
金沢市で内反小趾にお悩みの方へ
- パンプスや先の細い靴を履くと、小指の付け根が靴に当たって痛い。
- 小指の外側が赤くなる。
- 小指の付け根にタコや魚の目ができる。
- 小指が薬指側へ曲がってきた。
このような症状は、内反小趾が関係しています。当院では、小指だけでなく、足全体と靴の状態を確認し、内反小趾による痛みの軽減と再発予防を目指します。
内反小趾とは
内反小趾とは、足の小指が薬指側へ曲がる変形です。小指そのものが内側へ曲がるだけでなく、小指の付け根が外側へ張り出します。
そのため、靴を履いたときに小指の付け根が当たり、痛み、赤み、胼胝、鶏眼の原因になります。
外反母趾が「親指側の変形」であるのに対して、内反小趾は「小指側の変形」です。
親指側と小指側は別々に見えますが、どちらも足の横アーチや靴の圧迫、歩行時の荷重バランスと関係しています。

内反小趾の画像評価
内反小趾角
第5基節骨軸と第5中足骨軸のなす角です。小指が第5中足骨に対して、どれだけ薬指側へ曲がっているかを示します。
正常足では平均約10.2°、内反小趾では平均約16°とされています。
M4-M5角
第4中足骨軸と第5中足骨軸のなす角です。
第4趾と第5趾につながる骨の間が、どれだけ広がっているかを示します。
正常足では平均約6.2°、内反小趾では平均約10.8°とされています。

内反小趾の症状
内反小趾では、小指や小指の付け根に負担が集中します。
主な症状は次の通りです。
- 小指が薬指側へ曲がる
- 小指の付け根が靴に当たって痛い
- 幅広い靴を履いても小指が痛い
- 小指の外側が赤くなる
- 小指の付け根に胼胝ができる
- 小指と第4趾の間にウオノメができる
- 長く歩くと小指側が痛くなる

バニオネットとは
バニオネットとは、足の小指の付け根外側に起こる腫れ、赤み、痛みのことです。外反母趾で親指側にできる出っ張りをバニオンと呼ぶのに対し、小指側にできる出っ張りをバニオネットと呼びます。
小指の付け根にある第5中足骨頭の外側には、皮膚や腱との摩擦をやわらげる滑液包があります。この滑液包に圧迫や摩擦がくり返し加わると、炎症が起こります。
バニオネットは、「腱膜瘤」や「テーラーズバニオン」と呼ばれます。昔、洋服の仕立て師があぐら姿勢で作業をしていた際、小指の付け根が床に当たり、胼胝や炎症を起こしていたことが名前の由来です。

バニオネット内反小趾の違い
内反小趾とバニオネットは混同されますが、正確には別の状態です。
内反小趾とは、小指が薬指側、つまり親指側へ曲がる変形です。一方、バニオネットとは、小指の付け根外側に腫れや炎症、痛みが出ている状態です。
小指が内側へ曲がっていても、腫れや炎症がなければバニオネットとは呼びません。反対に、小指の付け根に圧迫や摩擦が集中して滑液包が腫れていれば、内反小趾の変形が軽くてもバニオネットとして痛みを出します。

バニオネットができる流れ
足の小指の付け根は、小趾球と呼ばれます。小趾球は、足の外側縦アーチや横アーチの着地部分です。そのため、靴、靴下、地面、床からの刺激を受けやすい場所です。
小指の付け根に圧迫や摩擦がくり返し加わると、滑液包が炎症を起こし、滑液包の中の滑液が増えます。
初期は、ぷくぷくとした柔らかい腫れとして触れます。その後、水分が吸収されると滑液がゼリー状になり、腫れが残ります。
さらに刺激が続くと、滑膜が厚くなり、瘢痕化して硬いしこりになります。また、腫れている部分の皮膚にも刺激が加わるため、胼胝や鶏眼ができます。

内反小趾の原因
内反小趾の原因は、小指だけにあるわけではありません。
足の横アーチが低下し、前足部が横に広がると、小指の付け根が外側へ張り出します。この状態を開張足といいます。
開張足になると、靴の中で前足部が広がり、小指の付け根が靴に当たりやすくなります。
さらに、小指が薬指側へ押されることで、小指と第4趾が接触します。この接触が、指の間の胼胝や鶏眼の原因になります。
また、つま先の細い靴や、足に合わない靴も内反小趾の要因になります。靴の中で小指が内側へ押し込まれると、小指の変形と圧迫が進みます。

内反小趾のタイプ分類(Fallet分類)
Type 1:第5中足骨頭が大きいタイプ
小指の付け根にある第5中足骨頭が大きく、外側へ張り出すタイプです。
靴を履いたときに小指の付け根が直接当たり、痛み、赤み、胼胝、鶏眼の原因になります。
小指そのものの曲がりよりも、小指の付け根の出っ張りが問題になります。
Type 2:第5中足骨が外側へ弯曲しているタイプ
小指につながる第5中足骨が、外側へ弓なりに曲がっているタイプです。
骨の軸そのものが外側へ向くため、小指側が靴に当たりやすくなります。
靴の横幅を広げるだけでは、骨の向きによる圧迫が残ります。
Type 3:第4・第5中足骨間が広がっているタイプ
第4中足骨と第5中足骨の間が広がっているタイプです。
前足部の横幅が広がることで、小指側の骨が外側へ開きます。
横アーチの低下や開張足と関係し、外反母趾を伴う方にも見られます。
Type 4:Type 1〜3が複合しているタイプ
第5中足骨頭の張り出し、第5中足骨の弯曲、第4・第5中足骨間の広がりが組み合わさったタイプです。
複数の要素が重なるため、小指の付け根への圧迫が強くなります。

