アキレス腱炎・アキレス腱周囲炎の原因と治療法

アキレス腱炎・アキレス腱周囲炎とは

アキレス腱炎は使いすぎ症候群のひとつで、スポーツ障害としては頻度の高いものです。繰り返しのストレスによりアキレス腱に微細な部分断裂や瘢痕化が生じており、腱の変性が認められます。
アキレス腱はパラテノンという薄い膜でおおわれていますが、この部分に炎症を生じた場合をアキレス腱周囲炎といいます。アキレス腱がかかとにつく部分に生じるアキレス腱滑液包炎という病気もありますが、両者とは別の病態です。


(図;www.keyword-suggestions.comより引用)

 

症状

  • かかとから上方2~6cm部分のアキレス腱がはれ、押さえると痛みがあります。
  • 運動したあとや朝起きた時の歩き始めに痛みが強く、症状が進行すれば安静にしていても痛いことがあります。
  • 足首を起こすことで痛みが増強します。
  • 進行すれば足首の動きが悪くなり、アキレス腱周囲炎では足首を動かすとアキレス腱にきしむような摩擦音が聞こえることがあります。

 

原因

年をとると腱が古くなり傷んできているため、中年以上の市民ランナーやウォーキングをしている人に多く発症します。
使いすぎが原因しているために、運動量と発症には密接な関係があり、不適切なトレーニング方法が原因していることもあります。
また、靴の不適合や扁平足へんぺいそくなどの足の変形も原因のひとつになります。

 

足の変形とアキレス腱の痛みとの関係

足首が内側に倒れ込む「回内足かいないそく」ではアキレス腱の内側に負荷が集中し、アキレス腱の内側が痛くなります。一方、足首が外側に倒れる「回外足かいがいそく」ではアキレス腱の外側が痛くなります。


(図;beats365dl.tkより引用)

 

どんな治療があるの?

  1. 患部の安静・アイシング・かかとの補高ほこう
  2. 鎮痛ちんつう処置:湿布や超音波治療ちょうおんぱちりょうなど
  3. テーピング
  4. ストレッチ
  5. 筋膜治療
  6. インソール療法

 

かかとの補高

かかと部分を持ち上げることで、アキレス腱にかかる負担を軽くすることができます。痛みの強い時期に有効です。


(図;www.piccup.jpより引用)

 

最先端の筋膜リリース

アキレス腱の炎症の結果、アキレス腱がまわりの筋肉や皮膚、脂肪組織などとくっついてしまいすべりが悪くなってしまう障害があります。これを癒着障害といいます。
従来の治療法(消炎鎮痛剤・従来の電気治療)では、このような癒着障害には効果があまりみられないことがわかってきました。
当院ではリハビリテーションの先進国である欧米より、IASTM(Instrument-Assisted Soft-Tissue Mobilization)を取り入れ治療に当たっています。
IASTMは癒着障害を見つけ出し、治療することができる革新的なツールです。

詳しくは、最先端の筋膜治療 IASTMのページをご覧ください。

超音波療法

1秒間に100万回(1MHz)または300万回(3MHz)の高速度ミクロマッサージで、患部に直接刺激を与えます。患部の柔軟性を改善、血流の改善による痛みの緩和、筋肉の緊張をなくし筋肉のけいれんの改善、微細振動により炎症の治癒を早める、むくみの軽減などに効果があります。詳しくは、超音波治療・ハイボルテージ治療・微弱電流治療(EU910)をご覧ください。
アルコット接骨院超音波ハイボルテージeu910

 

テーピング

テーピングによりアキレス腱にかかる負担を減らします。


(図;誰でもできるスポーツテーピングより引用)

靴合わせ・インソール

扁平足などの足の変形があると、アキレス腱の痛みの原因になります。そのためインソール(中敷)で足のアーチを支え安定させます。
また、サイズの合っていない大きめの靴は足の負担になります。足のサイズ計測をしっかりおこなって自分に合った靴を選びましょう。