外反母趾・内反小趾

外反母趾・内反小趾とは

外反母趾がいはんぼしとは、足の親指が小指方向に曲がっている状態をいいます。
曲がる角度が大きくなると、痛くて歩けなくなったり、靴に当たり痛くて履けなくなったりします。
さらに痛みをかばって変な歩き方をしていると、膝や股関節、腰や肩にまで悪影響を及ぼします。

外反母趾が「親指が小指方向に曲がる」のに対して、内反小趾ないはんしょうしは、「小指が親指方向に曲がる」状態をいいます。


(図;clinicasanroman.comより引用)

 

症状

外反母趾は、足の親指のつけ根の突き出したところが痛みます。その突出部が靴に当たって炎症を起こして、ひどくなると靴を履いていなくても痛むようになります。
炎症が起こると足の親指の付け根が赤く腫れてきます。外反母趾がひどくなると、親指が2番目の指の下に潜り込んだり、反対に指の上に乗ってしまったりすることもあります。

 

「外反母趾はハイヒールのせい」は間違い

外反母趾は、足の骨の構造のゆがみが原因で起きる疾患です。ハイヒールによる靴の締め付けは直接的な原因ではありません。

 

足のアーチ構造

足の骨はアーチ状の構造をしています。足のアーチは全部で3つあります。親ゆびとかかとを結んだ「内側縦アーチ」と小ゆびとかかとを結んだ「外側縦アーチ」、親ゆびと小ゆびを結ぶ「横アーチ」が組み合わさったドーム形状をしています。


(図;www.studyblue.comより引用)

 

外反母趾は骨のゆがみから始まる

外反母趾では横アーチが崩れることが起こります。横アーチが崩れると、中足骨の並びがゆがみます。特に最も内側の第1中足骨は、さらに内側に捻じれるように倒れます。
一度アーチが崩れると体重を支えきれず、第1中足骨は隣の第2中足骨から離れ広がっていきます。親ゆびの付け根の関節に最もストレスがかかります。


(図;関節機能解剖学に基づく 整形外科運動療法ナビゲーションより引用)

 

最大の原因は遺伝

横アーチが崩れ広がってしまう最大の要因は「遺伝」です。
足の形と強さはほぼ持って生まれたものです。女性は男性と比べ遺伝的に足が柔らかいため、外反母趾は女性に多く発症します。女性は妊娠中にホルモンの影響により足がさらに柔らかくなるため、外反母趾などの足の変形が起こりやすくなります。
生まれつき中足骨ちゅうそくこつが長い人も、外反母趾になりやすい体質といえます。

 

どんな治療があるの?

  1. 患部の安静
  2. 鎮痛処置:湿布や超音波治療など
  3. テーピング・サポーター
  4. インソール療法・靴合わせ

 

外反母趾テーピング

外反母趾テーピングにより横アーチを保持し、進行を予防します。初期のものであれば矯正も期待できます。詳しく次の記事をご覧ください。

 

靴合わせ・インソール

外反母趾の方は必要以上にゆとりのある靴を履く傾向があります。そのため靴の中で足が余分に動き、とても不安定になってしまいます。
また、ゆとりのある靴を履くとさらに横アーチが崩れてしまい、外反母趾を逆に進行させてしまいます。正確な足のサイズ計測をして足に合った「ピッタリ」靴を履いていただくと、多くの方が、「包み込まれるような心地よい感触」と感じていただけます。はたして皆さんは、今まで靴を履いたときにこのような感触を味わったことでありますか?
「ピッタリ」靴をインソール(中敷)で調整すれば、今まで諦めてきたヒール靴やパンプスも痛みなく履けることがあります。