今回は巻き爪を未然に防ぐ方法についてです。遺伝的な問題を抱えていても、日頃のセルフケアで巻き爪はある程度予防可能です。
▼当院の巻き爪矯正に関してはこちら
足をきれいに洗う
足を清潔に保つことはあらゆる足のトラブルを防ぐことにつながります。また、わずかな足の変化に気づき、トラブルを早い段階で対処できます。
しっかりと水分を拭き取る
水分が皮膚に残ったままでは、水分が蒸発するときに熱を奪い、皮膚が乾燥しやすくなります。指の間に水分が残っていると不衛生になり、感染症や湿疹の原因になります。指の間、爪の周りなども1本1本丁寧に拭き取ってください。
足と爪を保湿する
お風呂上りに皮膚がしっとりしているうちにクリームなどで足の裏から指先、爪までまんべんなく保湿してください。
乾燥がひどい場合は、ワセリン入りや尿素入りのクリームが適しています。
ビタミンE配合のものやヒルドイド軟膏なども保湿力が高く乾燥肌の方にはお勧めです。クリームを塗った後は靴下を履いて冷えや乾燥を防いでください。
爪を正しく切る
爪の正しい切り方はあまり知られていません。「爪は短く切りそろえる」「爪は爪の形に沿って丸く切る」と学校で指導されることも多いと思いますが、これは間違いです。
爪は「丸く」ではなく、「四角く」切るのが正解です。これを「スクエアカット」といいます。爪を指の先端か、それより少し長めの位置でまっすぐ横に切ります。両端の角をヤスリでやや丸く整えます。
爪を深く切る「深爪」と、爪の角を斜めに切る「バイアスカット」は、絶対にしてはいけません。深爪すると、指の先の肉が盛り上がって爪が埋もれてしまい、爪がまっすぐに伸びなくなります。
合った靴を選ぶ
靴選びの際に大切になってくるのは、ご自身の足の形の特徴を知ることです。
足は、長さ・幅・太さ・高さ・土踏まずの形・つま先の形などお一人お一人でさまざまです。同じ形の足はありません。
また、メーカーによって規格がまちまちなため、靴を選ぶときはサイズだけでなく、よく試し履きしてフィット感を念入りに確かめてください。
インソールで正しい歩き方を
足にトラブルを抱えた方は、体全体が歪んでいます。歪んだ足で、合わない靴を履くとさらにゆがみが酷くなります。合った靴を履き、インソールでゆがみを改善することで、正しい歩き方を身につけることができ、巻き爪を予防できます。