
副爪とは?
足の小指の爪が2つに見える原因・痛み・治療

「小指の爪が2つに見える」
「爪の横に硬いものがある」
「靴に当たると痛い」
このような状態は、一般に「副爪」と呼ばれます。
副爪には、実際に小さな爪が形成されているものと、靴の圧迫や摩擦で硬くなった角質が爪のように見えているものがあります。
見た目が似ていても原因は異なるため、状態に合わせた対処が必要です。

このような場合はご相談ください
小指の爪が2つに分かれて見える
小指の爪の外側に小さな爪がある
小指の横に硬いものがある
靴を履くと小指の外側が痛い
長く歩くと小指が痛くなる
靴下やストッキングに引っかかる
何度切っても同じところから伸びてくる
自分で切って出血したことがある
副爪とは?
医学的には、小指の爪の外側にもう1枚小さな爪が形成される状態を、第5趾副爪(accessory nail of the fifth toe)または、第5趾二重爪(double nail of the fifth toe:DNFT)と呼びます。
「petaloid toenail(花弁状爪)」と呼ばれることもあります。
典型的な副爪では、小指の爪全体が通常より少し横に広く、大きな主爪、縦の溝、小さな副爪という形に見えます。
完全に独立した2枚の爪になっているとは限らず、1枚の幅広い爪の外側が縦の溝によって分かれているように見えるタイプもあります。
左右両方の小指にみられることも多く、両側にある場合は左右で似た形になる傾向があります。

「副爪」には2つの種類があります
① 真の副爪
医学的にいう第5趾副爪・第5趾二重爪です。
副爪部分に、
- 爪甲
- 爪母
- 爪床
- 近位爪郭
- 爪下皮
など、通常の爪と同じ構造が確認されています。
つまり、真の副爪は単なる「硬くなった皮膚」ではなく、実際に爪を作る組織をもっています。
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② 広義の副爪
一方、フットケアの現場では、小指の爪の横にできた硬い角質も「副爪」と呼ばれることがあります。
足の小指は靴の外側に接触しやすい場所です。同じところへ圧迫や摩擦が繰り返されると、皮膚は刺激から守るために角質を厚くします。この角質が細長く硬くなると、「小さな爪がもう1枚生えている」ように見えることがあります。
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真の副爪の特徴
- 小指の爪が通常より横に広い
- 爪に縦方向の溝がある
- 爪の外側に小さな爪がある
- 小さな爪も切ると再び伸びてくる
- 左右両方の小指にある
- 左右でよく似た形をしている
- 子どもの頃から同じ形をしている
副爪の大きさには個人差があります。医学文献では数mm程度の小さなものが多く報告されており、目立たないため、本人が副爪の存在に気づいていないこともあります。

副爪の原因
真の副爪の原因
生まれつきの爪の形成が関係すると考えられています。
真の副爪については、先天的な爪の形成過程が関係していると考えられています。
家族内で複数人に副爪がみられた報告もあり、遺伝的な要因が関係する可能性があります。
以前は常染色体優性遺伝ではないかとする報告もありました。しかし、その後の大規模なゲノム研究では、単一の遺伝子だけで決まる単純なメンデル遺伝では説明できない可能性が示されています。
現在のところ、「遺伝的な影響は考えられるものの、原因は完全には解明されていない」と考えるのが適切です。

広義の副爪の原因
真の副爪とは別に、靴から繰り返し圧迫を受けたことで小指外側の角質が厚くなり、爪のような形になるケースもあります。
特に、
- つま先の細い靴
- 幅の狭い靴
- サイズが合っていない靴
- 小指が外側へ回旋している足
- 前足部が横に広がった足
では、小指外側への負担が大きくなります。

副爪はなぜ痛くなる?
副爪そのものは、必ず痛むものではありません。症状がなく、偶然発見される例が多くあります。
痛みが出る大きな理由は、靴との間で小指外側が圧迫されることです。特に副爪が外側へ突出している場合には、副爪→皮膚→靴の間で組織が挟まれます。

副爪の症状
歩くたびに同じ場所へ圧力が加わるため、
- 押すと痛い
- 靴を履くと痛い
- 長く歩くと痛くなる
- 赤くなる
- 腫れる
- 周囲に角質や魚の目ができる
といった症状につながります。

副爪は放置しても大丈夫?
痛みや引っかかりがなければ、真の副爪であっても必ず治療する必要はありません。
医学的にも、無症状の場合には治療を必要としないことが多いとされています。
ただし、
- 靴を履くたびに痛い
- 同じところが何度も腫れる
- 靴下に繰り返し引っかかる
- 周囲の角質がどんどん厚くなる
- 自分で切って出血した
- 歩くのがつらい
という場合には、一度状態を確認した方がよいでしょう。

副爪を自分で切ってもいい?
通常の爪と同じ範囲で、伸びた先端を整える程度であれば問題にならない場合もあります。ただし、根元まで深く切ったり、ピンセットなどで無理に引き抜いたりすることは避けてください。
真の副爪には、爪を作る爪母が存在する場合があります。そのため、表面の爪だけを取っても爪母が残っていれば、再び同じ場所から伸びてきます。
無理に深く切ると、
- 出血
- 炎症
- 強い痛み
- 感染
につながります。

