肋間神経痛の原因と治療法

肋間神経痛とは

肋間神経痛ろっかんしんけいつうは病気の名前ではなく、肋間神経という背骨の間から出る神経に沿った痛みのことをいいます。


(図;the-plusone.comより引用)

 

症状

  • 通常片側で、肋骨の走行に沿って帯状に走る痛み
  • 痛みはかなり強く、深呼吸やせき、ちょっとした体位の変化でも増強することがある

 

原因

痛みの原因はさまざまです。
一番多いのは、神経が骨や筋肉の間にはさまれて刺激されて生じる絞扼性神経障害こうやくせいしんけいしょうがいです。
これは不自然な姿勢や疲労から突然起こりますが、たいていは一時的です。
ヘルペスウイルスによる帯状疱疹たいじょうほうしんの後遺症が原因の場合もあります。
通常はこのウイルスに感染すると帯状疱疹があらわれますが、まれに疱疹がでないことがあります。
このような場合は、血液の検査をしないと正しい診断はつきませんが、
痛みが非常に激しいことと、2週間ぐらいで痛みが減少するのが特徴です。

 

痛みを感じる場所

  • 背中
  • 体の側面、あばら
  • 心臓(のように感じる)
  • 脇腹 (左脇腹、右脇腹)
  • 脇の下
  • みぞおち (胸の真ん中)


図;blog.goo.ne.jp/ango-shinkyu/e/5ee2595de1fc08a752910f658271ce10より引用)

 

どんな治療があるの?

  1. 病院で処方される消炎鎮痛剤しょうえんちんつうざいや湿布を用いて経過をみます。
  2. 外傷による場合は、幅広いベルトで肋骨ろっこつを固定します。
  3. 消炎鎮痛剤が効きにくい場合は、神経ブロックが有効です。
    局所麻酔薬きょくしょますいやくを用いて、肋間神経を麻酔するものです。外科や麻酔科の先生がされます。
  4. ハリ治療、低周波治療ていしゅうはちりょう、漢方薬が効く場合があります。


(図;https://www.sigmax-med.jp/medical/products/423より引用)

 

似たような症状に注意

肋間神経痛に似た症状が出る疾患に、狭心症きょうしんしょう心筋梗塞しんきんこうそく、胃かいよう、
胆嚢結石たんのうけっせき肝臓かんぞうや胸、腎臓じんぞうなどの異常があり、注意が必要です。

 

低周波治療

肋間神経痛には低周波治療が有効です。
電極の一対は第5~第9胸椎きょうついの内側と痛みの部位の前側に配置します。
もう一対は痛みの部位の上下に配置します。
刺激頻度は1~5Hz、時間は10~15分とし、治療は週2~3回行います。

 

何科を受診すればいいの?

典型的な肋骨に沿った痛み→整形外科

痛みが激痛のとき→内科

水泡(帯状疱疹・下図)→皮膚科


(図;http://healthil.jp/16161より引用)

テーピング

キネシオテープという特殊な素材でできたテープを用いてテーピングを貼ることで、
皮膚を持ち上げ筋肉との間に隙間を作りリンパの滞りを改善し、痛みを和らげます。
ただし、疱疹がある場合は貼れません。


(図;www.kinesiotaping.jpより引用)