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突き指して第1関節が痛い(槌指・マレットフィンガー)

関節のこわばりや痛み(関節リウマチ)

第1関節が曲がってきて痛い(へバーデン結節)

指の曲げ伸ばしで引っかかり感がある(弾発指・ばね指)

ボウリングによる親指の痛み(ボウラーズサム)

手のひらのしこりがあり指が伸びにくい(デュピュイトラン拘縮)

 

 

突き指して第1関節が痛い 槌指(マレットフィンガー)の原因や症状、治療法

槌指つちゆび(マレットフィンガー)とは

スポーツや転倒時に突き指したときに生じる、DIPディーアイピー関節屈曲変形くっきょくへんけいです。末節骨基部背側まっせつこつきぶはいそく裂離骨折れつりこっせつを骨性マレット、指を伸ばすけん断裂だんれつによるものを腱性けんせいマレットといいます。

マレットフィンガーとは

マレットフィンガーの外観

マレットフィンガーのタイプ、骨性マレットと腱性マレットの違い

マレットフィンガーのタイプ 骨性マレットと腱性マレットの違い

 

DIP関節ってなに?

DIP関節とは

DIP関節とは

遠位指節間関節えんいしせつかんかんせつを英語で略したもので、いわゆる第1関節のことです。

 

原因

2つの受傷原因が考えられます。DIP関節が過度に曲げられた際には、腱の断裂をもたらします。小さな裂離骨折を伴うこともあります(下図①)。一方、DIP関節が過剰に反って受傷した場合は関節面の1/3以上の大きな骨折を伴います(下図②)。

マレットフィンガー(腱性マレット)

マレットフィンガー(腱性マレット)

マレットフィンガー(腱性マレット)

マレットフィンガー(腱性マレット)



マレットフィンガー受傷機転

マレットフィンガーの受傷機転 ①腱性マレット ②骨性マレット

症状

  • DIP関節が曲がったままになる
  • DIP関節の痛み、腫れ、発赤、熱感
  • 自力では指が伸ばせない

 

どんな検査をするの?

突き指をしてDIP関節部に特徴的な変形が見られた場合、病院でレントゲン検査をして骨性マレットか腱性マレットかを見極めます。骨折があるかないかで治療方針が異なります。

 

どんな治療があるの?

1.腱性マレットに対しては、原則的に手術をせずに治療できます。マレットフィンガースプリントを用いて6~8週間固定します。

マレットフィンガー固定装具

マレットフィンガーの固定装具

2.骨性マレットに対しては、骨のズレがなければマレットフィンガースプリントで固定を、ズレがある場合は手術療法を行います。

マレットフィンガー手術

マレットフィンガーの手術

応急処置

けがをしてすぐはRICE処置が重要です。
RICE処置というのは、

  • Rest(安静)
  • Icing(冷却)
  • Compression(圧迫)
  • Elevation(挙上)

のことです。

 

突き指を甘く見てはダメ!

たかが突き指と甘く見てはいけません。放置していて自然に治るものではありません。次のような症状がある場合は整形外科を受診してレントゲン検査を受けましょう。

  1. 指の形が変形
  2. 関節ではない方向に指が動く
  3. 関節が全然動かなくなる
  4. 腫れがひどく皮膚の下で変色(内出血)もひどい場合
マレットフィンガー腱の断裂

マレットフィンガー腱の断裂

 

朝の関節のこわばりや痛み 関節リウマチの原因や症状、治療法

関節リウマチとは

全身の関節滑膜かつまくの慢性炎症によって関節の破壊・変形に至る疾患です。30~50歳代の女性に好発します。

関節リウマチの進行

関節リウマチの進行

 

 

症状

関節リウマチの症状

関節リウマチの症状

関節リウマチ手の変形

関節リウマチの手の変形

原因

原因は不明です。遺伝的要因に環境的要因やウィルス感染が関与して発症すると考えられています。
自己免疫現象じこめんえきげんしょう(自分自身を外的とみなし攻撃してしまう)がみられます。

関節リウマチ好発部位

関節リウマチの好発部位

 

 

どんな検査をするの?

