トレーニングの目的
下半身の安定性を保ちながら、上半身の強化を行います。
正中線を超えて負荷をかけるため、3平面上の負荷を制御するトレーニングです。
トレーニングの開始姿勢
斜め後方(地面に対して60°)にバンドを持ちます。
下半身は、90/90ポジションをとります。
90/90ポジションとは
90/90ポジションというのは、後ろ脚の膝は股関節の真下に置きます。前脚の膝の下に足を置きます。そうすると、前脚の膝、後ろ脚の膝が90°に曲がった姿勢になります。
体重のほとんどは後ろ脚にかけておきます。前脚はいつでも地面から持ち上げられるくらいにします。(身長を変えずに前脚を挙上できるように)
グローバルモビライザー(大腿直筋、内転筋、大腿筋膜張筋)は、短縮または伸張不利であるため、使いづらい状況です。そのため、ローカルスタビライザーによる反射的な安定性を獲得できます。
トレーニング動作
片方の手で股関節の前まで引っ張ります。
もう片方の手で前脚の膝の内側まで引っ張ります。(ケーブル側の手はプッシュ動作、反対側の手はプル動作;プッシュ&プル)
このときも体重のほとんどが後ろ脚に乗るようにしておきます。
体幹をまっすぐに保ち、下半身のバランスをとりながら、開始姿勢まで戻ります。
この動作を決められたセット数行ったら、反対側も同様に行います。