足根管症候群の症状と治療法:痛みやしびれの原因を探る
金沢市のアルコット接骨院の疾患コラム
足の内側や足裏に痛みやしびれを感じる方へ。足根管症候群の原因、症状、診断方法、そして効果的な治療法について詳しく解説します。早期発見と適切な対処で症状を改善しましょう。
足根管症候群の症状と治療法:痛みやしびれの原因を探る
金沢市のアルコット接骨院の疾患コラム
足の内側や足裏に痛みやしびれを感じる方へ。足根管症候群の原因、症状、診断方法、そして効果的な治療法について詳しく解説します。早期発見と適切な対処で症状を改善しましょう。
この記事を書いた人
アルコット接骨院院長
柔道整復師
フットケアトレーナーマスターライセンス、足爪補正士、テーピングマイスター、IASTMマニュアルセラピスト、FMS 、SFMA、FCS、BPL mentorship program修了、マイオキネマティック・リストレーション、ポスチュラル・レスピレーション、ペルビス・リストレーション、インピンジメント&インスタビリティ修了
足根管は、足の内くるぶしの後方・下方にあるトンネルのような部分で、ここには神経や血管、筋肉や腱が通っています。内くるぶし、距骨、踵骨(かかとの骨)と屈筋支帯という靭帯で構成されています。
足根管は、足の内くるぶしの後方・下方にあるトンネルのような部分で、ここには神経や血管、筋肉や腱が通っています。内くるぶし、距骨、踵骨(かかとの骨)と屈筋支帯という靭帯で構成されています。
足根管の中で脛骨神経が圧迫されると、足の内側から足の裏にかけて痛みやしびれが現れることがあり、これを「足根管症候群」といいます。
特に立ったり歩いたりすると症状が悪化し、休むと軽くなることが多いです。
足根管の中で脛骨神経が圧迫されると、足の内側から足の裏にかけて痛みやしびれが現れることがあり、これを「足根管症候群」といいます。
特に立ったり歩いたりすると症状が悪化し、休むと軽くなることが多いです。
坐骨神経は太ももの裏を通り、膝の少し上のところで総腓骨神経と脛骨神経という二つの神経に分かれます。
その後、脛骨神経は血管に沿ってふくらはぎの後ろを下り、内くるぶしの近くで3つに分かれます。それぞれ、内側足底神経、外側足底神経、そしてかかとの神経である踵骨枝です。
坐骨神経は太ももの裏を通り、膝の少し上のところで総腓骨神経と脛骨神経という二つの神経に分かれます。
その後、脛骨神経は血管に沿ってふくらはぎの後ろを下り、内くるぶしの近くで3つに分かれます。それぞれ、内側足底神経、外側足底神経、そしてかかとの神経である踵骨枝です。
内側足底神経と外側足底神経は、内くるぶしの後ろにある「足根管」を通ります。踵骨枝は、ほとんどの場合、足根管を通る前に枝分かれするため、かかとにしびれが起こることは少なく、もしあっても軽いことが多いです。
内側足底神経と外側足底神経は、内くるぶしの後ろにある「足根管」を通ります。踵骨枝は、ほとんどの場合、足根管を通る前に枝分かれするため、かかとにしびれが起こることは少なく、もしあっても軽いことが多いです。
足根管症候群の原因で一番多いのは「ガングリオン」とよばれる良性の腫瘤です。
他にも、距骨と踵骨が癒着する「足根骨癒合症」、静脈瘤(血管のこぶ)、筋肉の破格、関節の炎症、ケガや外傷(内くるぶしの変形や腫れ)、腱鞘炎、血液透析などが原因となることがあります。
約2割のケースでは、特に明確な原因がわからないこともあります。
足根管症候群の原因で一番多いのは「ガングリオン」とよばれる良性の腫瘤です。
他にも、距骨と踵骨が癒着する「足根骨癒合症」、静脈瘤(血管のこぶ)、筋肉の破格、関節の炎症、ケガや外傷(内くるぶしの変形や腫れ)、腱鞘炎、血液透析などが原因となることがあります。
約2割のケースでは、特に明確な原因がわからないこともあります。
・足の裏の灼熱感、チクチクする痛み、しびれ
・足首の内側の痛みがつま先まで放散する
・足の裏で温度や痛みを感じにくくなることがある
・立つ・歩くなどの足に荷重する動作、また特定の靴を履くと痛みが悪化する
・基本的には安静にすると軽快するが、ときには安静時にも痛みがある
・足根管の部分がガングリオンや足根骨癒合症によって膨らんでいることある
・足の裏の灼熱感、チクチクする痛み、しびれ
・足首の内側の痛みがつま先まで放散する
・足の裏で温度や痛みを感じにくくなることがある
・立つ・歩くなどの足に荷重する動作、また特定の靴を履くと痛みが悪化する