関節リウマチの診断は、下記のような診察・検査に基づいて、リウマチ専門医によって行われます。

①症状のある関節数を調べる
②血清学的検査異常(リウマチ因子、抗CCP抗体)の有無
③炎症反応の有無(CRP、血沈)
④症状のある期間(6週間以上かどうか)

http://rheuma-net.or.jpより引用

 

どんな治療があるの?

関節リウマチの治療法としては、

  • 薬物療法
  • 手術療法
  • リハビリテーション

などが挙げられますが、基本は薬物療法となります。

 

リハビリを兼ねた運動も

炎症や痛みのため安静にしなければならないこともありますが、その結果筋肉が衰えてしまうと関節が不安定になりいためてしまうこともあります。
症状が落ち着いたときや「今日は調子がいいな」という日は、少し身体を動かすこともよいでしょう。

 

 

大切なのは早期発見・早期治療

関節リウマチは、これまで不治の病として「痛みを和らげる治療」しかできませんでした。
治療の進歩により、早期に発見し適切な治療を行えば、関節破壊を防ぐことができるようになりました。
現在、関節リウマチの原因は完全には解明できていませんが、治療法が進歩したこともあり、10人のうち7人くらいは症状を抑えられ、不自由のない生活を送ることができます。
また、関節破壊は、発症後1~2年で急速に進行することがわかっております。
そのためは、関節リウマチを早期に発見し早期から適切な治療(発症3ヶ月以内が好ましい)を行うことがなによりも大切です。

 

第1関節の変形や痛み ヘバーデン結節の原因や症状、治療法

ヘバーデン結節けっせつとは

指の第1関節が変形し曲がってしまう疾患です。第1関節の爪側に2つのコブができるのが特徴です。変形には程度があり、すべての例で強い変形になるわけではありません。第2関節に起こるものは、ブシャール結節とよびます。

へバーデン結節とブシャール結節指の関節の腫れ

へバーデン結節とブシャール結節 指の関節の腫れ

症状

  • 第1関節の腫れや痛み
  • 第1関節の変形
  • 握力低下(痛みのため)
  • 第1関節の近くに水ぶくれができる(ミューカスシスト・粘液嚢腫ねんえきのうしゅ

    へバーデン結節粘液嚢腫

    へバーデン結節 粘液嚢腫(ミューカスシスト)

リウマチじゃないの?

関節の炎症と、指の腫れや痛みは、ヘバーデン結節と関節リウマチはとても似ています。
また、どちらの疾患も、初期には手がこわばるという症状があらわれ、関節に硬く小さなコブ状のものができ、指が変形していきます。
そのため、この2つの疾患を見分けるのは非常に難しいのですが、明らかに異なる点もあります。違いを下の表にまとめました。


へバーデン結節と関節リウマチの違い

 

変形が進むとどうなるの?

多くの場合、数ヶ月から数年で全指に進行していきます。
急性の炎症とともに変形と関節の動きの悪さがある程度進行すると、進行は止まり、痛みも軽くなります。

 

どんな検査をするの?

慢性の経過をたどり、特徴的な変形を呈している場合は、ヘバーデン結節が疑われます。
関節リウマチや爪周囲炎、指の炎症など他の疾患が疑われる場合は、病院でレントゲン検査などを行います。

 

どんな治療があるの?

