トレーニングの目的

ヘイロー(Halo)とは、(聖像の頭の周りやその上方に描かれる)光の輪っかのことです。天使の輪っかのことでしょうか。

このトレーニングは、ハーフニーリング(90ー90ポジション)で行います。ハーフニーリングでは、大腿四頭筋や大腿筋膜張筋は伸張され、ハムストリングスや内転筋群は短縮位にあるため、global mobilizerといわれるいずれの筋も使いにくい状況下にあります。そのためlocal stabilizerによるソフトコアの機能が強化されます。

また、後ろ脚は股関節を伸展位で行うため、荷重下での股関節伸展の可動性(mobility)と安定性(stability)を高めることもできます。

重りを持つ高さによって、ヘイロー・エクササイズ(下)と(上)に分けられます。(下)よりも(上)の方が難易度が上がります。

トレーニング開始姿勢(下)

Halo half kneeling
ヘイローエクササイズ(下) 開始姿勢

ハーフニーリングのポジションをとります。後ろ脚の膝の上に、股関節・上半身を乗せ、前脚に荷重がほとんど乗らないように注意します。

ケトルベルなどの重りを片手で前脚の膝の内側で持ちます。

トレーニング動作(下)

Halo half kneeling
ヘイローエクササイズ(下) 中間動作

股関節の周りを通し、臀部でケトルベルを持ち替えます。

Halo half kneeling
ヘイローエクササイズ(下)エンドポジション

前脚の膝の外側まで持っていきます。その後、反対周りで開始姿勢まで戻ります。前膝の内側から1周回って前膝の外側まで、その後反対周りで内側まで戻り、ここまでで1セットとします。1セット×10回を行ったら、足を入れ替え反対側を同じく行います。

後ろ脚の膝が痛い場合はクッションやタオルなどを敷いて行ってください。

トレーニング開始姿勢(上)

Halo half kneeling
ヘイローエクササイズ(上)

ヘイローエクササイズ(下)と同じく、ハーフニーリングのポジションをしっかりととります。

まずケトルベルを鎖骨の高さまで持ち上げます。

トレーニング動作(上)

Halo half kneeling
ヘイローエクササイズ(上)
Halo half kneeling
ヘイローエクササイズ(上)

身体の高いところで重りを動かすため、ヘイローエクササイズ(下)よりもさらに重心動揺が大きくなり難易度が上がります。

重りを持ち替える必要はありませんが、一定の回数を行ったら反対方向に回します。

ソフトコアの強化のための種目であるため、しっかりと後ろ脚の上に股関節や体幹を乗せれていれば、ある程度のブレは許容範囲です。慣れてきたら前脚と後ろ脚の膝が一直線上(インライン)で行ってください。

トレーニングの名前の由来

天使の輪っかのように頭上で重りを回す動作が、ヘイロー(Halo)の名前の所以です。ハローともいいますが、正しい発音はヘイロゥです。