変形性足関節症とは
足関節の軟骨が変性することで関節の隙間が狭くなってこすれ合い、痛みやはれが生じる疾患です。
関節の変形により、関節の動きが制限されて坂道などの歩行が不自由になります。
変形性足関節症の症状
- 長く歩くと痛い
- 歩き始めが痛い
- 足首の内側が痛い
- 正座ができない
- 関節の腫れ
変形性足関節症の原因
変形性足関節症は一次性の関節症と二次性の関節症に分けられます。多くは二次性のものです。
一次性の変形性足関節症は、主に加齢が原因となります。
年齢とともに靭帯がゆるみ、まず内側の関節の隙間が狭くなります。
その後、しだいに関節全体が狭くなっていきます。
二次性の場合は、骨折やネンザなどのケガや、または化膿性の関節炎を起こした後、
生まれつき足に問題があり手術をした後などに起こります。
関節が変形するメカニズム
健全な足首の関節は、地面からかかる力をすねの骨に均等に分散するような構造になっています。
一方、変形性足関節症では、足首の骨(距骨)がずれて傾いてしまいます。
そうすると、関節に均等にかかっていた体重が、一か所に集中してしまいます。
これが継続することで軟骨は摩耗していきます。
均等にかかっていた体重は足首の骨が前方へズレてしまいことで、より前方に体重が集中します。
このようにして関節の変形は進行します。
変形性足関節症が進行すると
軟骨は、弾力性があるため荷重を吸収・分散することができます。
しかし荷重が集中すると、軟骨の表面が傷ついてしまいます。
傷ついた軟骨の変性すると、だんだん弾力性が失われていきます。
放っておくと関節の隙間は狭くなり、軟骨は完全になくなってしまい、軟骨の下の骨が露出してしまい、炎症や痛みを引き起こします。
変形性足関節症の検査
問診や触診、関節の動きの範囲、歩き方、足の長さの違いなどを調べ、場合によっては病院でレントゲン検査を行い進行度を確認します。
変形性足関節症の治療法
- 患部の安静、杖の使用、減量
- サポーター
- 超音波療法
- ストレッチ・関節可動域訓練
- 筋力トレーニング
- テーピング
- インソール療法
- 末期は手術
変形性足関節症に対する筋力トレーニング
靴合わせ・インソール療法
変形性足関節症は足首のぐらつきから始まり、しだいに足首の動きが悪くなります。
ネンザなどで靱帯を損傷している方は外側にバランスを崩す特徴的な歩き方をしています。
靴とインソールで悪い動きを修正すると痛みの軽減も早く、再発予防にも効果的です。