本日お越しいただいたばね指にお困りの患者さま。

ばね指というのは、腱鞘炎けんしょうえんの一種です。腱鞘けんしょうに炎症が起こり、指を曲げ伸ばしする際に『コクン』とひっかかるような現象をいいます。手を使いすぎるなど、何らかの原因で腱鞘に炎症が起こると、腱鞘が太く腫れてしまいます。腱鞘の中を通過する腱がスムースに動けなくなってしまいひっかかり現象が起こります。更年期の女性に多く、妊娠出産期の女性にも多く生じます。手の使いすぎやスポーツや指を良く使う仕事の人にも多いのも特徴です。糖尿病、リウマチ、透析とうせき患者にもよく発生します。親指、中指によくみられます。



(出典:https://nurseful.jp/career/nursefulshikkanbetsu/orthopedics/section_2_06_09/)

次のような症状が見られます。

  • 指の付け根の痛み、腫れ、熱感
  • 指を曲げ伸ばしするときに、ひっかかる
  • 朝方に症状が強く、日中は指を使っていると症状が軽減する
  • 悪化すると、指が動かない状態になる

今回の症例では、温熱療法や超音波療法とともにIASTMを施行しました。
IASTMとは、Instrument-Assisted Soft-Tissue Mobilizationの略語のことです。



このような特殊な金属の器具を使って皮膚の上から患部に刺激を加えます。先端は丸いので痛みはありません。炎症の結果生じた筋膜の癒着などを解きほぐすテクニック(筋膜リリース)です。当院では筋膜リリースの治療には、米国より取り寄せた最新の器具とテクニックを用いています。今までにない劇的な回復効果が期待できます。



施術のメカニズムは、出来上がってしまった筋膜の癒着や瘢痕組織はんこんそしき(かさぶたのようなもの)を一度分解します。瘢痕組織や癒着した筋膜へ、特殊な器具によって小さな刺激を与えると、局所的な炎症反応を引き起こします。 この刺激によって生じた炎症反応により、不適切な瘢痕組織や癒着した組織の再吸収を促し、正常な状態への治癒活動を促進します。

炎症と聞くと悪いものとびっくりするかもしれませんが、激しいスポーツの後やマッサージの後などでも少なからず炎症が起こっています。炎症が中途半端な状態で止まってしまい、組織が修復しきれずに残ってしまったのが癒着障害です。癒着障害は手術、安静、繰り返しの損傷などが原因で発生し、それをこの筋膜リリーステクニックにより分解することで完全な状態への回復を可能にします。

ばね指は、夜寝れないほどの激痛が伴うことは少ないためつい放置してしまうことも多いのですが、一度最先端の筋膜リリースを試してみてはいかがでしょうか?