鵞足炎・鵞足包炎

鵞足ってなに?

膝の内側には、縫工筋ほうこうきん薄筋はっきん半腱様筋はんけんようきんという筋肉のけんが集中しています。
腱が集まった状態を後ろ側から見ると、ガチョウの足のような形に見えることから、この部分を鵞足がそくと呼んでいます。


(図;https://anatomia-papel-e-caneta.comより引用)

 

 

鵞足炎とは

この鵞足の部分に何らかの原因で炎症が起こったものを鵞足炎がそくえんといいます。
高齢者によくみられる変形性膝関節症へんけいせいひざかんせつしょうにも合併したり、使いすぎによるスポーツ障害でもみられます。

 

鵞足包炎とは

鵞足の下には内側側副靱帯ないそくそくふくじんたいという関節を支える靱帯があります。
その靱帯と鵞足の間には鵞足包がそくほうという滑液包かつえきほう(中に液体が入っている平らな袋)が存在します。
その袋は筋肉のすべりをよくし、摩擦まさつを減らす役割をしています。
その部分が何らかの原因で炎症を起こしたものを鵞足包炎がそくほうえんといいます。


(図;https://www.summitmedicalgroup.comより引用)

 

 

症状

  • 鵞足部を押さえると痛い
  • 鵞足を構成する筋肉が引き伸ばされると痛い
  • 鵞足部が腫れて熱をもっている

 

原因

鵞足を構成する筋の腱と鵞足包への繰り返される摩擦や引き伸ばされるストレスが痛みの原因となります。

 

どんな検査をするの?

前述したとおり、鵞足は3つの筋肉の腱で構成されています。
その3つの筋肉のうちどの筋肉が痛みの引き金になっているのかを検査し、ターゲットを絞り治療していきます。
また、しゃがむ動作などで膝が内側に入っていないかなど、間違った動きがないチェックします。


(図;関節機能解剖学に基づく 整形外科運動療法ナビゲーションより引用)

どんな治療があるの?

  1. 患部の安静・アイシング
  2. 鎮痛処置:湿布や超音波治療など
  3. テーピング
  4. ストレッチ
  5. 筋膜リリース
  6. 運動療法
  7. インソール療法

 

最先端の筋膜リリース

上述した通り、鵞足は3本の筋肉の腱で構成されます。鵞足炎では、この3本の腱のいずれか、または複数に炎症を起こした結果、腱が癒着してしまいこの腱同士がうまく滑らない状態(滑走不全)に陥ります。
この腱の滑走不全を解決するのが、欧米で開発されたIASTM Tools(Instrument-Assisted Soft-Tissue Mobilization)です。特殊な金属で作られた器具で患部を刺激することにより、筋膜や腱周囲の組織を正常な状態へと導きます。

詳しくは、最先端の筋膜治療 IASTMのページをご覧ください。

 

靴合わせ・インソール療法

スポーツでみられる鵞足炎の症例では、ひざが内側に入った姿勢やつま先が外側を向いて土踏まずが潰れている方が多くみられます。
反対に高齢者でみられる鵞足炎では、すねの骨が外側にズレてしまっている方が多いです。

詳しくは、オーダーメイドインソールの作製のページをご覧ください。