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大腿骨顆部ってなに?
太ももの骨は、膝のすぐ上で大きく膨らんでいるところがあります。内側を内顆、外側を外顆といいます。
大腿骨顆部骨壊死とは
大腿骨顆部骨壊死は、太ももの骨のふくらみ部分が壊死する病気です。
主に60歳代以上の女性に発生し、内側の方に多くみられます。
大腿骨顆部骨壊死の症状
- 突然の鋭い痛みで発症する
- 歩行時の痛みが非常に強い
- 歩行しなくても持続性の痛みを感じる
- 歩行や階段の昇り降りが困難
- 鋭い痛みはしだいに軽快する
- レントゲンで骨が透けたり陥没したりする像が確認できる
大腿骨顆部骨壊死の原因
他の病気の治療でステロイドを使用することによって発生することが知られています。
「特発性」というのは明らかな原因がなく発症することです。
特に60歳以上の女性に多く高齢で骨が弱くなっているところに力が加わり、
小さい骨折がおこりそれがきっかけとなり、壊死が起こるのではないかといわれています。
大腿骨顆部骨壊死は進行すると
一時的に痛みは改善する場合もありますが、基本的には進行するにしたがって痛みはより強くなり、
関節がはれてひざに水がたまり、膝の動きが悪くなります。最終的には長い距離の歩行が困難な状況に至ります。
大腿骨顆部骨壊死の検査
問診や触診、関節の動きの範囲、歩き方、足の長さの違いなどを調べ、
壊死が疑われる場合は病院でレントゲン検査を行います。
大腿骨顆部骨壊死の治療法
- 患部の安静(体重をかけない)、杖の使用、減量
- 超音波療法
- ストレッチ
- 筋力トレーニング
- インソール療法
- 病院で薬や注射、場合によっては手術
筋力トレーニング
こちらのページに詳しく記載してあります。
詳しくは、変形性膝関節症のページをご覧ください。
特徴的な歩き方
こちらのページに詳しく記載してあります。
詳しくは、変形性膝関節症のページをご覧ください。
大腿骨顆部骨壊死に対する超音波療法
関節内に超音波療法による1秒間に100万回~300万回という高速度ミクロマッサージを患部に直接与えます。
これにより壊死部分の血流の改善による痛みの緩和や微細振動による炎症の早期治癒などが期待できます。
靴合わせ・インソール療法
歩いているときの膝の痛みは、膝の外側へのぐらつきが原因で起こります。
膝の骨壊死を起こすと、骨と骨のかみ合わせが悪くなり、さらに外側へのぐらつきがひどくなります。
靴とインソールで悪い動きを修正すると、痛みの軽減も早く、進行予防にも効果的です。