
足底腱膜炎のタイプ別テーピング
立ち仕事・スポーツを休めない人へ

足底腱膜炎のテーピング
テーピングは、足部アーチをサポートしながら足底腱膜への負担軽減を目指す方法です。
インソールが使用しにくい環境でも対応しやすく、仕事やスポーツを続けながら足への負担をコントロールしたい方に有効です。

このような場合はご相談ください
朝の一歩目の踵の痛みが強い
立ち仕事やスポーツを休めない
ランニングや踏み込み動作で足裏が痛む
インソールが厚くてシューズに入らない
裸足競技や薄いシューズのためインソールが使えない
インソールのアーチの突き上げ感が苦手
足底腱膜炎とは?
足底腱膜炎は、踵の痛みの原因として非常に多い疾患です。
足裏で踵から足ゆびまでをつなぎ、土踏まずを支えている「足底腱膜」に繰り返し負担がかかることで、炎症や微細な損傷が生じ、痛みを引き起こします。
- ランニング
- バスケットボール
- サッカー
- 長時間の立ち仕事
などで起こりやすく、扁平足やハイアーチ、クッション性の低い靴も負担を増やす要因になります。

足底腱膜炎の3タイプ
足底腱膜炎は、すべて同じ原因で起こるわけではありません。
足の形や歩き方、負担のかかり方によって、痛みの出方や必要な治療が変わります。
当院では主に以下の4タイプに分けてテーピングを行います。
① 扁平足タイプ
特徴
- 土踏まずが低いflat
- 立つと足が広がる
- 外反母趾を伴いやすい
メカニズム
アーチが低下すると、足底腱膜が常に引っ張られた状態になります。
その結果、踵の付着部へ繰り返し牽引ストレスが加わり、炎症や変性が起こります。

② 回内足タイプ
特徴
- 歩行時に踵が内側へ倒れる
- 靴の内側がすり減る
- 片脚立ちで不安定
- ランニングで悪化しやすい
メカニズム
歩行中に足が過剰に回内(外がえし)すると、足底腱膜へねじれと伸張ストレスが加わります。

③ ハイアーチタイプ
特徴
- 土踏まずが高い
- 足が硬い
- クッション性が低い
- 外側荷重になりやすい
メカニズム
ハイアーチでは足部の柔軟性が低く、衝撃吸収が苦手になります。
そのため、
- 踵への圧迫ストレス
- 足底腱膜の過剰な張力
- 母趾の背屈時の強い伸張ストレス
が生じやすくなります。

テーピングのポイント
足底腱膜は、土踏まず(アーチ)が低下すると強く引っ張られ、牽引ストレスを受けやすくなります。
この繰り返しが、足底腱膜炎の大きな原因の一つです。
また、歩行やランニングの蹴り出し時には足ゆびが反り返り(背屈)、そのたびに足底腱膜が伸ばされます。特にランナーや長距離選手では、この動作を何度も繰り返すため、足底腱膜へ大きな負担がかかります。
テーピングの目的
テーピングでは、
- 内側縦アーチ・横アーチを支える(アーチを支える筋肉をサポートする)
- 足部の安定性を高める(足部の過回内を抑える)
- 足底腱膜の牽引ストレスを軽減する(足底腱膜の過剰な伸長を防ぐ)
- 踵骨付着部への負担を減らす
- 歩行や踏み込み時の痛みを軽減する
などを目的に行います。
期待できる効果
テーピングによって足部アーチや関節の安定性が高まることで、歩行やランニング時に足底腱膜へ集中していた負担が分散されます。
- 朝の一歩目の痛みが軽減する
- 長時間の立ち仕事が楽になる
- 歩行時の踵の痛みが軽減する
- ランニング時の踏み込みや蹴り出しがしやすくなる
- 足の疲労感やだるさが減る
- 足底腱膜のつっぱる感覚が減る
などの変化が期待できます。
テーピングのポイント
足底腱膜炎のテーピングは、症状や足部機能に合わせて、非伸縮テープと伸縮テープを組み合わせて行うことがあります。
足部は非常に感覚が敏感な部位のため、
- テープの張力
- しわ
- 厚み
- 圧迫感
によって違和感や擦れ、痛みが出やすい特徴があります。
特にスポーツ選手では足裏感覚を重要視することが多いため、締め付け感が強い、動きにくい、感覚が変わるなどがないように調整することが重要です。
扁平足タイプのテーピング法
使用するテープ
- 非伸縮テーフ 19mm幅または25mm幅
- 伸縮テープ50mm幅
主にホワイトテープ(非伸縮テープ)を使用し、最後のみエラスティックテープ(伸縮テープ)で軽くラッピングします。
で使用するテープ.webp)
アンカー
まず土台となるアンカーを作ります。
- 母趾球〜小趾球をつなぐように足底前方へ貼る
- 第1〜第5中足骨骨頭へU字状に貼る
これが縦・横アーチサポートの基礎になります。

