高齢者の膝の痛みの原因 変形性膝関節症の治療法を解説【金沢市のアルコット接骨院/疾患コラムvol.028】

金沢市のアルコット接骨院です。
膝の痛みや変形の原因「変形性膝関節症」について解説します。
初めのうちは膝のこわばりや軽い痛みだったのが、いつしか変形し正座ができないなどの症状を引き起こします。

変形性膝関節症とは

長年の繰り返される負担、けがなどによって、関節の軟骨がいたんだり、骨の変形が生じたりする病気です。女性に比較的多い病気で、年齢とともに多くなります。

変形性膝関節症の膝の構造

 

症状

初期

  • 膝のこわばり
  • 歩き始めの痛み
  • 階段の昇り降りの痛み
  • 長時間歩いたり立ち仕事のあとなどの痛み

進行期

  • 正座ができない
  • 膝が伸びきらなくなる
  • O脚・X脚
  • 関節のれ、半月板損傷はんげつばんそんしょう、ベーカー嚢腫のうしゅなどの合併

 

原因

原因がはっきりしない加齢による関節の変形と、骨折や靱帯損傷じんたいそんしょうや半月板損傷などの外傷、関節の炎症などが原因で生じる関節の変形があります。
関節軟骨かんせつなんこつが加齢とともに水分量を失い変性することが多く、肥満や遺伝とも関与します。

進行するとどうなるの?

軟骨は、弾力に富み柔軟で、荷重を吸収・分散する能力に優れています。
しかし衝撃が何度となく繰り返されることによって、軟骨の表面に小さな傷がつきます。
軟骨の変性へんせいが進行すれば、次第に弾力性・柔軟性が失われてきます。
放っておくと関節の隙間は狭くなり、最終的には軟骨は完全になくなってしまい、軟骨の下の骨が露出した格好になります。

変形性膝関節症進行すると

どんな検査をするの?

問診や触診、関節の動きの範囲、腫れやO脚変形などを調べ、場合によっては病院でレントゲン検査を行います。
当院でとても大切にしているのは、正確な痛みの原因部位の特定です。

膝関節の圧痛

 

どんな治療があるの?

  1. 患部の安静
  2. 超音波療法・温熱療法
  3. ストレッチ
  4. サポーター・テーピング
  5. 筋力トレーニング
  6. 徒手療法
  7. インソール療法
  8. 減量
  9. 末期は手術

筋力トレーニング

最近の研究によって、運動療法によって関節の中に炎症をおさえる作用をもつ物質が出てくることがわかってきました。
適度な筋力トレーニングは、変形性膝関節症の方に自信をもって勧められる治療法の一つです。

変形性膝関節症に対するトレーニング

特徴的な歩き方

変形性膝関節症の方の多くは、特徴的な歩き方をしています。
歩行中、片足立ちになる瞬間に急激に膝が外側に動揺します。
これをラテラルスラストといいます。
膝が外側に動揺した瞬間に痛みを示すことが多く、歩行の中で痛みを訴える症例ではこの動揺を改善させることが重要です。

ラテラルスラストとは

 

靴合わせ・インソール療法

前述のように、変形性膝関節症の方は外側にバランスを崩す特徴的な歩き方をしています。
他の治療と並行しながら、靴とインソールで悪い動きを修正すると痛みの軽減も早く、再発予防にも効果的です。

詳しくは、オーダーメイドインソールの作製のページをご覧ください。

(筆者;麻多 聡史 アルコット接骨院院長、柔道整復師、オーソティックスソサエティ認定フットケアトレーナーマスターライセンス、ペディグラス社認定足爪補正士、3M社認定テーピングマイスター、Smart tools認定IASTMマニュアルセラピスト、FMS ,SFMA)