月状骨軟化症(キーンベック病)

月状骨げつじょうこつってなに?

月状骨は手首に8つある手根骨しゅこんこつのうちの1つで、手首の真ん中に位置します。
月状骨は、軟骨に囲まれているため血流が少ないので、血流障害けつりゅうしょうがいになり壊死えししやすいといえます。


(図;datab.usより引用)

 

 

月状骨軟化症げつじょうこつなんかしょう(キーンベック病)とは

月状骨が血流障害により壊死し、手首の痛みや機能障害が生じる疾患です。20~40歳の男性で手作業をする仕事に多く発症します。

 

原因

原因は不明ですが、ケガや繰り返し負荷で月状骨に負担が集中し、骨が次第に潰れていくと推測されています。

 

症状

  • 手首を動かした時の痛み
  • 手の甲側中央を押さえると痛い(リスター結節けっせつ周辺の圧痛)
  • 手の甲の腫れ
  • 握力低下
  • 手首の動きが悪くなる

 

どんな検査をするの?

上記のような症状があり、月状骨軟化症(キーンベック病)が疑われる場合は病院での検査が必要になります。レントゲンで早期に見つけることは難しく、MRI検査が有用です。

 

痛いポイント

キーンベック病では、手の甲の中央部分に押さえると痛いポイントがあります。そのポイントの探し方を紹介します。手首の甲側に、ポコッとした小さな骨のでっぱりがあります。そのでっぱりを「リスター結節」といいます。リスター結節から、指1本分ほど指先側に移動したところに月状骨があります。キーンベック病ではこの部分を押さえると強い痛みが生じます。


(図;osteopatbabkin.blogspot.comより引用)

 

 

どんな治療があるの?

  1. 軽度であれば、サポーターや手をなるべく使わないなどにより改善することがあります。
  2. 進行すると進行度に応じて手術が必要になります。


(図;関節機能解剖学に基づく 整形外科運動療法ナビゲーションより引用)

 

進行するとどうなるの?

自然に修復されることは少なく、早期の適切な治療が重要です。下図のように進行していきます。


(図;関節機能解剖学に基づく 整形外科運動療法ナビゲーションより引用)

 

超音波療法

壊死した月状骨に1秒間に100万回(1MHz)または300万回(3MHz)の高速度ミクロマッサージで、刺激を与えます。患部血流の改善による痛みの緩和、微細振動により治癒を早める効果があります。