縦アーチサポートテープ
小趾球側から
- 小趾球側のアンカーから開始
- 足底を斜めに横切る
- 踵を回る
- 元の位置へ戻る
ように貼ります。

母趾球側から
- 母趾球を始点
- 踵を回る
- 同じ位置へ戻る
ように貼ります。

- 小趾球側、母趾球側を交互に繰り返す
- 少しずつ中央へずらし、足底中央を覆う
これにより、内側縦アーチ、外側縦アーチを立体的に支えることができます。

縦アーチサポート固定アンカー
縦サポートテープの始点を固定するため、アンカーを貼ります。
このとき、アンカー両端を少し足背へ回すようにすると固定力が安定します。

横アーチサポートテープ
次に横方向のサポートを行います。
- 踵に近い部分から開始
- 足底を押し上げるように均等に貼る
テープの端は足背へ少しかけます。

- 1/2〜1/3ずつ重ねる
- 足底を持ち上げるように貼る
ことを繰り返し、足底全体をカバーします。
これにより横アーチ支持と足底圧分散を行います。

横アーチサポート固定アンカー
横サポートの始点を固定するため、縦方向にアンカーを貼ります。

ラッピング
最後に、ソフトタイプのエラスティックテープ(50mm)を使用して軽くラッピングします。
強く引っ張りすぎると、足部の締め付け、血流低下。痛み、違和感の原因になるため、「軽い圧迫程度」にします。

回内足タイプのテーピング法
使用するテープ
- キネシオロジーテープ50mm幅
- 足底から膝窩までの距離の長さ(約45cm)にカットしたもの1本
- 足底から腓骨頭までの距離の長さ(約45cm)にカットしたもの1本
キネシオロジーテープは、伸縮性のあるテープで、皮膚にしっかり貼り付けることで、筋肉や筋膜の動きをサポートし、血流や循環の改善を目的として使用します。
テープは筋肉の走行に沿って貼り、貼る部分の皮膚がたるまないように軽く伸ばした状態で貼付します。貼り終えた後は、テープをしっかり擦って密着させることで、剥がれにくくなり効果も安定しやすくなります。
のテーピングで使用するテープ.webp)
後脛骨筋サポートテープ
足首を少しつま先側へ向けた姿勢(軽い底屈位)にして、まずテープを足裏の中央に貼ります。
その後、足首を上に反らすように動かし(背屈)、土踏まずを持ち上げるイメージで、後脛骨筋の走行に沿ってテープを貼っていきます。
このとき、皮膚が軽く伸びた状態を保ちながら貼りますが、テープは強く引っ張らず、軽く張る程度(約10%程度の張力)で貼付します。
のテーピングステップ1.webp)
長腓骨筋サポートテープ
足首を少しつま先側へ向けた姿勢(軽い底屈位)にして、テープの端を第1中足骨の付け根に貼ります。
その後、足首を内側へ向けるように動かしながら(内がえし)、長腓骨筋の走行に沿って、外くるぶしの後ろを通し、第1中足骨の付け根へ向かってテープを貼っていきます。
このとき、テープは強く引っ張りすぎず、軽く張る程度(約10%程度の張力)で貼付します。
のテーピングステップ2.webp)
ハイアーチタイプのテーピング法
使用するテープ
- 非伸縮テープ(ホワイトテープ)25mm幅
- ハンディカット伸縮テープ 50mm幅
で使用するテープ.webp)
水平アンカー・縦アンカー
足首は90°の位置を保持した状態で行います。
- 足底と平行に巻く「水平アンカー」
- 縦方向に巻く「縦アンカー」
まず、テーピングの土台となるアンカーを作ります。
この2本が90°に交差するように貼付します。
水平アンカーは、外くるぶしやアキレス腱にかからないように、縦アンカーは、後足根関節(ショパール関節)にかからないように貼付します。
のテーピングステップ1.webp)
サポート(水平・縦)
アンカーからスタートし、テープ幅の半分ずつ重ねながら貼っていきます。
水平と縦のテープを交互に編み込むようにして、踵全体を覆うまで繰り返します(バスケットウィーブ)。
のテーピングステップ2.webp)
サポート(斜め)
外くるぶしの下側から、踵の先端を斜めに通し、内くるぶしの下側へ向かってサポートテープを貼ります。
のテーピングステップ3.webp)
アンカー
STEP1と同じようにアンカーを貼り、テープ全体の固定感を高めます。
のテーピングステップ4.webp)
ラッピング
最後に、ハンディカット伸縮テープで足関節全体を覆うようにラッピングします。
適度な圧迫を加えることで、
- テーピング全体の安定性向上
- ズレ防止
- 固定力の補強
につながります。
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この記事を書いた人
アルコット接骨院院長
柔道整復師
フットケアトレーナーマスターライセンス、足爪補正士、テーピングマイスター、IASTMマニュアルセラピスト、FMS 、SFMA、FCS、BPL mentorship program修了、PRIマイオキネマティック・リストレーション、ポスチュラル・レスピレーション、ペルビス・リストレーション、インピンジメント&インスタビリティ修了、脚の長さコーディネーター




