肩峰下滑液包炎の原因と治療法
金沢市のアルコット接骨院の疾患コラム
肩の関節の摩擦を防ぐための滑液包が炎症を起こしてしまうことで起こる疾患です。肩を上げることで痛みが起こります。炎症をおさえるための日常生活でのポイントやテーピングなどを紹介します。
肩峰下滑液包炎の原因と治療法
金沢市のアルコット接骨院の疾患コラム
肩の関節の摩擦を防ぐための滑液包が炎症を起こしてしまうことで起こる疾患です。肩を上げることで痛みが起こります。炎症をおさえるための日常生活でのポイントやテーピングなどを紹介します。
肩峰下滑液包の役割
肩峰下滑液包というのは、肩の先のところにある肩峰と上腕骨の間にあるもので、中に液体の入った袋状の物質です。骨と筋肉の間の摩擦を減らす役割をしています。
肩峰下滑液包の役割
肩峰下滑液包というのは、肩の先のところにある肩峰と上腕骨の間にあるもので、中に液体の入った袋状の物質です。骨と筋肉の間の摩擦を減らす役割をしています。
肩峰下滑液包炎とは
肩峰下滑液包に炎症が起こった状態のことです。血管や神経が豊富なので、炎症が起こると痛みを感じやすい部位でもあります。
肩の動きに制限がある五十肩とは区別されています。しかし、炎症が長期間に及び、周囲の筋肉と癒着してしまうと、肩の動きの制限につながります。
肩峰下滑液包炎とは
肩峰下滑液包に炎症が起こった状態のことです。血管や神経が豊富なので、炎症が起こると痛みを感じやすい部位でもあります。
肩の動きに制限がある五十肩とは区別されています。しかし、炎症が長期間に及び、周囲の筋肉と癒着してしまうと、肩の動きの制限につながります。
腕を上げると痛い
痛みで肩を動かすことが困難
徐々に痛みが現れる
夜中の痛み
特定の動作だけではなく、どんな動かし方をしても痛い
腕を上げると痛い
痛みで肩を動かすことが困難
徐々に痛みが現れる
夜中の痛み
特定の動作だけではなく、どんな動かし方をしても痛い
60歳代ぐらいの方に起こりやすく、老化現象といわれています。使いすぎが原因で滑液包自体が炎症を起こしたり、肩に無理な力が加わって腱板が切れて滑液包内の液体が漏れ出したりすることで痛みが起こります。
60歳代ぐらいの方に起こりやすく、老化現象といわれています。
使いすぎが原因で滑液包自体が炎症を起こしたり、肩に無理な力が加わって腱板が切れて滑液包内の液体が漏れ出したりすることで痛みが起こります。
ダウバーン徴候
肩峰と大結節の間の痛い部分(肩峰下滑液包)を指で押し込んで、肩関節を90°まで横から持ち上げます。この操作により痛みが消失すれば肩峰下滑液包に痛みの原因があると判断します。
ダウバーン徴候
肩峰と大結節の間の痛い部分(肩峰下滑液包)を指で押し込んで、肩関節を90°まで横から持ち上げます。この操作により痛みが消失すれば肩峰下滑液包に痛みの原因があると判断します。
当院では問診、触診に加え、エコー検査を実施します。超音波エコーを用いて患部を観察することで、詳細な病態を把握することができます。
当院では問診、触診に加え、エコー検査を実施します。超音波エコーを用いて患部を観察することで、詳細な病態を把握することができます。
超音波エコーで肩関節内部を観察すると、肩峰下滑液包炎がある場合、腱板の表面に黒く抜けたように腫れた滑液包が描出されます。
肩を上げたときに痛い疾患は多くあるため、痛みの原因組織を特定して治療することは大切です。
超音波エコーで肩関節内部を観察すると、肩峰下滑液包炎がある場合、腱板の表面に黒く抜けたように腫れた滑液包が描出されます。
肩を上げたときに痛い疾患は多くあるため、痛みの原因組織を特定して治療することは大切です。
