ジャンパー膝の原因と治療法

ジャンパー膝とは

ジャンプ動作が要求される、バスケットボール、バレーボール、ハンドボール、陸上競技(ジャンプ選手)などの種目で、
大腿四頭筋だいたいしとうきんの収縮する力が膝蓋骨しつがいこつ(ひざのお皿)と膝蓋靭帯しつがいじんたいの接合部に繰り返しかかることで、
腱の微小断裂びしょうだんれつや変性が生じる障害のことです。
このジャンパー膝の痛みの部位は膝蓋骨のすぐ下にあり、膝蓋靭帯炎しつがいじんたいえんともいいます。
多くは骨の成長が完了した15歳以降で発症します。


(図;quizlet.comより引用)

 

症状

症状は4期に分類され、症状を放置しておくとしだいに進行していきます。

 

原因

大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)の柔軟性低下が原因となります。
特に成長期の長身選手は、骨の成長に筋肉の成長が追いつかず、骨よりも筋肉が短い状態が続きます。
そのストレスが膝蓋骨周辺に蓄積するために起こる慢性・疲労性障害です。
ジャンプやダッシュなど、体重がかかった状態での膝の曲げ伸ばし動作を頻繁かつ長時間にわたって行うと、
過剰な牽引力が膝に繰り返し加わり、膝蓋骨周辺に微細損傷びさいそんしょうを引き起こします。

 

どこが痛くなるの?


(図;blog.myvitale.comより引用)

 

どんな検査をするの?

専門的な話になりますが、
単に「ひざの皿の下が痛い」といっても痛みの原因となる組織はたくさんあります。
そのため正確に手で触れて痛みの原因を探る必要があります。


(図;関節機能解剖学に基づく 整形外科運動療法ナビゲーションより引用)

 

どんな治療があるの?

  1. 患部の安静・アイシング
  2. 鎮痛処置:湿布や超音波治療など
  3. テーピング
  4. ストレッチ(オスグッド病に準じて行う)
  5. 徒手療法
  6. 運動療法
  7. インソール療法

 

徒手療法

ジャンパー膝では、膝蓋靱帯の膝蓋骨に付着する部分の深層の炎症と、
さらにその下にある脂肪体しぼうたいの炎症が見られることが多く、
脂肪体の柔軟性と滑走性の改善を目的に徒手療法を用います。


(図;関節機能解剖学に基づく 整形外科運動療法ナビゲーションより引用)

 

運動療法

ジャンプからの着地、スクワット動作、しゃがみ込み動作などで、
左図のように背中が丸くなり骨盤が後ろに倒れると、大腿四頭筋の負担が増えてしまいます。
足の付け根に自分の指を置き、その指を骨盤と太ももの骨で挟み込むようにスクワット動作を練習します。
反復練習をして、痛みの出ない動作を学習していきます。


(図;関節機能解剖学に基づく 整形外科運動療法ナビゲーションより引用)

 

テーピング

アルコット接骨院で使用するテーピング
①ジャンパー膝のテーピングにはロイコテープという特殊なテープを使用します。


ジャンパー膝テーピング
ジャンパー膝テーピング
②膝蓋靭帯の部分にアンダーラップの一種(カバーロール)を貼付します。


ジャンパー膝テーピング
ジャンパー膝テーピング

③ロイコテープを「人」の字のようにくっつけます。
膝蓋靭帯を持ち上げるように上に引っ張ります。



④引っ張りながら内側に倒しこみます。(完成)

 

超音波療法

1秒間に300万回(3MHz)の高速振動を与え、柔軟性や血流の改善により治癒を早めます。また炎症の強い急性期では微細振動により炎症の治癒を早める効果もあります。

詳しくは、超音波治療・ハイボルテージ治療・微弱電流治療(EU910)をご覧ください。