足関節捻挫の原因と治療法

足関節捻挫とは

足関節捻挫そっかんせつねんざとは、足首を捻って靱帯じんたいけんなどを損傷したものをいいます。
明らかに骨折や脱臼だっきゅうがあるものは含みません。
足関節捻挫のほとんどは足首を内側にひねって生じます。
スポーツによる急性外傷としては最も頻度が高く、かつ重症度の高い障害です。


(図;www.solobasket.comより引用)

 

症状

  • 外くるぶしの前や下に痛みがあり、腫れる、熱感がある
  • 外くるぶしの前や下を押さえると痛い


(図;healthil.jpより引用)

 

足の構造

足首の外側を補強している靱帯は、

  • 前距腓靱帯ぜんきょひじんたい
  • 踵腓靱帯しょうひじんたい
  • 後距腓靱帯こうきょひじんたい

の3つの靱帯で構成されます。
最も損傷されやすいのは前距腓靱帯です。


(図;www.i-l-fitness-jp.comより引用)

靱帯損傷の程度分類

  • :前距腓靱帯あるいは踵腓靱帯の微細損傷・部分断裂びさいそんしょう・ぶぶんだんれつ
  • :前距腓靱帯あるいは踵腓靱帯の完全断裂かんぜんだんれつ
  • :前距腓靱帯および踵腓靱帯の完全断裂

急性期の治療

けがをしてすぐはRICE処置が重要です。
RICE処置というのは、
Rest(安静)、Immobilization(固定)、Cool(冷却)、Elevation(挙上)」のことです。


(図;hemanklerehab.comより引用)

 

早期から徹底した腫れの管理を

急性期に腫れが残ってしまうと関節が固まり動きが悪くなってしまいます。
骨の形に合わせた圧迫用のパッドを作り、腫れがたまりやすい部分の隙間を埋め、
そのうえで弾力のある包帯で圧迫します。
その状態で痛みのない範囲で足首を動かして筋肉のポンプを働かせます。


(図;関節機能解剖学に基づく 整形外科運動療法ナビゲーションより引用)

 

テーピング

足関節捻挫に下脛腓関節かけいひかんせつ亜脱臼あだっきゅうを伴うことがあります。
脱臼というのは、骨と骨の位置関係がおかしくなってしまうことです。
この位置関係の異常を整えるようにテーピングします。


(図;理論と実践! 治療的テーピングより引用)

 

二分靱帯損傷

同じような受傷の仕方で、別の場所が損傷していることがあります。
その中でも多いのは、二分靭帯損傷にぶんじんたいそんしょうです。
痛みが長引き、捻挫した場所とは違うところが痛みます。
二分靱帯に引っ張られて裂離骨折れつりこっせつを起こしていることもあります。


(図;www.i-l-fitness-jp.comより引用)

 

子どもの骨折に注意

子供の骨はまだ完全には出来上がっておらずやわらかいため、
靱帯の損傷よりも先に、やわらかい成長線せいちょうせんの部分での損傷や
靱帯が骨にくっつく部分で裂離骨折れつりこっせつを伴う場合がありますので注意が必要です。

 

靴合わせ・インソール

ネンザを繰り返す人の多くは足に問題を抱えています。
その一つに「浮き趾」があります。
浮き趾とは立ったり歩いたりするときに足の指が地面につかない状態をいいます。
浮き指だと足裏の接地面が狭まり、体が安定しにくくなります。
指で踏ん張れず、転倒にもつながりやすくネンザを繰り返してしまいます。
いちばん大きな原因は「足に合わない靴えらび」と「間違った靴の履き方」にあります。
足に合った良い靴を履きインソールを継続的に使用し、徹底的に足と靴の環境を良くしていくと、
足の使い方が変化し、歩行バランスの崩れが改善されます。