ヘバーデン結節は、数ヵ月から数年で症状は固定し、痛みはなくなることを念頭に置き治療をすすめます。

  1. 患部の安静
  2. 超音波療法
  3. 温熱療法
  4. ストレッチ・マッサージ
  5. 痛みや炎症が強いものは病院での飲み薬や塗り薬などの薬物療法
  6. 治療の効果がみられないもの、関節に不安定性があるもの、日常生活に支障があるものは手術

 

指が伸びない、引っかかる 弾発指(ばね指)の原因や症状、治療法

弾発指だんぱつし(ばね指)とは

腱鞘炎けんしょうえんの一種です。腱鞘けんしょうに炎症が起こり、指を曲げ伸ばしする際に『コクン』とひっかかるような現象をいいます。
ある角度を過ぎるとバネのように屈伸します。

ばね指のメカニズム

ばね指のメカニズム

 

症状

  • 指の付け根の痛み、腫れ、熱感
  • 指の曲げ伸ばしでひっかかり感がある
  • とくに朝起床時に症状が強く、指を使っていると症状が軽くなる
  • 悪化すると、指が動かない状態になる

 

原因

ばね指の原因

指の腱鞘の構造

指を曲げる筋肉の「けん」を、骨に押さえつけるためにバンドのような形をした「腱鞘」という部分があります。
指は、腱鞘のトンネルの中を腱がスムースに通過することで、きれいに曲げ伸ばしできています。
手を使いすぎるなど、何らかの原因で腱鞘に炎症が起こると、腱鞘が太く腫れてしまいます。
そうするとトンネルの内部が狭くなってしまい、その中を通過する腱がスムースに動けなくなってしまいます。

 

どのような人に多いの?

更年期の女性に多くみられます。
手をよく使う職業やスポーツの方にも多いのも特徴です。
妊娠中や産後の女性、糖尿病、リウマチ、透析とうせき患者にもよく発生します。
親指、中指によくみられます。

 

どんな検査をするの?

ばね指の圧痛

指の付け根部分に圧痛や硬結が・・・

指の付け根に腫脹しゅちょう圧痛あっつうがあり、ばね現象があれば容易に見つけることができます。

どんな治療があるの?

    1. 患部の安静(スプリント固定)
    2. 超音波療法
    3. 温熱療法
    4. ストレッチ
  1. 関節可動域訓練
  2. 筋膜治療
  3. 痛みや炎症が強いものは病院で注射や内服など
  4. 治療の効果がみられないもの、再発を繰り返すもの、日常生活に支障があるものは手術

 

最先端の筋膜リリース

指の屈筋腱と腱鞘の間の滑走性を獲得するために、IASTM toolsという特殊な金属でできた器具を使います。
腱鞘周囲の炎症により癒着や肥厚してしまった部位を、効率的に改善できます。

屈筋腱と腱鞘の間の滑走性改善にはIASTMが大変有効です。

関連記事
詳しくは、最先端の筋膜治療 IASTMのページをご覧ください。

 

超音波療法

腱鞘部分の炎症を抑えたり、腱そのものの滑走性を改善させる目的で超音波を患部に照射します。1秒間に300万回という高速度ミクロマッサージで直接刺激を与えます。

 

ボウリングによる親指の痛み ボウラーズ・サムの原因や症状、治療法

ボウラーズ・サムとは

ボウラーズサムとは

ボウラーズサムとは

ボウリングで親指に痛みやしびれが出る障害を、ボウラーズサムと呼びます。

 

症状

  • 親指の内側の痛み
  • 親指と人差し指の間の痛み
  • 親指の先がうずく感覚
  • 親指のしびれ感

 

原因

親指でボールをつかむと、長母指屈筋ちょうぼしくっきんという筋肉が過剰に収縮します。
その結果、ボールを投げた時にサムホールの縁と長母指屈筋腱ちょうぼしくっきんけんの間で強い摩擦力まさつりょくと圧迫が発生します。
摩擦力は長母指屈筋腱を肥厚させ、近くにある神経(母指の固有掌側指神経こゆうしょうそくししんけい)を刺激し、痛みやしびれが親指に出ます。
スピンを多用したり、不適切な(小さな)サイズのホールで繰り返しプレイすることで、症状をさらに悪化させます。

どんな検査をするの?

