上腕骨疲労骨折とは?
復帰を最短で目指す専門治療

上腕骨の疲労骨折について

腕骨の疲労骨折に
しっかり対応します

上腕骨の疲労骨折は、特に投球動作を繰り返すスポーツで生じるケガであり、運動時特有の負担が関与する点が特徴です。投球では上腕骨に強いねじれの力が繰り返し加わるため、疲労骨折に至ることがあります。そのため治療にはスポーツ動作や力学的な理解を含めた専門的な知識と経験が求められます。

また、初期の段階ではレントゲンに異常が写らないことも多く、単なる筋肉痛として見過ごされてしまうケースも少なくありません。軽症と自己判断せず、早めに専門的なケアを受けることが重要です。

医療手技の確認シーン

 投球後に上腕(腕の真ん中あたり)に痛みが出る

 三角筋の下あたりに違和感や重だるさがある

 上腕にピンポイントで押すと痛い場所がある

 投げるたびに痛みが強くなっている

 痛みがある状態でも投げ続けている

 安静にすると軽くなるが、再開すると痛みが再発する

 レントゲンでは異常なしと言われたが痛みが続いている

 久しぶりの投球や急な運動量の増加後に痛みが出た

 投球時に力が入りにくい、パフォーマンスが落ちている

上腕骨の疲労骨折とは?

上腕骨の中央部分に生じる、使いすぎによる疲労骨折です。発生頻度は非常に低く、全ての疲労骨折のうち約0.7%程度とされています。

特に成長期である10代の野球選手など、投球動作を繰り返すスポーツを行う人に多くみられます

上腕骨の疲労骨折とは2

上腕骨の疲労骨折の原因は?

主な原因は、繰り返し行われる投球動作です。

特に、腕を大きく後方へ引いて肩関節が外旋した状態から、一気に前方へ振り出す局面で、上腕骨には強いねじれの力(回旋ストレス)が加わります。このストレスが繰り返されることで骨に微細なダメージが蓄積し、最終的に疲労骨折へと至ります。

上腕骨の疲労骨折の原因

CHECK注意すべき前兆

いきなり骨折に至るケースもありますが、多くの場合は前兆となる症状がみられます。

具体的には、

  • 投球後の上腕部の痛み
  • 三角筋の下あたりに生じる違和感
  • 徐々に増していく痛み

などが挙げられます。

ただし、初期の段階ではレントゲンに異常が映らないことも多く、診断がつかず見逃されやすい点が特徴です。

上腕骨の疲労骨折を放置すると

放置するとどうなる?

疲労骨折の状態で投球動作を続けてしまうと、やがて完全な骨折、いわゆる「投球骨折」に進行することがあります。

このような場合には、

  • 骨折時に「バキッ」という音を伴い、強い痛みが出現
  • 腕を動かすことが困難になる

のが特徴です。

投球骨折とは

上腕骨の疲労骨折の検査法は?

初期は判断が難しいため、状況に応じて整形外科で検査を行います。このような場合には、

  • レントゲン(初期は写らないことあり)
  • MRI(早期診断に有効)
  • CT・骨シンチ
上腕骨疲労骨折のMRI

上腕骨の疲労骨折の症状は?

特徴的な症状
  • 投球後の上腕部の痛み
  • 三角筋下部付近の違和感・鈍痛
  • 動作時(特に投球)で痛みが増強
  • 徐々に痛みが強くなる(慢性的な経過)
  • 押すと一点に限局した圧痛がある
  • 安静で軽減するが再開で再発する
  • 初期はレントゲンで異常が出ないことがある
  • 進行すると強い痛みや運動困難(完全骨折へ移行)
上腕骨の疲労骨折の痛い場所

上腕骨の疲労骨折の治療法は?

保存療法

治療の基本は手術を行わない保存療法です。

まず4〜6週間はスポーツを中止し安静を保ちます。その後、状態に応じて段階的にトレーニングを再開し、痛みがなければ徐々に強度を高めていきます。投球への復帰まではおよそ3か月程度スポーツ完全復帰の目安は約4〜5か月です。

上腕骨の疲労骨折の治療

手術治療

完全骨折に至った場合でも、多くは手術を行わない保存療法で良好に治癒します。

その理由として、

  • 上腕骨は血流が豊富であること
  • 周囲を筋肉がしっかりと支えていること
  • 自然に骨がくっつきやすい環境にあること

が挙げられます。

治療はまず初期に三角巾などで固定して安静を保ち、その後約2週を目安に機能的装具(functional brace)へ移行します。装具を装着した状態で、早期から肘や肩の関節運動を開始し、骨の癒合を待ちながら回復を図っていきます。

スポーツへの復帰までは、一般的に4〜6か月程度を要します。

一方で、より早期の競技復帰を希望する場合や、骨のズレが大きい場合、骨折部の安定性が不十分な場合には手術治療が検討されます。手術ではプレートによる固定が行われることが多く、骨を安定させることで確実な癒合と早期回復を目指します。

functional brace

復帰までの流れ

治療は基本的に手術を行わない保存療法が中心で、まず4〜6週間はスポーツを中止し安静を保ちます。その後、状態に応じて段階的にトレーニングを再開し、痛みがなければ徐々に強度を高めていきます。スポーツ復帰の目安は約4〜5か月です。

復帰にあたっては、焦らず段階的に負荷を上げることが重要であり、痛みが出た場合は無理をせず一度負荷を下げる必要があります。また、野球やテニスなど競技特性に応じた調整を行いながら進めることが大切です。

上腕骨疲労骨折のリハビリ

骨折の回復を早めたい方へ

上腕骨の疲労骨折に対しては、LIPUS(低出力超音波治療)が骨の治癒を促進する有効な手段のひとつです。

癒合までの期間を約40%短縮

研究では、骨癒合までの期間が約40%短縮したと報告されています。

  • 骨癒合の促進
  • 痛みの軽減
  • スポーツ・日常生活への早期復帰

特に、早く競技復帰したい選手の治療として有効です。

疲労骨折に対する骨折治療器

ぜ骨の治りが早くなるのか?

LIPUSは、微弱な超音波刺激を骨折部に与えることで、骨形成を担う細胞の働きを活性化し、血流を促進します。これにより骨の修復がスムーズに進み、骨癒合までの期間短縮や痛みの軽減が期待できます。

上腕骨の疲労骨折LIPUS
  • 骨を作る細胞(骨芽細胞)を活性化
  • 骨折部の血流を改善し、栄養と酸素を届ける
  • カルシウムの沈着を促進し、骨の強度を回復

つまり「骨を作る力」と「治る環境」を同時に高める治療です。

LIPUSの原理

院の強み

  • 痛みの原因を“組織レベル”で評価
  • 専門的な徒手療法・物理療法・運動療法
  • 一人ひとりに合わせたオーダーメイド対応
麻多 聡史
院長

この記事を書いた人

アルコット接骨院院長
柔道整復師
フットケアトレーナーマスターライセンス、足爪補正士、テーピングマイスター、IASTMマニュアルセラピスト、FMS 、SFMA、FCS、BPL mentorship program修了、マイオキネマティック・リストレーション、ポスチュラル・レスピレーション、ペルビス・リストレーション、インピンジメント&インスタビリティ修了 脚の長さコーディネーター