
足のタコ・ウオノメと外反母趾の関係
胼胝と鶏眼
胼胝とは
胼胝は、一般的に「たこ」と呼ばれます。
長期間にわたって皮膚に圧迫や摩擦がくり返し加わることで、角質が厚く硬くなった状態です。皮膚を守るための防御反応として起こります。
靴の圧迫、スポーツ、仕事、歩き方、足の変形が関係します。
胼胝は、広い範囲で皮膚が厚くなり、痛みは軽い場合が多く、押したときの痛みも強くありません。
鶏眼とは
鶏眼は、一般的に「ウオノメ」と呼ばれます。
骨の上にある皮膚へ、長期間にわたって強い圧迫が加わることで起こります。足指の上、足指の間、足裏にできます。
原因には、合わない靴、外反母趾などの足の変形、歩き方の乱れがあります。
鶏眼では、中央の角質が芯のようになり、皮膚の奥へ向かって入り込みます。この芯が神経を刺激するため、押すと強い痛みが出ます。

胼胝・鶏眼ができやすい場所
足にできる胼胝や鶏眼は、場所によって原因が異なります。
足裏にできる胼胝・鶏眼
足裏の胼胝は、体重が集中している場所にできます。
外反母趾や開張足では、親指で踏み込みにくくなり、第2趾から第4趾の付け根に圧が集中します。その結果、足裏の前足部中央に胼胝や鶏眼ができます。

親指の付け根にできる胼胝
外反母趾では、親指の付け根の内側が靴に当たりやすくなります。
靴による圧迫や摩擦が続くことで、親指の付け根に胼胝ができます。
バニオンによる腫れや炎症を伴う場合は、靴に当たる痛みも出ます。

小指の付け根にできる胼胝・鶏眼
内反小趾やバニオネットでは、小指の付け根が外側へ張り出します。
この部分が靴に当たることで、小指の外側に胼胝や鶏眼ができます。
幅広い靴を履いても、靴の中で足が前へ滑っていれば、小指の付け根への圧迫は続きます。

足指の間にできる胼胝・鶏眼
外反母趾では、親指と第2趾が接触します。内反小趾では、小指と第4趾が接触します。
足指同士が擦れたり、圧迫されたりすると、指の間に胼胝や鶏眼ができます。
指の間の鶏眼は、削るだけでは再発します。足指同士の圧迫を減らすことが重要です。

足指の上側にできる胼胝
ハンマー趾やクロウトゥでは、足指が曲がった状態になります。
足指の関節が上に盛り上がることで、靴の甲やつま先部分に当たりやすくなります。
その結果、足指の上側に胼胝ができます。これは、靴擦れだけでなく、足指が曲がったまま使われていることが原因になります。

足指の先にできる胼胝・鶏眼
ハンマー趾やクロウトゥでは、足指の先が靴底や地面に押しつけられます。
その状態が続くと、足指の先に胼胝や鶏眼ができます。
爪にも圧迫が加わるため、爪甲肥厚や爪の変形を伴うこともあります。

胼胝や鶏眼は圧迫や摩擦のサイン
胼胝や鶏眼は、皮膚が硬くなっているだけの問題ではありません。その場所に、圧迫や摩擦がくり返し加わっているサインです。
原因には、次のようなものがあります。
- 外反母趾
- 内反小趾(バニオネット)
- ハンマー趾
- クロウトゥ
- 開張足(横アーチの低下)
- 靴の圧迫
- 靴の前滑り
- 足指同士の接触
- 歩行時の荷重バランスの乱れ

胼胝・鶏眼への対応
胼胝や鶏眼では、硬くなった皮膚を整えるだけでなく、原因になっている圧迫を減らすことが重要です。
当院では、次の点を確認します。
- 胼胝や鶏眼の場所
- 外反母趾や内反小趾の有無
- 足指同士の接触
- ハンマー趾やクロウトゥの有無
- 靴の幅やつま先形状
- 靴の中での前滑り
- インソールの適合
- 足裏の荷重バランス
- 爪の厚みや変形
靴の見直し、インソール、足趾間パッド、フットケアを組み合わせ、胼胝や鶏眼をくり返さないための足づくりを目指します。

