変形性膝関節症

変形性膝関節症とは

長年の繰り返される負担、けがなどによって、関節の軟骨がいたんだり、骨の変形が生じたりする病気です。


(図;https://www.kintec.net/より引用)

 

症状

初期

  • 膝のこわばり感
  • 歩き始め、階段の昇降、長時間の歩行、立ち仕事のあとなどの痛み
  • 炎症が強い時期には関節内に関節液かんせつえきがたまり、関節がはれて膝を曲げたときに強い痛みを伴う

進行期

  • 動きが制限され、正座や膝を完全に伸ばすことができなくなる
  • 痛みや歩行障害ほこうしょうがいも加わって徐々に日常生活が制限さる
  • O脚やX脚といった変形が進行する
  • 膝のれ、半月板損傷はんげつばんそんしょう、ベーカー嚢腫のうしゅなどを合併することもある

 

原因

原因がはっきりしない加齢に伴う関節の変形と、骨折や靱帯損傷じんたいそんしょうや半月板損傷などの外傷、関節の炎症などが原因で生じる関節の変形があります。
女性に比較的多い病気で、年齢とともに多くなります。関節軟骨かんせつなんこつの老化によることが多く、肥満や遺伝も関与しています。

進行するとどうなるの?

軟骨は、弾力に富み柔軟で、荷重を吸収・分散する能力に優れています。
しかし衝撃が何度となく繰り返されることによって、軟骨の表面に小さな傷がつきます。
軟骨の変性へんせいが進行すれば、次第に弾力性・柔軟性が失われてきます。
放っておくと関節の隙間は狭くなり、最終的には軟骨は完全になくなってしまい、軟骨の下の骨が露出した格好になります。

どんな検査をするの?

問診や触診、関節の動きの範囲、腫れやO脚変形などを調べ、場合によっては病院でレントゲン検査を行います。
当院でとても大切にしているのは、正確な痛みの原因部位の特定です。


(図;関節機能解剖学に基づく 整形外科運動療法ナビゲーションより引用)

 

どんな治療があるの?

  1. 患部の安静
  2. 超音波療法・温熱療法
  3. ストレッチ
  4. サポーター・テーピング
  5. 筋力トレーニング
  6. 徒手療法
  7. インソール療法
  8. 減量
  9. 末期は手術

筋力トレーニング

最近の研究によって、運動療法によって関節の中に炎症をおさえる作用をもつ物質が出てくることがわかってきました。
適度な筋力トレーニングは、変形性膝関節症の方に自信をもって勧められる治療法の一つです。


(図;http://bkprs.com/kurosawa-taiso-hizatsu/より引用)

 

特徴的な歩き方

変形性膝関節症の方の多くは、特徴的な歩き方をしています。
歩行中、片足立ちになる瞬間に急激に膝が外側に動揺します。
これをラテラルスラストといいます。
膝が外側に動揺した瞬間に痛みを示すことが多く、歩行の中で痛みを訴える症例ではこの動揺を改善させることが重要です。

 

靴合わせ・インソール療法

前述のように、変形性膝関節症の方は外側にバランスを崩す特徴的な歩き方をしています。
他の治療と並行しながら、靴とインソールで悪い動きを修正すると痛みの軽減も早く、再発予防にも効果的です。

詳しくは、オーダーメイドインソールの作製のページをご覧ください。