ボウリングをしていて、親指に症状があればボウラーズ・サムが疑われます。場合によっては、レントゲンやMRI検査が行われます。

 

どんな治療があるの?

  1. 患部の安静
  2. ボウリングを避ける
  3. 不適切なホールの調整
  4. 親指を保護するプロテクターを使用
  5. グリップの変更
  6. 超音波療法
  7. テーピング
  8. 神経症状の強いものは手術

 

テーピング

ボウリング親指痛みテーピング

ボウリングによる親指の痛みに対するテーピング①

①親指を起こした状態でテープの両端をくっつけます。

ボウリング親指痛みテーピング

ボウリングによる親指の痛みに対するテーピング②

②一度、親指を倒して、すべて貼り付けます。

ボウリング親指痛みテーピング

ボウリングによる親指の痛みに対するテーピング③

③2枚重ねます。

ボウリング親指痛みテーピング

ボウリングによる親指の痛みに対するテーピング④

④両端が剥がれないようにアンカーテープ(水色)を巻いて完成。

 

手のひらのしこり、指が伸びにくい デュピュイトラン拘縮の原因や症状、治療法

デュピュイトラン拘縮こうしゅくとは

デュプトレン拘縮とは

デュプトレン拘縮とは

手のひらから指にかけてしこりができ、病気の進行に伴って皮膚がひきつれて、徐々に指が伸ばしにくくなる病気です。

 

症状

  • 手掌から指にかけてしこりができ、皮膚がひきつれて徐々に伸ばしにくくなります。
    薬指と小指に多く見られますが、他の指や足の裏にもできることがあります。
  • 痛みを伴うことはあまりありませんが、一時的にしこや拘縮索こうしゅくさくに痛みやれを伴うこともあります。
  • 指が曲がって伸ばせないこと(屈曲拘縮くっきょくこうしゅく)により日常生活に不便をもたらすようになります。

 

拘縮索ってなに?

手のひらや指にある腱膜けんまくなどに体内で産生されたコラーゲンが異常に沈着して太い束のようなものが形成された状態のもののことです。
皮膚の上からでも簡単に見つけられます。

原因

詳しい原因は不明です。高齢男性、糖尿病患者に多く見られます。
一説には手掌腱膜しゅしょうけんまくへの小外傷の繰り返しで生じるのではないかと考えられています。

 

どんな検査をするの?

問診により、家族に同じ病気にかかったことのある人がいるか、手のひらをけがしたことがあるか、糖尿病などにかかっているかなどを確認します。
拘縮索や屈曲拘縮の有無、関節の動く範囲などを検査します。

 

どんな治療があるの?

  1. 薬による治療
    拘縮索に薬剤(コラーゲン分解酵素)を注射することにより、
    拘縮索を構成する成分であるコラーゲンを分解し、拘縮索を断ち切る治療法です。
  2. 手術による治療
    手のひらや指の皮膚を切開して、
    デュピュイトラン拘縮の原因となっている拘縮索を切除します。

 

デュピュイトラン拘縮の進行

初期症状(ステージ1)として、まず手のひらに結節(しこりやくぼみ)が出現します。
症状が進行(ステージ2)すると、拘縮索が出現し、徐々に指が曲がり始め、関節の動きが制限されます。
さらに症状が進行(ステージ3)すると、拘縮索が指を引っ張ることにより、指が屈曲拘縮して伸ばすことができなくなります。

デュプトレン拘縮進行ステージ分類

デュプトレン拘縮の進行ステージ分類

 

Writter
麻多 聡史 アルコット接骨院院長、柔道整復師、オーソティックスソサエティ認定フットケアトレーナーマスターライセンス、ペディグラス社認定足爪補正士、3M社認定テーピングマイスター、Smart tools認定IASTMマニュアルセラピスト、FMS ,SFMA