ヘバーデン結節とは
指の第1関節が変形し曲がってしまう疾患です。
第1関節の爪側に2つのコブができるのが特徴です。
変形には程度があり、すべての例で強い変形になるわけではありません。
第2関節に起こるものは、ブシャール結節とよびます。
ヘバーデン結節の症状
- 第1関節の腫れや痛み
- 第1関節の変形
- 握力低下(痛みのため)
- 第1関節の近くに水ぶくれができる(ミューカスシスト・粘液嚢腫)
リウマチじゃないの?
関節の炎症と、指の腫れや痛みは、ヘバーデン結節と関節リウマチはとても似ています。
また、どちらの疾患も、初期には手がこわばるという症状があらわれ、関節に硬く小さなコブ状のものができ、指が変形していきます。
そのため、この2つの疾患を見分けるのは非常に難しいのですが、明らかに異なる点もあります。違いを下の表にまとめました。
へバーデン結節が進行するとどうなるの?
多くの場合、数ヶ月から数年で全指に進行していきます。
急性の炎症とともに変形と関節の動きの悪さがある程度進行すると、進行は止まり、痛みも軽くなります。
ヘバーデン結節の検査
慢性の経過をたどり、特徴的な変形を呈している場合は、ヘバーデン結節が疑われます。
関節リウマチや爪周囲炎、指の炎症など他の疾患が疑われる場合は、病院でレントゲン検査などを行います。
へバーデン結節の治療法
ヘバーデン結節は、数ヵ月から数年で進行は止まり、痛みがなくなることを念頭に置き治療をすすめます。
- 患部の安静
- 超音波療法
- 温熱療法
- ストレッチ・マッサージ
- 痛みや炎症が強いものは病院での飲み薬や塗り薬などの薬物療法
- 治療の効果がみられないもの、関節に不安定性があるもの、日常生活に支障があるものは手術