ただいま、三日間のセミナーが終わり、帰りの新幹線の中です。

長かったようで、終わってみるとあっという間でした。

今回、受講してきたセミナーは、FMS(functional movement screen )といってアメリカで開発された傷害予防のスクリーニングです。簡単にいうと、受傷または再受傷するリスクのある人をふるいにかけて特定するためのシステム。左右の非対称性を判別することもできるので、トレーニングで偏ってしまった身体の使い方や受傷後にバランスが悪くなってしまった動きなども見つけ出すことが可能です。

このシステムが開発された背景としては、運動をしている20〜35歳475人中190人は12ヶ月以内に傷害を受傷。また、ウェイトトレーニングをした18〜55歳の女性が、トレーニングをしなかった人よりも怪我をしやすい。ランナーの2割はスタート前から痛みを抱えているなどという研究結果が挙げられます。

健康になるために行なっているスポーツや運動が逆に傷害を招いてしまっているという事実。パフォーマンス向上には傷害予防が大切だということです。

私は整形外科に長く勤めていたこともあり、また柔道整復師という資格自体も整形外科の教科書がグローバルスタンダードとなっていて、構造の破綻(例えばスジが切れているとか椎間板ヘルニアがあるetc.)が『痛み』の原因になるという考え方が根底にあります。

でも実際の臨床では、壊れたところは治っているのに痛みがあるなんてことも多々あります。神経障害性疼痛だとか下降抑制系の低下なども考えられますが、今回のセミナーでは、『構造』に対するアプローチではなく『動作(movement)』にアプローチしましょうというもの。

動作のムラや癖など特定のパターンを見つけ出し、そこを修正(correct)することで身体の使い方自体を変えて『痛み』を改善する、または傷害を予防するという考え方です。

私は5年ほど前にこのFMSを知り、これはいいと思って教科書がボロボロになるくらい読んでいましたが、実際に現場でバリバリ使っている先生方の話を聞いてまた理解が深まりました。入り口は浅いが突き詰めていくと奥は深いという鈴木岳先生の言葉が理解できました。

当院では、普段の接骨院の業務の中でこのシステムを導入していくのは時間的な制約もあり簡単ではないのかなと思います。ただしすごくすごくいいシステムですし、なによりケガは予防できるのが一番ですからどうにか導入していきたいと思います。

しばらくの間は導入期間として、夜間の時間帯または予約の時間帯にて試験的に取り入れていきます。ご興味のある方は是非試してみて下さい。

さて、明日1/8(月)は、祝日ですが休まず営業いたします。新年早々、変則的な営業時間でしたが、明日より通常営業です。宜しくお願いいたします。