・基本的には安静にすると軽快するが、ときには安静時にも痛みがある
・足根管の部分がガングリオンや足根骨癒合症によって膨らんでいることある
病院でレントゲンやMRIなどで骨の変形やガングリオンなどがないか調べます。また超音波エコーにて神経が圧迫されている様子を観察することが可能です。
病院でレントゲンやMRIなどで骨の変形やガングリオンなどがないか調べます。また超音波エコーにて神経が圧迫されている様子を観察することが可能です。
チネルサイン
足根管の部分を叩いて、しびれや痛みが再現されるか確認するテスト(Tinel sign)も判断に役立ちます。
チネルサイン
足根管の部分を叩いてしびれや痛みが再現されるか確認するテスト(Tinel sign)も判断に役立ちます。
dorsiflexion-eversionテスト
足首をできるだけ上に引き上げ、足首を内側に倒しながら、つま先を起こした状態で5〜10秒間保持します。
足首の内側や足の裏に痛みやしびれが再現された場合に陽性となります。
dorsiflexion-eversionテスト
足首をできるだけ上に引き上げ、足首を内側に倒しながら、つま先を起こした状態で5〜10秒間保持します。
足首の内側や足の裏に痛みやしびれが再現された場合に陽性となります。
カフテスト
足の下部に血圧計のバンドを巻き、静脈の圧力を超えるように締め付けます。これにより足根管内の血管が膨らんで内部の圧力が高まり、また周りの血液の流れが悪くなることで、痛みが誘発されるかを確認します。足首の内側や足の裏に痛みやしびれが再現された場合に陽性となります。
カフテスト
足の下部に血圧計のバンドを巻き、静脈の圧力を超えるように締め付けます。これにより足根管内の血管が膨らんで内部の圧力が高まり、また周りの血液の流れが悪くなることで、痛みが誘発されるかを確認します。足首の内側や足の裏に痛みやしびれが再現された場合に陽性となります。
・屈筋支帯への徒手療法
・神経モビライゼーション
・エコーガイド下電気刺激療法
・体外衝撃波
・効果がない場合は病院で注射・投薬・手術など
・屈筋支帯への徒手療法
・神経モビライゼーション
・エコーガイド下電気刺激療法
・体外衝撃波
・効果がない場合は病院で注射・投薬・手術など
超音波(エコー)を使って神経障害部位を正確に確認しながら行う電気刺激療法です。超音波は体の内部をリアルタイムで映し出すことができるので、治療箇所を特定できます。電気刺激は筋肉や神経を刺激することで、痛みを軽減し、治癒を促進します。
超音波(エコー)を使って神経障害部位を正確に確認しながら行う電気刺激療法です。超音波は体の内部をリアルタイムで映し出すことができるので、治療箇所を特定できます。電気刺激は筋肉や神経を刺激することで、痛みを軽減し、治癒を促進します。
拡散型体外衝撃波は神経の血流を良くし組織の修復を促します。痛みを引き起こしている神経の炎症を軽減し、回復を早めることが期待できます。
この治療は、痛みの原因となる組織を直接刺激し、体の自然治癒力を引き出すのに役立ちます。
拡散型体外衝撃波は神経の血流を良くし組織の修復を促します。痛みを引き起こしている神経の炎症を軽減し、回復を早めることが期待できます。
この治療は、痛みの原因となる組織を直接刺激し、体の自然治癒力を引き出すのに役立ちます。
ふくらはぎの筋膜が硬くなったり、足首が内側に倒れると、屈筋支帯が緊張しやすくなります。また、足首を上に引き上げたり、かかとの部分を内側にひねる動きは脛骨神経に負担をかけることになります。
ふくらはぎの筋膜が硬くなったり、足首が内側に倒れると、屈筋支帯が緊張しやすくなります。また、足首を上に引き上げたり、かかとの部分を内側にひねる動きは脛骨神経に負担をかけることになります。
かかとが内側に倒れる回内足では、バンド(屈筋支帯)の緊張が強くなり、足根管を通る脛骨神経を締めつけてしまいます。外反母趾などのゆびの変形があると、さらに足根管症候群の症状を悪化させます。
そのためインソールで回内足を補正することで屈筋支帯の緊張を緩めることにつながるため重要です。
かかとが内側に倒れる回内足では、バンド(屈筋支帯)の緊張が強くなり、足根管を通る脛骨神経を締めつけてしまいます。外反母趾などのゆびの変形があると、さらに足根管症候群の症状を悪化させます。
そのためインソールで回内足を補正することで屈筋支帯の緊張を緩めることにつながるため重要です。