・急性期には患部の安静、三角巾による固定
・超音波療法
・慢性期にはラジオ波による温熱療法
・関節可動域訓練
・テーピング
・症状が強いものは、病院にて痛み止めや注射など
・急性期には患部の安静、三角巾による固定
・超音波療法
・慢性期にはラジオ波による温熱療法
・関節可動域訓練
・テーピング
・症状が強いものは、病院にて痛み止めや注射など
キネシオテープという特殊な素材でできたテープを用いてテーピングを貼ることで、皮膚にしわを寄せ筋肉との間のスペースを作ることでリンパの滞りを改善し、筋肉の正しい収縮をサポートします。
テープを短冊状にカットし、三角筋の付着部から肩峰を通って、僧帽筋上部線維に少しかかるように貼付します。テープは引っ張らずに貼ります。
キネシオテープという特殊な素材でできたテープを用いてテーピングを貼ることで、皮膚にしわを寄せ筋肉との間のスペースを作ることでリンパの滞りを改善し、筋肉の正しい収縮をサポートします。
テープを短冊状にカットし、三角筋の付着部から肩峰を通って、僧帽筋上部線維に少しかかるように貼付します。テープは引っ張らずに貼ります。
肩峰下滑液包炎では急性期が過ぎたら血流を改善するために温熱療法を行うことがおすすめです。
ラジオ波は水分や細胞を振動させ、体内で”熱”を発生させます。手では届かない体の深部を温め血流を改善する画期的な機器です。肩甲骨周りの筋肉や関節内の循環を改善することができます。
肩峰下滑液包炎では急性期が過ぎたら血流を改善するために温熱療法を行うことがおすすめです。
ラジオ波は水分や細胞を振動させ、体内で”熱”を発生させます。手では届かない体の深部を温め血流を改善する画期的な機器です。肩甲骨周りの筋肉や関節内の循環を改善することができます。
腕の重さは片腕だけでも3~4キロも あります。炎症を起こした肩に3~4キロもの重りをぶら下げていては組織の修復が妨げられてしまいます。
三角巾などを使って腕を吊り腕の重さを取り除くことも大切です。上着のポケットに親指をひっかけるだけでも肩にかかる腕の重さを軽減できます。
痛みでガチガチに力が入っていると、循環を損ね2次的な問題を引き起こしてしまいます。「安静」とは「動かさない」ことだけではなく、「いかに力を抜いて楽にできるか」がポイントです。
腕の重さは片腕だけでも3~4キロも あります。炎症を起こした肩に3~4キロもの重りをぶら下げていては組織の修復が妨げられてしまいます。
三角巾などを使って腕を吊り腕の重さを取り除くことも大切です。上着のポケットに親指をひっかけるだけでも肩にかかる腕の重さを軽減できます。
痛みでガチガチに力が入っていると、循環を損ね2次的な問題を引き起こしてしまいます。「安静」とは「動かさない」ことだけではなく、「いかに力を抜いて楽にできるか」がポイントです。
五十肩ではないですか?
五十肩と肩峰下滑液包炎は別の疾患です。五十肩は関節包に炎症が起こり、続いて関節包の線維化などが起こり拘縮することが原因です。対して肩峰下滑液包炎は滑液包に炎症が起こり、痛みを起こす疾患です。
安静にしていれば治りますか?
肩峰下滑液包炎で障害を受けるのは、「肩甲上腕関節(いわゆる肩関節)」です。下の図からもわかるように、それ以外にも8つの関節が肩の動きに関わります。炎症を起こしている期間は肩甲上腕関節は安静が基本ですが、それ以外の関節が機能低下を起こしてしまうと炎症が治った後に、猫背や肩こりなど二次的な問題を引き起こしてしまいます。
そのため肩甲上腕関節は安静にしつつ、その他の関節は積極的に動かしておく必要があります。