75%を占めていて、痛みが出やすいといわれています。

有痛性分裂膝蓋骨の分類
有痛性分裂膝蓋骨の分類

 

どんな検査をするの?

前述の症状があり、痛みを訴える部位を叩いて痛みが出ると、有痛性分裂膝蓋骨が疑われます。
病院でレントゲン検査をして分裂があると診断されます。

有痛性分裂膝蓋骨叩打痛
有痛性分裂膝蓋骨 叩打痛

 

 

どんな治療があるの?

  1. 患部の安静・アイシング
  2. 超音波療法
  3. ストレッチ
  4. サポーター・テーピング
  5. 運動療法・徒手療法
  6. インソール療法
  7. 症状を繰り返す場合は手術

 

なぜ外側の痛みが多いの?

前述のように、分裂は膝蓋骨の外側の上の方に多くみられます。
さらにこの部位に分裂があると痛みを起こしやすい特徴があります。
実は膝蓋骨の外側の上の方というのは「外側広筋がいそくこうきん」という筋肉がくっついています。
この筋肉が分裂した部分を離解させてしまうために痛みが生じると考えられています。

有痛性分裂膝蓋骨外側広筋による牽引
有痛性分裂膝蓋骨 外側広筋による牽引

 

しゃがむときに痛いのはなぜ?

外側広筋のさらに深層に、「中間広筋ちゅうかんこうきん」という筋肉があります。
この筋肉は太ももの骨の裏側まで及んでおり、この筋肉に柔軟性がないとしゃがみ込んだ際に痛みの原因となります。

中間広筋とは
中間広筋とは

 

 

徒手療法ってどんなことをするの?

まず始めに、分裂部に付着する外側広筋の硬さを取り除いていきます。
次に、外側広筋に連結する組織もそれぞれ硬さを取り除きます表層の組織が柔らかくなってきたら、
深層にある中間広筋の柔軟性を改善させます。

有痛性分裂膝蓋骨に対する徒手療法
有痛性分裂膝蓋骨に対する徒手療法



(図;関節機能解剖学に基づく 整形外科運動療法ナビゲーションより引用)

 

超音波療法

有痛性分裂膝蓋骨の症状改善には、外側広筋や中間広筋の柔軟性改善、滑走性改善が不可欠です。中間広筋はより深くにあるため超音波による深部刺激が効果的です。超音波の高速度ミクロマッサージで直接刺激を与えます。
外側広筋・中間広筋の柔軟性を改善させたり、過緊張の抑制などに効果があります。

 

関連記事

 
 

成長期で膝の皿の下が痛い シンディング・ラーセン・ヨハンセン病の原因や症状、治療法

シンディング・ラーセン・ヨハンソン病とは

シンディングラーセンヨハンセン病とは
シンディングラーセンヨハンセン病とは

成長期には、ひざの皿(膝蓋骨しつがいこつ)には成長に必要な軟骨なんこつ骨端軟骨こったんなんこつ)があります。
この部分がけんに引っ張られて、炎症や石灰化せっかいかをおこしたり上下に離開したものをいいます。

 

症状

  • 膝蓋骨の下方を押さえると痛い
  • 膝蓋骨の下方周囲のはれ
  • 運動時の痛み(走る、ジャンプ、ボールを蹴る、しゃがむなど)
  • 階段昇降時の痛み
  • 膝立ちをすると圧迫され痛い

 

原因

成長期の男子は、膝蓋骨が成長過程にあり、腱よりも強度が弱いために起こります。
強度の弱い箇所に繰り返しストレスが加わり、炎症をおこしたり離開がおこったりします。
また、成長期には太ももの骨が急激に伸びるため、太ももの前を走る筋肉(大腿四頭筋だいたいしとうきん)の長さが追いつかず、
骨の長さよりも筋肉が短くなり一時的ですが身体が硬い時期があります。
大腿四頭筋の硬さもこの疾患の原因となります。

 

どんなスポーツに多いの?

陸上競技、サッカー、バレーボール、バスケットボール、バドミントンなどに多くみられ
動作ではジャンプ、ダッシュ、キック、フルスクワットなどで好発します。

どんな検査をするの?

スポーツをしている成長期の男子が、前述の症状を訴えた場合、シンディング・ラーセン・ヨハンソン病が疑われます。
場合によっては、病院でレントゲンやMRI検査を行います。

シンディングラーセンヨハンセン病 レントゲンとMRI
シンディングラーセンヨハンセン病 レントゲンとMRI

 

 

どんな治療があるの?

  1. 患部の安静・アイシング
  2. 鎮痛処置:湿布や超音波治療など
  3. テーピング
  4. オスグッドバンド
  5. インソール療法

 

オスグッド病とはどう違うの?

