今日はスネの痛みを訴え来院していただいた方へのアプローチをご紹介します。
症状的にはシンスプリント様の症状で、ポピュラーな後脛骨筋に対して超音波、テーピング、ストレッチ等を行いましたが、あまり効果がならったので本日よりターゲットの筋を変更してアプローチしました。
狙ったのは、ヒラメ筋の脛骨内側縁部。
表層の腓腹筋を緩め、側面から触ってみるとトリガーポイントと思われる硬結を発見。
トリガーポイントとは、痛みの引き金(トリガー)となる点のこと。
(図;www.triggerpointtherapy.comより引用)
(図;www.pelvicphysiotherapy.comより引用)
トリガーポイントについて詳しく説明すると書ききれないので、またの機会にしますが、簡単にいうと神経が異常に興奮したポイントのことです。
この点を圧迫すると症状の再現が得られたので、今日はこのポイントを鎮静化するようアプローチ。
行ったのは、虚血圧迫とIASTM。
(IASTMについて詳しくはコチラ、即効性を求めるスポーツ選手には特におすすめです)
症状の軽減が得られたので、セルフメンテナンスのためのテニスボールマッサージの方法を以下の要領で指導しました。
このポイントを圧迫するとスネの内側や踵、足の裏に痛みが再現されます。(関連痛)
それを手掛かりにテニスボールマッサージを行います。
筋肉の走行に沿ってストロークする方法。
筋肉を横断するようストロークする方法。
いずれにしても
いくつかルールがあります。
・コロコロ転がすように、短いストロークを繰り返す
・ゆっくり行う
・痛気持ちいい強さ
・1つのポイントにつき6~12ストローク(最大でも20ストロークまで)
・1日に6~12回まで
・効果がなければ原因として違う筋肉を探す
ヒラメ筋は少々深くにありますから
少し強めに行わなければなりませんが、
腫れたり赤くなったり、次の日に痛みが残るくらいは強すぎです。
両側から挟み込む応用編もあります。
(図;www.almulcahy.comより引用)
トリガーポイントを刺激する専用の器具も巷にはたくさん売られています。
ご家庭でケアされたい方はご相談ください。