アキレス腱下滑液包炎・ハグルンド変形

アキレス腱下滑液包炎

アキレス腱とかかとの骨の後方の間に、
関節をスムーズに動かす滑液包かつえきほうというものがあり、
この部分が靴などで繰り返し圧迫されることにより炎症を生じる病気です。

アキレス腱の滑液包には、

皮下組織ひかそしきとアキレス腱との間にあるアキレス腱皮下滑液包ひかかつえきほう

アキレス腱とかかとの骨の間にある踵骨後部滑液包しょうこつこうぶかつえきほうなどが存在します。

アキレス腱滑液包炎ではこの一方の滑液包もしくは両方が炎症を起こします。

 

ハグランド変形とは

アキレス腱後滑液包炎は、
かかとの骨のハグルンド変形または「pump bump(パンプス瘤)」と呼ばれる骨のトゲの形成に関係しています。
ハグルント変形とは、かかとの骨が出っ張って靴に当たり、赤くなって痛みが出ます。
pump-bumpパンプ・バンプとは、かかとを包む部分が硬いパンプスによりかかとが押されて刺激され骨がでっぱるために呼ばれます。


(図;www.fisiatriasicilia.itより引用)

 

症状

  • アキレス腱がかかとの骨に付着するところおよび周囲の圧痛あっつう腫脹しゅちょう発赤ほっせき
  • 足先を上に向ける方向に足首を曲げるとアキレス腱伸張で痛みを誘発する
  • 皮下滑液包炎では、アキレス腱がかかとの骨に付着するところのやや外側に腫瘤しゅりゅうと発赤を認める(pump bump)

 

原因

靴のかかと部分(ヒールカウンター)の形状が合わない場合に発症しやすいため、
靴を新調したときに起こる症例が多く見られます。
ハイヒールのように、かかとの後方に向かって鋭く内向きに狭くなっている靴は、滑液包炎を誘発します。
また、かかとの骨が通常よりも後上方に大きく盛り上がった形状をしている人や、
ハイアーチ、あるいは内反足ないはんそくの人は、滑液包がかかとの骨のでっぱり部の圧迫や摩擦を起しやすくなるため、
滑液包炎の発生頻度が高い傾向があります。
このように、主として靴のかかと部分による圧迫や摩擦刺激を原因となります。


(図;rydepodiatry.comより引用)

 

 

どんな治療があるの?

  1. 患部の安静・アイシング
  2. 鎮痛処置:湿布や超音波治療など
  3. テーピング
  4. 靴合わせ・インソール療法

 

靴合わせ・インソール療法

靴のヒールの形状と、患者さんの踵の骨の形がフィットしていないケースが、
アキレス腱下滑液包炎・ハグルンド変形の患者さんによく見られます。
靴のヒール部分を特殊な加工をすることにより、靴のヒールを患者さんの踵の骨の形に合わせフィットさせます。

詳しくは、シューフィット・カスタマイズのページをご覧ください。