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後脛骨筋とは
ふくらはぎの内側の深くから内くるぶしの後ろを通って、土踏まずのてっぺんにある骨に付着しています。
そのため、後脛骨筋は土踏まずを吊り上げるように働きます。
偏平足の原因!? 後脛骨筋腱機能不全とは
後脛骨筋腱機能不全とは、足の土踏まずを支える腱が炎症を起こしたり、断裂したりして機能しなくなり、足の痛みや扁平足を起こす病気です。
はっきりした原因は不明ですが、中高年の女性の片足に起きることが多く、何年かして症状が現れます。
後脛骨筋腱機能不全の症状
- 足の内側や足首の痛み
- 足の内側や足首の腫れ、患部の熱感、発赤
- 活動中に悪化する痛み
- 扁平足
- 足首が内側に曲がる
後脛骨筋腱機能不全の原因
後脛骨筋腱は、転倒やスポーツなどによる衝撃から損傷されます。また、腱に過剰な負荷がかかる場合も損傷につながります。
損傷につながる運動には、ウォーキングやランニング、ハイキング、階段を上ること、また衝撃を伴うスポーツがあります。
後脛骨筋腱機能不全が発症しやすい人
- 45歳以上
- 女性
- 肥満
- 関節リウマチ
- 糖尿病
- 高血圧症
後脛骨筋腱機能不全の検査
- 後脛骨筋腱の走行に一致して腫れと痛みがあるか確認する
- 立った状態で足を後方からみると、複数の足のゆびがみえる(too many toes sign)
- 片脚でつま先立ちができない(Single heel rise test)
後脛骨筋腱機能不全を放置すると重症化
発見が遅れ放置すると重症化する疾患です。早期発見・早期治療が大切です。
後脛骨筋腱機能不全に対する治療法
- 局所の安静:痛みが強く歩行困難なときには、固定し体重をかけないようにします。
- 薬物療法:腱鞘滑膜炎による痛みが著しいときには、病院で非ステロイド抗炎症薬による治療を検討します。
- インソール療法:踏まず支えのついたインソールを装着します。
- 運動療法:急性期の症状が軽減すればアキレス腱や腓骨筋腱のストレッチング、足関節の筋力強化訓練、可動域訓練を行います。
靴合わせ・インソール療法
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