踵かかとの骨と足底腱膜そくていけんまくの間には、踵骨下滑液包しょうこつかかつえきほうと呼ばれる小さな液体が入った袋があります。踵にかかる刺激を吸収してかかとのクッションとして働いているのが、「滑液包かつえきほう」という小さな袋状の組織です。

しかし、剣道などの強く踏み込む競技を続けていると、踵骨下滑液包が炎症を起こし、踵の骨の下にコリコリとした米粒のようなものができて、それを踏むとピリッとした痛みや熱感が生じることがあります。これを「踵骨下滑液包炎しょうこつかかつえきほうえん」といいます。

剣道や空手などの裸足で踏み込む競技の場合、インソールを使うことができないため、ヒールパッドに穴を開けてテーピングで直接踵に貼り付けます。

インソールと同じく使用してしばらく時間が経過することで痛みは治まります。

踵の圧痛点（押して痛いところ）を正確に確認します。

踵の痛い範囲を銀ペンでマーキングします。

マーキングした部分をヒールパッドに押し当て転写します。

銀ペンでマーキングした部分がパッドに写ります。

踵の痛いところから少し範囲を広めに穴を開けます。

グラインダーを使って、段差を滑らかにします。

ソフト伸縮テープを用いて、踵にパッドを貼り付けます。