頭痛

頭痛にもいろいろな種類がある

15歳以上の日本人のうち、3人に1人は頭痛もちで、3000万人以上が悩んでいるといわれます。
「頭痛」と一言で言っても、その原因はさまざまで、それよって予防法や対処法が大きく異なります。
他の疾患のない「一次性頭痛」と、他の疾患に起因する「二次性頭痛」の 2つのタイプに分けられます。
頭痛患者のおよそ9割は一次性頭痛であり、二次性頭痛は1割程度であるといわれています。


(図;https://doctors-me.comより引用)

 

一次性頭痛の分類

頭痛の原因となる他の疾患のない、一次性頭痛は

  • 片頭痛へんずつう
  • 緊張型頭痛きんちょうがたずつう
  • 群発性頭痛ぐんぱつせいずつう

などにわけられます。


(図;https://www.omega.ne.jp/より引用)

 

片頭痛について

片頭痛の特徴

片頭痛の原因

片頭痛の原因として2つの説が考えられています。

①血管拡張説

頭の血管が過度に拡張することが原因と考えられています。
ストレスなどが引き金となって神経伝達物質しんけいでんたつぶっしつの1つであるセロトニンという物質が異常に増えます。
増えたセロトニンが、太い血管を収縮させた後、次は過度に拡張します。
この結果、れや炎症を起こして頭痛が起こるといわれています。

三叉神経血管説さんさしんけいけっかんせつ

血管の周囲にある三叉神経が、ストレスなどの刺激を受けて血管を拡張する物質を放出し、
血管の過度な拡張と血管周囲の炎症が起こり頭痛を引き起こすという説です。

 

片頭痛の治療

  1. 治療薬(片頭痛の治療は、「予防」「痛みの緩和」「痛みを止める」といった目的によって治療薬を使い分けられます。)
  2. 冷やす(血管の過度な拡張が原因ですから、痛む場所を直接冷やすと血管が収縮して痛みが軽くなります。
    逆に、シャワーや入浴などの温める行為は血管を拡張させるので避けるようにします。)
  3. 規則正しい生活を心がける
  4. 片頭痛が起こりやすい食品を避ける
  5. 人ごみやまぶしい光を避ける

 

緊張型頭痛について

緊張型頭痛の特徴

 

緊張型頭痛の原因

①身体的なストレス

無理な姿勢や長時間のパソコンの使用などによって頭から肩にかけての筋肉が緊張し血流が悪くなると、
乳酸にゅうさんなどの疲労物質が筋肉にたまり、 これが神経を刺激して痛みを引き起こすと考えられています。

②精神的なストレス

精神的に緊張した状態が長期間続くと、脳の痛みを調整する部位が機能不全きのうふぜんを起こし頭痛を引き起こしてしまいます。

緊張型頭痛の治療

  1. 治療薬(消炎鎮痛薬しょうえんちんつうやくの慢性的使用によってかえって頭痛が誘発されることがある)
  2. 温熱療法
  3. 超音波療法
  4. ストレッチ・マッサージ
  5. 筋膜治療
  6. 体操

群発性頭痛の特徴

群発性頭痛の特徴

群発性頭痛の原因

まだ明らかにされていない点が多くあります。
頭部の血管の拡張がかかわっていると考えられています。
目の後ろを通っている血管が拡張して炎症を引き起こすため、目の奥が痛むといわれています。
また、この血管を取り巻いて、涙腺るいせんのはたらきや瞳孔どうこうの大きさをコントロールしている自律神経じりつしんけいが刺激されて、
涙が出る、瞳孔が小さくなるといった症状を伴うこともあります。

 

緊張型頭痛の治療

  1. 治療薬
  2. 純酸素吸入法

医療用の純度100%の酸素をフェイスマスクを通して毎分7リットルを15分吸入する治療法で、
たいていは酸素を吸入して5分ほどで痛みは軽くなってきます。発作が起こったら、できるだけ早く行うとより効果的です。

 

二次性頭痛の危険な症状

二次性頭痛の原因の中には、くも膜下出血のような「見逃されると死につながる頭痛」が含まれているので、
以下のような二次性頭痛の特徴を念頭に置き、危険な頭痛を察知する必要があります。

  1. 突然の頭痛
  2. 今まで経験したことがない頭痛
  3. いつもと様子の異なる頭痛
  4. 頻度と程度が増していく頭痛
  5. 50歳以降に初発の頭痛
  6. 神経脱落症状を有する頭痛
  7. がんや免疫不全の病態を有する患者の頭痛
  8. 精神症状を有する患者の頭痛
  9. 発熱・項部硬直・髄膜刺激症状を有する頭痛


(図;www.eisai.jpより引用)