外反母趾と内反小趾の関係
外反母趾と内反小趾は、同時に見られることが多い変形です。外反母趾では親指が第2趾側へ曲がります。内反小趾では小指が第4趾側へ曲がります。
つまり、親指側と小指側の両方から足指が中央へ寄る状態になります。
この背景には、前足部が横に広がる開張足があります。横アーチが低下すると、親指の付け根と小指の付け根が外側へ広がります。その結果、親指は外反母趾へ、小指は内反小趾へ進みます。
外反母趾と内反小趾を同時に見る場合は、親指と小指だけでなく、足の横幅、横アーチ、靴の幅、靴の中での前滑りを確認することが重要です。

幅広い靴だけでは解決しない
内反小趾がある方は、小指の痛みを避けるために幅広い靴を選びます。
しかし、幅広い靴だけでは解決になりません。靴が大きすぎると、靴の中で足が前へ滑ります。足が前へ滑ると、小指が靴の先に押し込まれ、小指の付け根や小指の外側に圧迫が加わります。
幅の広い靴でも小指が痛い方は、靴の幅だけでなく、踵の固定、甲の固定、つま先の余裕、前滑りの有無を確認する必要があります。
大切なのは、大きい靴を選ぶことではありません。足に合った靴を選び、靴の中で足が動かない状態を作ることです。

小指と第4趾の間の胼胝・鶏眼
内反小趾では、小指と第4趾が接触します。足指同士が擦れたり、圧迫されたりすると、指の間に胼胝や鶏眼ができます。
指の間の鶏眼は、削るだけでは再発します。小指と第4趾が接触している状態が残っていれば、同じ場所に圧迫がかかり続けます。
そのため、指の間の胼胝や鶏眼では、皮膚のケアだけでなく、足指同士の圧迫を減らすことが重要です。
当院では、必要に応じてオーダーメイドのシリコン足趾間保護パッドを作製し、足指同士の接触を減らします。

小指の爪が厚くなる理由
内反小趾では、小指の爪にも負担がかかります。小指が靴に押されると、爪が靴の内側や靴底に当たります。
爪に圧迫が続くと、爪が厚くなります。これが爪甲肥厚の原因になります。
また、小指と第4趾が接触すると、爪の横にも圧が加わります。その結果、爪の変形や爪まわりの痛みにつながります。
小指の爪が厚い、伸びにくい、靴に当たって痛い方は、爪だけでなく、小指の向きと靴の状態を確認することが大切です。

内反小趾に対する保存的ケア
内反小趾のケアでは、痛みの原因になっている圧迫を減らし、靴の中で足が安定する状態を作ることが重要です。
保存的ケアでは、次のような方法を組み合わせます。
- 靴のサイズ確認
- 靴の幅とつま先形状の確認
- 靴の中での前滑り対策
- インソールによる荷重バランス調整
- 小指の付け根への圧迫軽減
- 足趾間パッドによる指同士の接触軽減
- 胼胝、鶏眼、爪甲肥厚のフットケア
- 足指の接地と足裏の使い方の確認
変形を完全に元へ戻すことは難しいでが、靴の圧迫や足指同士の接触を減らすことで、痛みの軽減と進行予防を目指せます。

靴による対応
内反小趾やバニオネットでは、まず小指の付け根に圧迫が加わらない靴を選ぶことが重要です。幅が狭い靴、先の細い靴、ヒールの高い靴は、小指の付け根に負担をかけます。
痛みがある場合は、靴の幅だけでなく、踵の固定、甲の固定、前滑りの有無を確認します。
小指の付け根が靴に当たる場合は、靴の革をポイントストレッチで伸ばし、当たりを減らします。

インソールによる対応
足底の一部に強い圧力がかかっている場合は、インソールで荷重を調整します。
第5中足骨頭に圧力が集中している部分は、インソールを薄くして圧を逃がします。それ以外の部分、特に中足部の横アーチは厚みを持たせて支えます。
薄い中敷きだけでは、十分な除圧が難しい場合があります。深さのある運動靴や整形靴を使用し、厚みのあるインソールで調整することで、小指の付け根への負担を減らしやすくなります。

オーダーメイド足趾間パッド
外反母趾、内反小趾、ハンマー趾では、足指同士が接触し、皮膚や爪に圧迫が加わります。その結果、足指の間の痛み、胼胝、鶏眼、巻き爪、爪甲肥厚の原因になります。
当院では、足指の形や変形の程度に合わせて、シリコン製の足趾間保護パッドをオーダーメイドで作製しています。
足指同士の圧迫を減らし、痛みの軽減と再発予防を目指します。

内反小趾でお悩みの方へ
内反小趾は、小指の曲がりだけの問題ではありません。
小指の付け根の張り出し、靴の圧迫、足指同士の接触、開張足、横アーチの低下が関係しています。
小指の痛み、指の間の鶏眼、爪の厚み、靴の圧迫をくり返す方は、足と靴の状態を一度確認することが大切です。
当院では、靴、インソール、オーダーメイド足趾間パッド、フットケアを組み合わせ、内反小趾による痛みの軽減と再発予防を目指します。

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この記事を書いた人
アルコット接骨院院長
柔道整復師
フットケアトレーナーマスターライセンス、足爪補正士、テーピングマイスター、IASTMマニュアルセラピスト、FMS 、SFMA、FCS、BPL mentorship program修了、PRIマイオキネマティック・リストレーション、ポスチュラル・レスピレーション、ペルビス・リストレーション、インピンジメント&インスタビリティ修了、脚の長さコーディネーター

外反母趾外来について






