ベーカー嚢腫

ベーカー嚢腫のうしゅとは

膝の後ろにある滑液包かつえきほうといわれる袋で炎症が起こり、
その袋に水が溜まることにより生じるゴルフボール大の腫瘤しゅりゅうです。
50歳代の女性に好発します。
滑液包とは、関節が動くことにより生じるけん靱帯じんたいの摩擦や刺激を少なくするための潤滑油が入った袋で、
関節の近くに存在します。 膝関節の周辺には10数個の滑液包があるといわれています。


(図;https://www.pinterest.com/pin/387450374162889978/より引用)

症状

基本的には痛みは少なく、膝の裏がはれている、膝を曲げる際に圧迫感、違和感がある程度のものです。
ただし、袋の中に溜まった水が多くなってくると、強く痛んだり、袋が破れて静脈炎じょうみゃくえんを起こしたりすることがあります。

原因

膝の裏側にある内側腓腹筋滑液包ないそくひふくきんかつえきほう半腱様半膜様筋滑液包はんけんようはんまくようきんかつえきほうといわれる滑液包の炎症により起こります。
炎症がおこる理由は不明なこともありますが、関節リウマチ、変形性関節症へんけいせいかんせつしょう、膝の使いすぎなどが考えられます。


(図;www.pinterest.comより引用)

どんな検査をするの?

膝の後ろ側に腫れた滑液包があるかどうかを触診で判断します。
判断が難しい場合もあり、その時は病院でエコーやMRIの検査をします。
他の軟部腫瘍なんぶしゅようとの鑑別や嚢腫の広がりを調べることもあります。

 

どんな治療があるの?

特に症状が無ければ治療の必要はありませんが、
膝関節の曲げ伸ばしに制限があったり痛みなどある場合には病院で注射器を使って中の液体を抜いてもらいます。
一回の穿刺せんし(針を刺すこと)で収まることもありますが、数日で再発を起こすこともあります。
変形性膝関節症の炎症による場合はそちらの治療も行わなければなりません。

靴合わせ・インソール療法

足のゆびが地面についていない状態のことを、「浮き趾うきゆび」といいます。
浮き趾の影響で、歩くときに足先が外方向へ流れるわるい歩き方をしてしまい、体重が後ろに片寄るようになってきます。
体重が後ろに片寄ると膝が反ってしまったり、変形性膝関節症の原因になったりします。
靴とインソールで悪い動きを修正すると痛みの軽減も早く、再発予防にも効果的です。

詳しくは、オーダーメイドインソールの作製のページをご覧ください。