副爪の対処法・治療
副爪は、種類によって対応が異なります。
真の副爪の場合
症状がなければ、治療しないこともあります。
一方、
- 強い痛みを繰り返す
- 何度も引っかかって剥がれる
- 日常生活に支障がある
- 整容上の問題が大きい
場合には、医療機関で治療が検討されることがあります。副爪を作っている爪母を含めて切除する方法や、フェノールを使用して副爪の爪母を処置する方法などが報告されています。
広義の副爪の場合
小指外側の角質や魚の目が原因の場合には、硬くなった部分を適切に整えます。
ただし、表面の角質だけを取っても、小指への圧迫が続けば再び硬くなります。
そのため、
- 靴のサイズ
- 靴の横幅
- つま先の形
- 小指の向き
- 歩いたときの足の使い方
まで確認することが大切です。

専用マシンできれいに整えます
角質が爪のように硬くなっているタイプの副爪(広義の副爪)では、専用のマシンを使って厚くなった角質を少しずつ削り、なめらかな状態に整えることができます。
施術による痛みはなく、自分で深く切ったり、無理に引っ張ったりする必要はありません。硬くなった部分を丁寧に処理することで、見た目をきれいに整え、靴に当たる不快感や痛みの軽減を目指します。
「小指の横が硬くなっている」「何度切っても同じところが気になる」という方は、一度ご相談ください。
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実際の症例



料金について
指1本の矯正1回分の料金です。 健康保険は使えません。

巻き爪の場合はこちら
巻き爪の場合は、こちらのページで原因や症状、治療方法、料金について詳しくご案内しています。


よくある質問
Q副爪は爪ですか?角質ですか?
どちらの場合もあります。
真の副爪では、実際に爪甲・爪母・爪床などをもつ「本当の爪」が確認されています。一方、フットケアで副爪と呼ばれているものの中には、靴の圧迫や摩擦によって小指外側の角質が厚くなり、爪のように見えているものもあります。
Q副爪は珍しいものですか?
医学論文の報告数自体は多くありませんが、実際には気づかれていないだけで比較的よくみられる可能性が指摘されています。
小さく、痛みがない場合には、本人が副爪に気づいていないこともあります。
Q副爪は遺伝しますか?
真の副爪では遺伝的要因の関与が考えられています。
家族内で複数人に真の副爪がみられた報告があります。
ただし、現在の研究では単純に1つの遺伝子だけで決まるとは考えにくく、詳しい原因はまだ完全には解明されていません。
Q靴が原因で副爪になるのですか?
真の副爪については、靴だけが原因とはいえません。ただし、幅の狭い靴やつま先の細い靴によって副爪が圧迫され、痛みが出ることがあります。
また、靴による繰り返しの摩擦で角質が厚くなり、爪のように見えることもあります。(広義の副爪)
Q副爪は切ればなくなりますか?
真の副爪に爪母が存在する場合には、表面を切っても再び伸びてきます。
角質によるもの(広義の副爪)でも、小指への圧迫が続いていれば再び硬くなる可能性があります。
Q副爪は左右両方にできますか?
できます。
先天的な真の副爪では左右両方にみられることが多く、左右で似た形になる傾向があります。
Q副爪が痛くなければ放置しても大丈夫ですか?
真の副爪でも、痛みや引っかかりなどの症状がなければ、必ず治療する必要はありません。
靴に当たる、繰り返し腫れる、引っかかるといった症状がある場合には対処を検討します。
参考文献
- Haneke E. Double Nail of the Little Toe. Skin Appendage Disorders. 2016;1(4):163-167. doi:10.1159/000443378.
- Ena P, Ena L, Ferrari M, Mazzarello V. Double little toenails: Report of 4 familial cases. JAAD Case Reports. 2020;6:365-368. doi:10.1016/j.jdcr.2020.02.008.
- Navarro Campoamor L. Double Nail of the Fifth Toe. Actas Dermo-Sifiliográficas. 2021;112:188-190.
- Zhang M, et al. Large-scale genome-wide scans do not support petaloid toenail as a Mendelian trait. Journal of Genetics and Genomics. 2016;43(12):702-704. doi:10.1016/j.jgg.2016.10.003.
- Chi CC, Wang SH. Inherited accessory nail of the fifth toe cured by surgical matricectomy. Dermatologic Surgery. 2004;30:1177-1179.
- Cox K, Mervak JE. Nail plate split of the fifth toenail. JAAD Case Reports. 2023.
※本ページは副爪について一般の方に理解していただくため、医学文献をもとに作成しています。実際の症状や必要な対応は個人によって異なります。
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この記事を書いた人
アルコット接骨院院長
柔道整復師
フットケアトレーナーマスターライセンス、足爪補正士、テーピングマイスター、IASTMマニュアルセラピスト、FMS 、SFMA、FCS、BPL mentorship program修了、PRIマイオキネマティック・リストレーション、ポスチュラル・レスピレーション、ペルビス・リストレーション、インピンジメント&インスタビリティ修了、脚の長さコーディネーター






