足の甲には足のゆびへとつながる５本の骨があります。これが中足骨とよばれる骨です。
中足骨ちゅうそくこつの先端はマッチ棒のように丸くなっていて、中足骨骨頭ちゅうそくこっとうといいます。

メタタルサルジア（中足骨頭部痛）は、中足骨頭またはMTP関節（足の指の付け根にある関節）周辺の痛みを指します。
特に第2中足骨頭で最も多く見られますが、第3および第4中足骨頭にも生じることがあります。

・浮きゆび：歩いているときに足の指が地面についておらず、足の指をうまく使えていない状態を指します。これにより、足のアーチが崩れやすくなります。

・開張足：足のアーチが崩れると本来ならば体重があまりかからない部分に体重がかかり、中足骨頭の痛みの原因となることがあります。

・外反母趾： 親指が外側に曲がる変形です。メタタルサルジア（中足骨頭部痛）は外反母趾のような足の変形がある人に多く見られます。

・合わない靴：足に合わない靴を履いていると指を曲げて歩くことになり、中足骨頭部にストレスがかかる原因になります。

・高いヒール：ヒールの高い靴を履くと、中足骨頭（足の指の付け根の部分）に過剰に体重がかかり、痛みの原因になります。

特に第2中足骨が第1や第3中足骨と比べて長い場合、メタタルサルジアが起きやすくなります。

モートンフットとは、親指の中足骨（第1中足骨）が短く、第2中足骨がそれより長い状態を指します。「短趾症」の一種です。親指の成長板が早期に閉じることで、親指が短くなり第2指が相対的に長く見えます。

通常、足の指の付け根（MTP関節）を通る滑らかなカーブがありますが、モートン足の場合、このカーブが親指の付け根で鋭く曲がります。これは第1中足骨が短く、第2中足骨が長いためです。そのため、体重が第2中足骨に多くかかることになります。

開張足とは足の指のつけ根を横に結ぶアーチの形が崩れて、指が横に広がってしまう状態です。この状態は自覚症状がないことが多いため、気づかないことがほとんどですが、放置すると外反母趾（親指が外側に曲がる）、内反小趾（小指が内側に曲がる）、扁平足（足のアーチがなくなる）などの足の問題を引き起こします。
特にハイヒールやパンプスを履く女性に多く、女性の約9割が開張足の傾向があります。

浮き指: 横アーチが崩れて指の付け根が床についてしまうため、足の指が地面にきちんとつかずに浮いている状態です。

胼胝: 足裏の第二趾や第三趾のつけ根にタコがある場合は、横アーチがつぶれて強い圧力がかかっている証拠です。

・歩行時の痛み: 特にMTP関節（指の付け根）の足底部に痛みが現れます
・圧痛: 第2～4中足骨頭の足の裏側を押すと痛い
・胼胝べんち（たこ）: 痛む部位に一致して胼胝が形成されることが多いです
・裸足での痛み: 裸足で歩くと痛みが悪化することがあります
・異常感覚：しびれやチリチリした異常な感覚がすることもある

・体外衝撃波
・インソール
・テーピング
・患部の保護、ハイヒールの調整
・足の裏の筋肉のトレーニング
・鎮痛処置：湿布や超音波治療など

足の指を最大に曲げて、グーの状態を作ります。

母趾の甲側にキネシオテープ50mmの端を貼付します。

横アーチ部分を手で押し上げます。

小指側から手で横アーチを作ります。

テープを小指の甲側に回し止めます。テープの端は引っ張らずに貼ります。

指を起こした際に横アーチ部分にしわが寄っていれば成功です。

拡散型体外衝撃波療法は、強い衝撃波を患部に照射する新しい治療方法です。手術のような切開は必要ありません。

1.痛みの軽減:衝撃波が神経に直接作用し、痛みを感じる神経終末を鈍くすることで、痛みを和らげます。

2.血流の促進: 血流が増加し傷ついた組織が修復されることで痛みが和らぎます。

3.炎症の軽減: 衝撃波には炎症を抑える効果があり、神経周囲の腫れや痛みを軽減します。

4.新しい血管の生成: 衝撃波は新しい血管の生成を促し、患部への酸素や栄養の供給が増え治癒が促進されます。

・非侵襲的: 切開が必要ないためリスクがほとんどありません。
・短時間で済む: 治療が短時間で済むため、忙しい方にも適しています。
・早い回復: 多くの人が数回の治療で症状の改善を実感しています。

オーダーメイドインソールは、あなたの足の形や歩き方に合わせて特別に作られた靴の中敷きです。メタタルサルジア（中足骨頭部痛）の治療には、適切な靴や足底挿板（インソール）の使用が非常に効果的です。

1.踵の低い靴: 足にかかる圧力を均等に分散し、前足部への負担を軽減します。

2.広いつま先部分（toebox）: つま先部分が広い靴は、足の指が自由に動けるスペースを確保し、神経の圧迫を減らします。

メタターサルサポート: 柔らかいメタターサルサポート（中足骨頭サポート）は、中足骨頭の圧力を広げやすくし、負担を軽減します。

アキレス腱ストレッチ: 足関節の背屈制限がある場合、アキレス腱のストレッチを行います。

足趾運動: 足の指をうまく曲げたり開いたりできるように足趾運動を行います。これにより、足趾の機能改善と痛みの軽減が期待できます。母趾内転筋横頭、長腓骨筋のエクササイズが重要です。