肩峰下滑液包炎の原因と治療法

肩峰下滑液包けんぽうかかつえきほうの役割

肩峰下滑液包というのは、肩の先のところにある肩峰けんぽう上腕骨じょうわんこつの間にあるもので、中に液体の入った袋状の物質です。骨と筋肉の間の摩擦まさつを減らす役割をしています。

 

肩峰下滑液包炎とは

肩峰下滑液包に炎症が起こった状態のことです。
血管や神経が豊富なので、炎症が起こると痛みを感じやすい部位でもあります。
肩の動きに制限がある五十肩とは区別されています。
しかし、炎症が長期化し、まわりの筋肉と癒着すると、肩の動きを制限することになります。
五十肩の前段階とも考えられています。

 

症状

  • 腕を上げると痛い
  • 痛みで肩を動かすことが困難
  • 徐々に痛みが現れる
  • 夜中の痛み
  • 特定の動作だけではなく、どんな動かし方をしても痛い

 

原因

60歳代ぐらいの方に起こりやすく、老化現象の一つといわれています。使いすぎが原因となって滑液包自体が炎症を起こしたり、肩に無理な力が加わって腱板が切れて滑液包内の液体が漏れ出したりすることで痛みが起こります。

 

どんな検査をするの?

問診では痛くなった状況の確認、ケガの有無、痛みの状態などを確認します。
視診・触診により、押さえて痛い箇所、筋力の低下がないか、肩の動きの範囲などを確認します。

 

どんな治療があるの?

  1. 急性期には患部の安静、三角巾による固定
  2. 超音波療法
  3. 慢性期には温熱療法
  4. 関節可動域訓練
  5. テーピング
  6. 症状が強いものは、病院にて痛み止めや注射など

 

夜の痛みに対する対応

こちらのページに詳しく記載してあります。肩腱板損傷・肩腱板断裂のページをご覧ください。

 

テーピング

こちらのページに詳しく記載してあります。肩腱板損傷・肩腱板断裂のページをご覧ください。

腕の置き場所がわからない!!

腕の重さは片腕だけでも3~4キロも あります。炎症を起こした肩に3~4キロもの重りをぶら下げていては組織の修復が妨げられてしまいます。三角巾などを使って腕を吊り腕の重さを取り除くことも大切です。上着のポケットに親指をひっかけるだけでも肩にかかる腕の重さを軽減できます。痛みでガチガチに力が入っていると、循環を損ね2次的な問題を引き起こしてしまいます。「安静」とは「動かさない」ことだけではなく、「いかに力を抜いて楽にできるか」がポイントです。

 

超音波療法

滑液包の炎症を抑え、周囲の腱板という筋肉の循環を改善させ緊張を軽減します。1秒間に300万回(3MHz)という高速度刺激を肩関節内部に直接照射します。詳しくは、超音波治療・ハイボルテージ治療・微弱電流治療(EU910)をご覧ください。

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