【スポーツヘルニア】 鼡径部痛症候群(グロインペイン症候群)の原因と治療法  【足の付け根の痛み】

鼠径部痛症候群とは

グロインペイン症候群とも呼ばれ、ランニングや起き上がり、キック動作などで鼠径部やその周辺に痛みが生じる疾患をひっくるめてこう呼ばれています。

  • 内転筋腱障害 ないてんきんけんしょうがい
  • 腸腰筋ちょうようきん機能障害きのうしょうがい
  • 鼠径管後壁欠損 そけいかんこうへきけっそん
  • 外腹斜筋腱膜損傷 げいふくしゃきんけんまくそんしょう
  • 恥骨結合炎 ちこつけつごうえん
  • スポーツヘルニア

等の総称です。スポーツ選手によくみられますが、特にサッカー選手に多いのが特徴です。


(図;www.joa.or.jpより引用)

 

原因

  1. 体幹から股関節周辺の筋肉の柔軟性
  2. 骨盤を支える筋力
  3. 体幹と下肢の動きの協調性

これらの機能がどれか1つでも低下すると、痛みや機能障害が生じて症状が慢性化していきます。
柔軟性、筋力、協調性に問題が生じたまま、無理にプレーを続けると、体幹から股関節周辺の機能障害が生じやすくなります。
また、鼡径部痛症候群は、いろいろな疾患名の総称のためそれぞれの疾患に応じた治療をしなければなりません。

 

股関節周囲筋が原因の痛み

  • 恥骨筋ちこつきん
  • 長内転筋ちょうないてんきん
  • 腸腰筋ちょうようきん
  • 外閉鎖筋がいへいさきん
  • 腹直筋ふくちょくきん
  • 外腹斜筋がいふくしゃきん

などが痛みの原因になることが多いです。


(図;www.drandyfranklynmiller.comより引用)

どんな治療があるの?

  1. 患部の安静
  2. 超音波療法
  3. ストレッチ
  4. 運動療法
  5. インソール療法

 

腰椎が原因の痛み

第1・2腰神経根ようしんけいこんが障害されると鼡径部に痛みをおこす可能性があります。
また、腰椎の3番と4番の間、4番と5番の間、5番と仙骨の間の椎間関節障害ついかんかんせつしょうがいでも鼡径部に痛みを起こします。


(図;関節機能解剖学に基づく 整形外科運動療法ナビゲーション)

 

どんな治療があるの?

  1. 患部の安静
  2. 超音波療法
  3. ストレッチ
  4. 運動療法
  5. 徒手療法

 

骨盤が原因の痛み

恥骨結合ちこつけつごう前仙腸靱帯ぜんせんちょうじんたいというところへの刺激も鼡径部の痛みの原因になります。
股関節を開いた姿勢で痛みが出るのが特徴です。


(図;https://www.pinterest.com/pin/213358101071581759/)

 

どんな治療があるの?

  1. ベルトによる骨盤固定
  2. 超音波療法
  3. ストレッチ
  4. 運動療法
  5. 徒手療法

 

スポーツヘルニアが原因の痛み

鼠径管の後壁が弱体化した状態で腹圧が掛かり、鼠径管やその周囲の組織を圧迫することによって痛みが発生します。
キック動作やランニング、急なステップを繰り返し行うサッカー選手に多く見られ、キック動作が大きく影響していると考えられています。

どんな治療法があるの?

体幹~下肢、骨盤周囲のアスレティックリハビリテーションを行うことが有効とされています。
「可動性」「安定性」「協調性」の問題点を回復させ、実際のプレーにおける身体の使い方を訓練していきます。
肩甲帯と骨盤が連動して効果的に回旋する(クロスモーション)ことによって、股関節だけの動作ではなく、肩甲帯~骨盤の有効な回旋力によってキック動作が行われます。

超音波療法

1秒間に100万回(1MHz)または300万回(3MHz)の高速度ミクロマッサージで、患部に直接刺激を与えます。患部の柔軟性を改善、血流の改善による痛みの緩和、筋肉の緊張をなくし筋肉のけいれんの改善、微細振動により炎症の治癒を早める、むくみの軽減などに効果があります。
詳しくは、超音波治療・ハイボルテージ治療・微弱電流治療(EU910)をご覧ください。
アルコット接骨院超音波ハイボルテージeu910

 

関連記事