巻き爪で受診さてた患者さまからいただく質問で、「巻き爪は歩き方が悪いからなるんですか?」というものがあります。
巻き爪の原因は、歩き方だけではないのですが、巻き爪に限らず足にトラブルを抱えた方にはいくつか共通した特徴があるように思います。
巻き爪などの足のトラブルの原因となる足をタイプに分類して説明します。
関節が柔らかいタイプ
歩き方
体質的に関節が柔らかく、甲が低くのっぺりとした足の外観が特徴。アーチの形成が不十分で、地面を蹴り出す際にアーチが潰れてしまう。X脚や外反母趾であることが多い。

※MP関節とは

特徴
- 外反母趾
- 踵の外反
- 女性に多い
- 関節が過剰に柔らかい
- 甲が低い
- アーチの低下(扁平足)

巻き爪との関係
片側のホッチキス型の巻き爪になりやすい。

ハイアーチタイプ
歩き方
男性に多く、小趾のMP関節部の胼胝が特徴。アーチが高く硬い足で、歩行時に小趾側に体重が乗りやすいため、小趾が曲がったり(内反小趾)、ハンマートゥになりやすい。がに股傾向。

特徴
- 小趾MP関節の胼胝やウオノメ
- 内側縦アーチが高い(扁平足)
- 男性に多い
- 関節が硬い
- 甲が高い
- 小趾に負担がかかりやすい。
- 内反小趾、第4・5趾のハンマートゥ
巻き爪との関係
母趾に体重が乗りにくいため巻き爪になりやすい。
拘縮タイプ
歩き方
O脚などの下肢疾患をもつ中高年の女性に多い。股関節や足関節の動きが悪くなっていて、前屈みですり足で歩く傾向がある。

特徴
- 中高年の女性に多い
- 踵の内反
- 拘縮した硬い足
- 小趾MP関節部やゆび先の胼胝・ウオノメ
- 趾節間外反母趾やハンマートゥ、強剛母趾

巻き爪との関係
母趾の肥厚爪や鉤状爪が起こりやすい。

筋力不足タイプ
歩き方
大きめの靴や運動不足が原因となり、足趾が正しく使えていないことでトラブルが起こるタイプ。全趾の巻き爪がみられるのが特徴。中年以降になると前足部に胼胝やウオノメが出来やすい。

特徴
- 足趾の動きが悪い
- ペタペタと足を引きずって歩く
- 前足部で接地する
- 第2〜4趾MP関節部に胼胝やウオノメが出来やすい
巻き爪との関係
巻き爪や浮き趾、ハンマートゥが全趾に起こりやすい。クルっと丸く巻くタイプの巻き爪が多い。
自分に合ったインソールで歩き方改善
このように悪い歩き方によって巻き爪や胼胝など足のトラブルを惹起してしまいます。そこで有効なのがインソール(中敷)です。一人一人の歩き方に合わせてインソールを作製することで、悪い歩き方を修正することができ、巻き爪や胼胝を予防することができます。
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