フライバーグ病とは？原因、症状、治療法を徹底解説

骨端症は、主に成長期の子どもに発生する骨の一部が壊死する状態です。特に、長管骨の端の部分や、短い骨、骨の突起部分で起こります。原因としては血流の障害や繰り返される小さな外傷が関係していると考えられています。

骨端症は発生する場所によっていくつかの種類があり、それぞれ最初に報告した人の名前が付けられています。たとえば、足に発生する骨端症としては、Köhlerケーラー病、Freibergフライバーグ病、Severシーバー病などが知られています。特にFreiberg病は、Freibergが初めて報告した後、Köhlerが同様の症例を報告したため、「第2Köhler病」とも呼ばれることがあります。この場合、Köhler病は「第1Köhler病」とも呼ばれます。

中足骨の骨端（骨の端の部分）に血流が届かなくなり、骨が壊死してしまう状態です。主に第2中足骨で発生し、第3や第4中足骨でも発症することがあります。

特に10代の女の子に多く見られます。女性が７５％を占めます。

外反母趾などを伴い成人にもみられる疾患です。

繰り返される小さなけがや中足骨にかかる過剰な負担が原因で、骨への血流が悪くなり、結果として骨が壊死すると考えられています。

・中足趾節関節(MTP関節）周辺の腫れ

・中足趾節関節(MTP関節）周辺を押すと痛い

・足を踏み返すときの痛み

・スポーツ活動や長時間の歩行、ハイヒールの使用で痛みが強くなる

画像検査では進行の段階によって変形の程度が異なり、特に初期以外のケースでは中足骨骨頭の扁平化や分節化がレントゲンで確認できます。

ほとんどの場合、レントゲンで診断可能ですが、初期段階では判断が難しいことがあり、早期発見や壊死の範囲を評価するためにはMRIが有効です。

発症後早くから治療をしなければ関節の変形を生じ、痛みが残存しやすいので要注意です。初期治療の徹底が大切です。

足に負担がかかる運動は控え、テーピングや特別な靴で足の指を反らせる動きを制限します。

横アーチをサポートするインソールを使用します。中足骨パッドなどを使用して、痛みのある部分への圧力を減らすようにします。中足骨頭に体重が乗らないようにしたインソールを、その後も数年にわたって使用します。

Gauthier分類のstage0から2の症例については、運動制限やインソール、テーピングなどの保存療法が適しています。ただし、保存療法の中でどの方法が最も効果的かを示す十分なデータはまだありません。

保存療法が効果を示さない場合や、早くスポーツに復帰したい場合、または病気の進行が進んだstage3以上のケースでは、手術が検討されます。初期段階の症例では、骨に小さな穴を開ける手術や病変部の掻爬術で対応することができるため、手術が必要かどうかの判断が重要です。

一方で、保存療法の長期的な結果については、16例中11例で痛みがなくなったものの、すべてのケースで関節の動きに制限が残ったという報告があります。また、レントゲンでの変形が現れる前に、臨床診察とMRIで早期診断できれば、保存療法の成功率が上がるとされています。