親指の機能低下と胼胝の関係
歩くとき、親指は地面を押す重要な役割を持っています。
親指の付け根が反ることで、足裏の筋膜が引き締まり、足のアーチが安定します。これをウインドラス機構といいます。
外反母趾では、親指の付け根が正しく働きにくくなります。親指で踏み込めなくなると、足裏全体で体重を支えるバランスが崩れ、足裏の一部に圧が集中し、胼胝ができます。
足裏の胼胝は、親指がうまく使えていないサインでもあります。

靴の前滑りも胼胝の原因に
外反母趾の方は、親指の付け根の痛みを避けるために幅広い靴を選ぶことがあります。しかし、靴が大きすぎると、靴の中で足が前へ滑ります。
足が前へ滑ると、足指が靴の先に押し込まれることで、前足部に圧が集中し、足裏の胼胝ができやすくなります。
大切なのは、幅広い靴を選ぶことではありません。
踵をしっかり支え、甲を固定し、つま先に適度な余裕がある靴を選ぶことです。靴の中で足が前へ滑らない状態を作ることが、足裏の胼胝を減らすために重要です。

開張足と胼胝の関係
開張足とは、足裏の横アーチが低下し、中足骨の間が広がることで、前足部が横に広がった状態です。
開張足になると、足指の付け根が靴の中で圧迫されやすくなります。
さらに、足裏の横アーチが下がることで、前足部にかかる圧が分散されにくくなります。その結果、第2趾から第4趾の付け根に圧が集中し、胼胝ができます。
外反母趾と足裏の胼胝を考えるときは、親指の曲がりだけでなく、開張足の有無を確認することが重要です。

巻き爪や爪甲肥厚を伴うことも
外反母趾では、足裏の胼胝だけでなく、巻き爪や爪甲肥厚を伴うことがあります。
親指が曲がるだけでなく、親指そのものがねじれると、爪の向きも変わるため、爪にかかる圧が偏り、巻き爪の原因になります。
また、靴の前滑りによって爪が靴の先に押し込まれると、爪甲肥厚につながります。
インソールによる荷重調整
外反母趾に伴う足裏の胼胝では、インソールによる荷重調整が重要です。
インソールは、足裏の圧が集中している部分を逃がし、必要な部分を支えるために使用します。
特に、前足部の中央に圧が集中している場合は、横アーチを補助し、足裏の荷重バランスを整えることが大切です。
薄い中敷きだけでは、十分に圧を逃がせない場合があります。足の状態や靴の深さに合わせて、適切なインソールを選ぶことが重要です。

足指のトレーニングも大切
外反母趾では、親指を支える筋肉や足裏の小さな筋肉が働きにくくなります。
足裏の筋肉がうまく働かないと、横アーチが低下し、前足部に圧が集中し、足裏の胼胝につながります。
親指で踏み込みやすい状態を作ることで、足裏の一部に圧が集中しにくくなります。
オーダーメイド足趾間パッド
外反母趾、内反小趾、ハンマー趾では、足指同士が接触し、皮膚や爪に圧迫が加わります。その結果、足指の間の痛み、胼胝、鶏眼、巻き爪、爪甲肥厚の原因になります。
当院では、足指の形や変形の程度に合わせて、シリコン製の足趾間保護パッドをオーダーメイドで作製しています。
足指同士の圧迫を減らし、痛みの軽減と再発予防を目指します。

胼胝・鶏眼をくり返す方へ
足裏、足指の間、足指の上側、足指の先、小指の外側に胼胝や鶏眼をくり返す場合は、皮膚だけを見ても原因は分かりません。
当院では、外反母趾、開張足、靴、インソール、足指の使い方、巻き爪や爪甲肥厚まで含めて確認し、痛みの軽減と再発予防を目指します。

.webp)
この記事を書いた人
アルコット接骨院院長
柔道整復師
フットケアトレーナーマスターライセンス、足爪補正士、テーピングマイスター、IASTMマニュアルセラピスト、FMS 、SFMA、FCS、BPL mentorship program修了、PRIマイオキネマティック・リストレーション、ポスチュラル・レスピレーション、ペルビス・リストレーション、インピンジメント&インスタビリティ修了、脚の長さコーディネーター

外反母趾外来について






