
外反母趾で巻き爪になる理由
外反母趾は、親指が人差し指側へ曲がる変形です。一方、巻き爪は、爪の端が内側へ巻き込み、皮膚に食い込んで痛みを出す状態です。
一見すると別々の症状に見えますが、外反母趾と巻き爪は関係しています。
外反母趾では、親指の向きが変わるだけでなく、親指がねじれることがあります。このねじれによって、爪の向きや地面への当たり方が変化し、爪の片側に負担がかかります。その結果、爪の端が皮膚に食い込みやすくなり、巻き爪の痛みにつながります。
外反母趾で巻き爪が起こる理由
親指の曲がり、親指のねじれ、靴の圧迫、歩行時の前滑り、足指の使い方などが重なることで、爪に負担がかかります。
特に多いのは、親指が人差し指側へ曲がることで、靴の中で親指の爪が圧迫されるケースです。親指の付け根が靴に当たるだけでなく、爪の横や爪の角が靴に押されることで、巻き爪の痛みが出ることがあります。
また、靴の中で足が前へ滑ると、親指が靴のつま先部分に押し込まれます。この状態がくり返されると、爪の端や爪まわりの皮膚に負担がかかり、巻き爪が悪化します。

親指のねじれが爪に影響します
外反母趾では、親指がねじれていることがあります。
親指がねじれると、爪が正面を向かず、少し傾いた状態で地面や靴に当たりやすくなります。そのため、爪の片側だけに圧が集中し、爪の端が皮膚に食い込みやすくなります。

幅広の靴でも巻き爪が悪化する
外反母趾や巻き爪がある方は、痛みを避けるために幅広い靴を選ぶことがあります。
しかし、幅が広すぎる靴が必ず良いとは限りません。靴の中に余裕がありすぎると、歩くたびに足が前へ滑りやすくなります。
足が前へ滑ると、親指が靴の先に押し込まれ、爪に圧がかかります。その結果、幅広い靴を履いているのに、親指の爪が痛い、巻き爪が悪化する、爪の横が赤くなるといった症状が出ることがあります。
大切なのは、単に幅が広い靴を選ぶことではありません。つま先には適度な余裕を持たせ、踵と甲をしっかり固定し、靴の中で足が前へ滑らないようにすることが重要です。

足指が使えないことも巻き爪に関係
足指が地面につきにくい状態では、歩くときに親指でしっかり踏み込みにくくなります。
親指で地面を押せないと、足裏の荷重バランスが乱れ、親指の爪にも負担がかかります。
外反母趾では、親指の付け根が不安定になり、親指で踏み込みにくくなることがあります。その結果、親指の接地が不十分になったり、逆に爪の一部だけに圧が集中したりすることがあります。

正しい接地が巻き爪予防に重要な理由
巻き爪を防ぐためには、足指が正しく地面についていることが大切です。
足指が地面につくと、歩くたびに指の腹から爪へ適度な圧が加わります。この下からの圧が、爪が過度に丸く巻き込むのを抑える働きをします。
反対に、足指が地面から浮いている状態では、爪に下からの圧が入りません。その結果、爪は丸く巻き込みやすくなり、爪の端が皮膚に食い込みます。
外反母趾では、親指の向きやねじれによって、親指が正しく接地しにくくなります。親指の腹ではなく、爪の横や角に圧が集中すると、巻き爪の原因になります。

親指と第2趾の圧迫が巻き爪の原因に
外反母趾では、親指が第2趾側へ曲がることで、親指と第2趾が接触します。この接触により、親指の爪の横に圧迫が加わり、爪の端が皮膚へ押し込まれます。
さらに、親指のねじれによって爪の向きが傾くと、爪の片側に圧が集中します。その結果、親指と第2趾の圧迫が巻き爪の原因になります。

爪甲肥厚の原因
爪甲肥厚とは、爪が厚く硬くなる状態です。爪には、歩行中にさまざまな力が加わります。爪に過剰な外力が加わると、爪は厚くなります。
爪だけを削っても、足指や靴からの負担が残っていれば、爪甲肥厚をくり返します。

クロウトゥ・ハンマートゥによる爪甲肥厚
クロウトゥやハンマートゥは、足指が過剰に曲がった状態です。足のアライメントが崩れると、歩くときや階段を上り下りするときに、足指を強く曲げて踏ん張る動きが増えます。
この状態が続くと、爪が靴底や地面に押しつけられ、爪に過剰な外力が加わります。その結果、爪が厚くなります。
クロウトゥ・ハンマートゥによる爪甲肥厚は、靴のサイズを大きくするだけでは解決しません。靴の中で足指が過剰に曲がる状態が残っていれば、爪への負担は続きます。

外反母趾による爪甲肥厚
外反母趾では、親指が第2趾側へ曲がるだけでなく、親指そのものがねじれます。親指がねじれると、爪の向きも変わります。
その結果、爪が地面からの圧をまっすぐ受けられず、靴や地面からの力が偏って加わります。
親指が浮き上がると、爪に下からの圧が入らず、巻き爪変形につながります。
一方で、親指が曲がった状態で靴や靴底に当たり続けると、爪に過剰な外力が加わり、爪甲肥厚につながります。
つまり、外反母趾では、巻き爪と爪甲肥厚の両方が起こる要因を持っています。

「圧がかかりすぎる問題」と「圧が足りない問題」
外反母趾によって足指が浮いて爪に下からの圧が入らないと、巻き爪変形の要因になります。爪を下から支える力が不足し、爪の弯曲する力が強くなります。これが巻き爪変形の原因になります。
反対に爪に過剰な外力が加わると、爪甲肥厚の要因になります。つまり爪の変形には「圧がかかりすぎる問題」と「圧が足りない問題」の両方があります。

外反母趾と巻き爪でお悩みの方へ
当院は、外反母趾の足部評価と巻き爪矯正の両方に対応できる数少ない施設です。
親指の曲がりやねじれ、足指の接地、靴の圧迫、爪の巻き込みを一つずつ確認し、外反母趾と巻き爪の両面からアプローチします。
巻き爪の治療をしても痛みをくり返す方、外反母趾と巻き爪を同時に相談したい方は、一度ご相談ください。

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この記事を書いた人
アルコット接骨院院長
柔道整復師
フットケアトレーナーマスターライセンス、足爪補正士、テーピングマイスター、IASTMマニュアルセラピスト、FMS 、SFMA、FCS、BPL mentorship program修了、PRIマイオキネマティック・リストレーション、ポスチュラル・レスピレーション、ペルビス・リストレーション、インピンジメント&インスタビリティ修了、脚の長さコーディネーター

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