オスグッド病とは、発症年齢や発症しやすいスポーツなど、非常によく似ています。
この2つの疾患が合併していることもあります。

異なる点としては、痛みの場所が違います。
シンディング・ラーセン・ヨハンソン病は膝蓋骨が痛いのに対して、オスグッド病はすねの骨が痛みます。

発症年齢もわずかに異なります。
シンディング・ラーセン・ヨハンソン病は11歳ごろ、オスグッド病は12~13歳ころによくみられます。

 

太ももの前のストレッチ

こちらのページに詳しく記載してあります。

詳しくは、オスグッド病のページをご覧ください。

太ももの前だけじゃなく後ろも硬い

こちらのページに詳しく記載してあります。

詳しくは、オスグッド病のページをご覧ください。

関連記事

 
 

膝の違和感・痛み、ポキポキ音がする タナ障害の原因や症状、治療法

タナってなに?

母親のおなかの中で関節が形成される際に関節を覆う袋(関節包かんせつほう)が造られていくときに「滑膜かつまくひだ」という組織が作られます。その滑膜ひだ一時的につくられるもので、成長とともに無くなっていくのですが、生まれた後も残存する状態をいいます。
「滑膜ひだ」の見た目が『タナ(棚)』に似ているので、通称タナといわれます。日本人の約6割に存在すると言われます。

 

 

 

タナ障害とは

タナが存在するだけで、痛みなどの症状が全くない無症候性のものであれば問題ありません。膝の屈伸時に膝のお皿と太ももの骨の間に滑膜ひだが挟まれ、肥厚したり傷ついたりすると炎症が起こり症状が出ます。これをタナ障害といいます。

タナ障害とは
タナ障害とは

 

症状

膝の関節の内側に次のような症状が出ます。

  • 関節の中で引っかかりを感じる
  • コリッ・ポキッと音がする
  • 膝の違和感
  • 膝のまわりを押すと痛い
  • 運動時の痛み

原因

膝の曲げ伸ばしを繰り返し行うことや、膝をよくぶつけることで起こります。
滑膜ひだの大きさや厚みには個人差があり、厚みがある場合には症状が出やすい傾向にあります。
膝を使いすぎると太ももの筋肉(大腿四頭筋)が硬くなるため、症状が出やすくなります。

 

どんな人に多いの?

野球、バスケットボール、バレーボール、ハンドボール、陸上競技をしている10~20歳代の若い女性にみられます。

 

どんな検査をするの?

下図のように膝の内側のタナに親指を当て、膝を曲げ伸ばしすると、
ポキポキという音とともに、弾発現象だんぱつげんしょうが生じることで発見できます。

タナ障害テスト
タナ障害の検査

 

どんな治療があるの?

軽症の場合

  1. 運動量を減らす
  2. 運動後のアイシングや、炎症を抑えるシップ
  3. 太ももの筋肉のストレッチング
  4. テーピング

大抵の場合は激しい運動を控えて安静を保っていれば、徐々に炎症が治まって2ヶ月前後で治ります。

繰り返し痛みが生じたり、数か月にわたって痛みが引かないなど重症の場合

5.病院で痛み止めの注射
6.関節鏡(関節内に挿入する内視鏡)による手術でタナを切除する

 

ストレッチ

予防として有効なのは、膝周りの筋力を鍛えるトレーニングや、柔軟性を高めるストレッチングを行うことです。
タナの摩擦が弱まり炎症が起きにくくなります。

 

テーピング

タナ障害に対するテーピング
タナ障害に対するテーピング①

①大腿四頭筋の走行に沿ってキネシオテープ(赤)を貼ります。
テープを引っ張らずに貼るのがポイントです。

タナ障害に対するテーピング
タナ障害に対するテーピング②

②膝の内側に若干テープを引っ張りながら半円状に貼り付けます。(黄色)

徒手療法ってどんなことするの?

膝の皿の下には、膝の動きを円滑にする脂肪体しぼうたいという組織があります。
膝への負担が増えると脂肪体に炎症が起こり脂肪体が滑らかに動かなくなります。
脂肪体の柔軟性と滑走性かっそうせいの改善を目的に徒手療法を用います。
この徒手療法としゅりょうほうは、けして痛みをともなうものではなく、むしろ心地よささえ感じます。

関連記事

 

Writter
麻多 聡史 アルコット接骨院院長、柔道整復師、オーソティックスソサエティ認定フットケアトレーナーマスターライセンス、ペディグラス社認定足爪補正士、3M社認定テーピングマイスター、Smart tools認定IASTMマニュアルセラピスト、FMS ,SFMA